西穂高岳 | 西穂山荘

週末から暖かい日が続き、樹木に付いていた雪や氷は落ちてしまいました。登山道上は雪がしっかり残っています

空はどんよりと曇り、生暖かい1日でした。 (2011.11.28 西穂山荘 )
空はどんよりと曇り、生暖かい1日でした。 (2011.11.28 西穂山荘 )
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天気・気温

11/28(月) 曇り。最低気温-0.1℃、最高気温5.4℃。日の出06:40、日没16:35頃。
松本市の天気予報
明日
雨のち晴
17℃
6℃
明後日
27℃
4℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 16:00発表
高山市の天気予報
明日
曇のち晴
16℃
5℃
明後日
26℃
2℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

空は一面灰色ですが、視界は良好で、珍しく稜線でも風がほとんど吹いていません。最低・最高気温ともにこの時期としては高く、生暖かい一日でした。ゴウゴウと吹雪く日もあれば静まり返る日もあり、冬山の表情は複雑です。
週末から暖かい日が続いているため、樹木に付いていた雪や氷は落ちてしまいました。遠巻きに見ると山荘周辺には一見雪が無いようにみえるかもしれませんが、登山道上は雪がしっかり残っています。
今日の時点では雪は踏み固められていて滑りやすくなっています。自信の無い方はアイゼンとストックの併用をお勧めします。

なお、新穂高ロープウェイは、12/1(木)・12/2(金)の両日はメンテナンスのため運休致します。


日の出は八ヶ岳・赤岳の右側から、日の入りは白山の左側へと移動しています。周辺の山々や雲が染まっていく様は、言葉では言い尽くせない美しさです。

登山道の状況

・ロープウェイから山荘までの区間はまだ無雪期と同じところを通れます。丸山までもルートは無雪期と同じです。アイゼンやピッケルなどの雪山装備は状況に応じて使用してください。
・西穂山荘から上高地へのルートは積雪があると迷い沢付近でのルートが解りにくくなります。目印はありますがガスの濃い日などは見失う時もあります。悪天時はご注意ください。
・独標の山頂側斜面は崩落によりルートが変わっています。独標から山頂側に向かって下る際は、信州側の上部は岩が崩れやすく危険です。夏の登山道は一度飛騨側へ下り、ターンしてから信州側を下りるルートとなっています。
崩落後、最初の冬ですので、雪がどのような付き方になるのか分かりません。信州側に雪庇が張り出すのは間違いないと思いますが、通過の際はくれぐれも慎重にお願い致します。ご不明な点は現地スタッフまでお問い合わせください。
・独標より先は上級者向けのコースです。初心者の方は独標山頂より先へは行かないようにお願い致します。ピラミッドピークの先、第7峰の鎖場付近で事故が多発しています。通過の際には慎重に行動してください。
・西穂山荘から焼岳小屋までのルートは積雪が重なってくるとルートが解りにくくなります。また、焼岳小屋から上高地への下山ルートは来年の5月下旬まで通行止めとなっています。同じく焼岳頂上から中の湯ルートは旧中の湯ルートが通行止めです。下山は新中の湯ルートか焼岳小屋から中尾高原へのルートとなります。
・西穂高岳山頂から奥穂へのルートは日本の縦走路の中でも最も困難なルートのひとつです。これからの時期のチャレンジは慎重に願います。

登山装備

最低気温は0度以下まで下がる日もあります。ただし、登っている時は汗をかきますので、行動中はあまり着込まず、休憩中や朝晩は暖かめの衣類が必要です。
山荘内はストーブを焚き、混雑している日は暑く感じることもあるくらいです。しかし、外に出ると寒いので、暖かい防寒着が必要です。フリースや薄手のダウン等があると良いでしょう。
山荘より上の稜線上は風が強いことがあります。帽子や手袋等の防寒・防風対策も必要です。

お知らせ

現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしておりますが、個室および団体予約は、現地電話で受け付けておりません。
ドコモのFOMAは山荘内でも良く繋がるようになりました。稜線でも大抵の場所で繋がります。auは山荘付近・稜線ともに繋がります。ソフトバンクは昨年より山荘西面なら繋がるようになりました。

昨年の今頃の様子は?

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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