尾瀬沼・燧ヶ岳 | 尾瀬沼ビジターセンター

尾瀬沼周辺では徐々に秋の装い。秋に咲く花、烏帽子のような形のオゼトリカブトが湿原の草茂るところで目立ちます

久しぶりに『逆さ燧』を望むことができました (2011.08.30 尾瀬沼ビジターセンター )
久しぶりに『逆さ燧』を望むことができました (2011.08.30 尾瀬沼ビジターセンター )
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天気・気温

08/16(火) 晴れのち曇り。最高気温23.2℃、最低気温15.7℃、09:00の気温18.7℃。
会津若松市の天気予報
明日
曇のち雨
16℃
9℃
明後日
雨のち晴
17℃
7℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 0:00発表
みなかみ町の天気予報
明日
曇のち雨
19℃
9℃
明後日
晴一時雨
17℃
7℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

尾瀬沼周辺では、徐々に秋の装いになってきています。秋に咲く花、青みの少し強い紫色のオゼ トリカブト ヤマトリカブト は、湿原の草茂るところに烏帽子のような形をした花が「すっと」立ち並び、風に揺れています。また、足元には可愛らしく咲くミゾソバが目立ってきました。葉っぱの形からウシノヒタイとも呼ばれる清楚でとても小さな花です。
大江湿原では、黄色の花をつける植物が増えています。ミズギクやオタカラコウはところどころで群生して咲いています。また黄色の花の最後を飾る、ミヤマ アキノキリンソウ アキノキリンソウ もみられるようになりました。
ビジターセンターから大江湿原に出てすぐの辺り、尾瀬沼の方向を見ると サワギキョウ サワギキョウ が沢山咲いていました。反対側を向くとミズギクも花盛りです。

また植物たちは、花から実になってきています。 ヒメ シャクナゲ シャクナゲ ヒメ シャクナゲ シャクナゲ ギンリョウソウ ギンリョウソウ 、ツバメオモト、ハンノキ、 オオカメノキ オオカメノキ サンカヨウ サンカヨウ などは実をつけています。 ノアザミ ノアザミ はすっかり綿毛になりました。
ほかにも、虫たちも秋の装いでアキアカネは色が赤くなっているのも目立ってきました。

登山道の状況

7月28日から数日間降り続いた激しい雨によって、尾瀬沼南岸(沼尻~三平下)は、土砂崩落のため当面は通行止めです。
通行可能となっている区間も場所によっては、歩道が狭くなっていたり、ぬかるみや崩れやすくなっている箇所がありますので、通行する際にはご注意願います。
また、尾瀬沼方面から皿伏山⇒白尾山に行くことはできません。富士見峠から白尾山⇒皿伏山に行くことはできますが、尾瀬沼に出ることはできなくなっています。   

燧ヶ岳への登山道は、8/初旬の状況では、御池新道(御池~山頂)は、熊沢田代~俎嵓間のガレ場(150m程度)は、豪雨の影響で今まで以上に足場が不安定になっています。注意してください。なお、熊沢田代では キンコウカ キンコウカ が終盤です。
見晴新道(見晴~山頂)は、柴安嵓直下のガレ場で、先日の豪雨で土砂や石などが流出して歩きにくくなっています。とくに下山時には注意してください。倒木もあり、コースタイムは通常より時間がかかるでしょう。
長英新道(尾瀬沼・浅湖湿原~山頂)は、通行可能ですが、林内はヌカルミが多くなっています。
ナデッ窪は、通行可能ですが悪路です。
裏燧林道は、とくに異常箇所はありません。

登山装備

最近スカートにサンダル姿の方を見かけます。尾瀬は山ですので装備をしっかりとされた上で入山してください。
雨対策としてレインウェア、ザックカバーなどをご準備下さい。
自然保護のためにストックの先端にゴムキャップを装着して使用しましょう。

注意点

■尾瀬周辺道路・通行止め区間 (8/12(金)16:00現在)
 ●群馬県側
  ・県道水上片品線 津奈木橋~みなかみ町藤原湯の小屋橋 7/28(木)18:30から通行止め 
 ●新潟県側
  ※福島県側への通り抜けができない状況です。 
  ・国道352号 尾瀬船着き場~銀山平 7/28(木)17:00から通行止め
  ・国道252号 魚沼市~福島県  7/29(金)13:30から通行止め
 ●福島県側
  ・御池・沼山・小平の各入山口まで通行可能です。 
  ・国道352号は、金泉橋が崩落しており、金泉橋から新潟県方面は8/2(火)から通行止めとなっていますが、御池~小平登山口あたりまでは通行可能です。

くわしい道路状況は、群馬県側は群馬県沼田土木事務所(0278-24-5511)へ、新潟県側の道路については新潟県地域整備部維持管理課(025-792-1304)、魚沼市観光協会(025-792-7300)へ、福島県側の道路については、福島県山口土木事務所(0241-72-2234)へご確認ください。

■バスの運行状況は、8/12(火)16:00現在、国道352号の通行止めに伴い、新潟側からのバスが運休しています。他は通常運行に戻りました。 
 ・尾瀬口~沼山峠(会津乗合自動車) 終日運休 運行再開未定
 ・銀山平~尾瀬口(奥只見観光) 終日運休 

尾瀬内のほとんどで携帯電話はつながりません。ご注意ください。
尾瀬沼キャンプ場は28張り限定の予約制です。必ず予約をお願いします。なお、炊事場はありません。

昨年の今頃の様子は?

尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17

ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31

尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子

  • カラマツの紅葉も終盤の尾瀬
  • 今朝は冷え込んで霧氷が付きました
  • 高い霜柱が立ちました
  • カラマツの黄葉がピークです
  • 三本松カラマツもすっかり色づきました
  • 三本カラマツも色づき始めました
  • 尾瀬沼周辺の紅葉
  • 一ノ瀬付近の紅葉
  • 霜が下りて真っ白になりました
  • だいぶ樹木の紅葉が進みました
  • 草紅葉は盛りですが、樹木はまだこれからです
  • 大江湿原の草紅葉

尾瀬沼ビジターセンター

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連絡先住所:

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関連する山

福島県 / 南会津・尾瀬

燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰である。福島県の最高峰であり、これより北にはこれ以上高い山はない。しかし、東北の山というよりは尾瀬のシンボル的な山である。  山頂は、最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)(2346m)、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、御池(みいけ)岳(2280m)の五峰が居並ぶ。山は円錐形で、輝石安山岩からなる。日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この燧ヶ岳火山が大きく関わっている。すなわち、只見川はこの燧ヶ岳の火山活動によって堰止められ、尾瀬が出現したと考えられている。ヒウチの名は火打ちで、火山に由来していると思われる。一説には、会津駒ヶ岳側から望むと「火打ちばさみ」の雪形が見られるためともいわれる。  燧ヶ岳を開山したのは、尾瀬沼のほとりに建つ長蔵(ちようぞう)小屋の初代平野長蔵であった。当時桧枝岐に住んでいた長蔵は、沼畔に小屋を仮設して燧ヶ岳登山の足掛かりにした。長蔵は燧ヶ岳を信仰の対象として開山したのであった。燧ヶ岳の祭神は「燧大権現」でカツラギヒトコヌシ神という。爼嵓山頂にその石祠が祭られている。  尾瀬のシンボルというだけあって、その展望の主役は尾瀬ガ原と尾瀬沼である。向こうにもう1つのシンボル至仏岳の姿が美しい。展望は日光連山も主役である。最高峰である白根山をはじめ、金精山、温泉ヶ岳、男体山などの峰々から、また那須連峰、上信越の山々、越後三山、会越の山々から飯豊連峰まで、関東と東北の山がずらりと並び圧巻である。山頂付近の火口ガレ場地帯にはコマクサの花が咲くが、株が極端に少ないため、現在一般の立ち入りが禁止されている。  登山道は5コースある。長英新道とも呼ばれる燧新道は、平野長蔵と長英が親子2代にわたって切り開いた道で、長蔵小屋から3時間15分。尾瀬沼畔である沼尻からの沼尻コースは、最も古いコースで、ナデッ窪の急な斜面を一気に登り、所要2時間30分で、ミノブチ岳の途中で長英新道と合流する。湿原地帯を抜ける変化に富んだ御池コースは、熊沢田代や広沢田代を経て所要3時間30分。以上3コースは、燧ヶ岳山頂に直接登るものだ。  一方、下田代や温泉小屋からのコースは、いずれも柴安嵓に登るコース。下田代からのコースは見晴新道と呼ばれ、温泉コースとともに樹林帯を登る静かなコースである。どちらも2時間30分で山頂に達する。この2コースはいずれも急登の連続である。

群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

栃木県 群馬県 / 南会津・尾瀬

鬼怒沼山 標高 2,141m

 栃木県の北西部、日光市と群馬県片品村との境にあり、別名、絹沼山などとも書かれる。  山頂近くには高層湿原では日本一の高所にある、鬼怒沼がある。鬼怒沼は大小50余りの池塘からなり、まさに高山植物の宝庫である。また、湿原からは遠く尾瀬の山々や白根山が望める。周辺にはコメツガ、オオシラビソなどの自然林も多く、カモシカなどの野生動物の貴重な生息地となっている。  鬼怒沼山は眺望に恵まれないためか、登る人はまれで、不遇をかこっている。  しかし、山麓には奥鬼怒四湯として知られる秘湯があり、温泉プラス山旅で存分に楽しめる。  バスの終点女夫淵温泉から鬼怒沼湿原まで3時間40分、鬼怒沼山まで4時間20分。  群馬県側の大清水から物見山経由で3時間30分、丸沼から湯沢峠経由でも入山可能。

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