西穂高岳 | 西穂山荘

ロープウェイからの登山道の雪はなくなりました。雨続きですが、登山道に異常箇所はありません

雨続きで、高山植物は喜んでいる様子 (2011.06.28 西穂山荘 )
雨続きで、高山植物は喜んでいる様子 (2011.06.28 西穂山荘 )
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天気・気温

06/28(火) 曇り時々雨。最低気温+12.7℃、最高+14.4℃ 日の出4:40頃。日の入19:13頃。
松本市の天気予報
明日
27℃
4℃
明後日
29℃
9℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
高山市の天気予報
明日
26℃
2℃
明後日
晴時々曇
26℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

周辺の残雪は、山荘周辺に若干残すのみとなりました。
最近は、日中と朝晩の気温差もさほどではなく、日中でも過ごしやすい気温の日が続いています。ただ、ここ数日は梅雨本番といった天候が続きました。上高地へ向かう車道に被害が出ましたが、西穂山荘を起点とした新穂高側、上高地側、西穂山頂への登山道は長雨による被害の情報はありません。

この梅雨の雨を一番喜んでいるのは高山植物のようで、山荘近辺でも次々と可憐な花を咲かせています。いよいよお花のシーズンの到来です。
現在、周辺で見られる花は、ムラサキヤシオツツジ、 オオカメノキ オオカメノキ 、タカネザクラ、エイレンソウ、 サンカヨウ サンカヨウ ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ キヌガサソウ キヌガサソウ 、キバナ シャクナゲ シャクナゲ 、オオ サクラソウ サクラソウ 、イワウメ、サンリンソウ、コ イワカガミ イワカガミ 、チシマアマナ、 ゴゼンタチバナ ゴゼンタチバナ ミツバオウレン ミツバオウレン などです。

この時期の朝日は前穂高岳の後ろから昇るため、御来光が見られるのは実際の日の出の時間から25~30分くらい後になります。

悪天候時は、風が強く視界も利かなくなることがあります。高山では気象状況の変化が激しいことを念頭に置き、慎重な判断の下に安全登山を心がけましょう。

登山道の状況

ロープウェイ~山荘間の登山道の雪は今月には完全になくなりました。木道の上は雨で滑りやすくなっています。

上高地~山荘間の登山道は、迷い沢付近より上部の傾斜の緩い場所に雪が残っています。雪の下が空洞になっている所が多いので、踏み抜きにご注意ください。

焼岳方面はやや残雪があるようです。

山荘より西穂高頂上へ向かう登山道上に残雪はありませんが、融雪直後で浮石がたくさんありますので注意して歩いてください。

独標の西穂山頂側(北側)斜面のルートが、崩落により大きく変わっています。既に整備は行っていて通行に支障はなく、新しいルートにはしっかりと目印を付けてありますので、そちらを通行して下さい。通行の際は、以下の点に注意してください。
 ・ルートを外れると再び崩落・落石の起こる危険が有ります。昇り降りの際は十分注意して下さい。
 ・浮石が多くあります。下にいる人に石を落さないよう注意してください。
 ・道幅の狭い所があります。すれ違いの際はとくに注意。お互いに譲り合い、安全な場所ですれ違ってください。
なお、独標の南側(山荘側)斜面は今までと変わりません。独標が目標の方には影響はありません。ただし、一見すると独標の北側斜面の下りがこれまでよりも楽な道に見えるため、「もう少し先まで行けるのでは?」と考えてしまう方が増えるのではないかと懸念しています。独標より先は上級者向けですので、安易な気持ちで立ち入らないようお願い致します。

西穂高岳山頂から奥穂への縦走路は、所々に残雪が残っており場所によってはアイゼン・ピッケルが必要になる可能性があります。

登山装備

手袋・スパッツ・帽子等の装備はまだ必要です。紫外線から目を守るため、サングラスも用意しましょう。冬用まではいりませんが、防寒着を用意してください。

雪は減りましたが、樹林帯にはまだ雪が多く残っているので、アイゼンは携行したほうが良いでしょう。ストックもあると良いでしょう。
西穂高岳から先に行く場合は、アイゼン・ピッケル共に必要になる場合もあります。

注意点

西穂山荘の周辺は植物が生い茂っており、せいぜい30張程度のスペースしか確保できません。昨年のトップシーズンは山荘前のテント場に収容しきれない日が発生するようになりましたので、注意してください。

お知らせ

宿泊予約の受付は松本事務所で行っておりますので、予約は電話番号0263-36-7052までお願い致します。現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしております(個室及び団体予約は、現地電話で受け付けておりません)。

7/16以降の週末は夏山シーズンに入り、毎週混雑が予想されます。7/25、7/17も現在のところ予約が多めです。
7/21、8/24は中学校の集団登山が予定されており、大変混雑します。

昨年の今頃の様子は?

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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