西穂高岳 | 西穂山荘

山荘周りのクマザサはほとんどが雪に隠れ、白く染まった世界が少しずつ広がっています

お正月の西穂山荘の様子 (2012.01.01 西穂山荘 )
お正月の西穂山荘の様子 (2012.01.01 西穂山荘 )
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天気・気温

12/12(月) 曇りときどき雪。最低気温-8.3℃、最高気温-2.5℃。日の出06:44、日没16:40頃。
松本市の天気予報
明日
27℃
3℃
明後日
28℃
9℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 0:00発表
高山市の天気予報
明日
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2℃
明後日
晴のち曇
26℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

雪は先週の半ばから降ったりやんだりを繰り返していて、積雪は徐々に増えています。
山荘周りのクマザサもほとんどが雪に隠れ、白く染まった世界が少しずつ広がり、待ちに待った冬山の到来を感じさせます。
週末は多くの登山者で賑わったため、登山道上は踏み固められて歩きやすくなっています。しかし、踏み跡を外れたり、吹き溜まった場所に入ると腰まで埋まることもあります。

日の出は八ヶ岳・赤岳の右側から、日の入りも白山の左側へと移動しています。周辺の山々や雲が染まっていく様は、言葉では言い尽くせない美しさです。

登山道の状況

・ロープウェイから山荘までの区間は、まだ無雪期と同じところを通っていますが、今後の雪の増え方に応じてルートが変わることがあります。目印の竹竿や看板を確認しながらルートを大きく外れないようにして下さい。アイゼン・ピッケルなどの雪山装備は状況に応じて使用してください。
・西穂山荘から上高地へのルートは積雪があると迷い沢付近でのルートが解りにくくなります。目印はありますがガスの濃い日などは見失う時もあります。悪天時はご注意ください。
・独標の山頂側斜面は崩落によりルートが変わっています。独標から山頂側に向かって下る際は、信州側の上部は岩が崩れやすく危険です。夏の登山道は一度飛騨側へ下り、ターンしてから信州側を下りるルートとなっています。
崩落後、最初の冬ですので、雪がどのような付き方になるのか分かりません。信州側に雪庇が張り出すのは間違いないと思いますが、通過の際はくれぐれも慎重にお願い致します。ご不明な点は現地スタッフまでお問い合わせください。
・独標より先は上級者向けのコースです。初心者の方は独標山頂より先へは行かないようにお願い致します。ピラミッドピークの先、第7峰の鎖場付近で事故が多発しています。通過の際には慎重に行動してください。
・西穂山荘から焼岳小屋までのルートは積雪が重なってくるとルートが解りにくくなります。また、焼岳小屋から上高地への下山ルートは来年の5月下旬まで通行止めとなっています。同じく焼岳頂上から中の湯ルートは旧中の湯ルートが通行止めです。下山は新中の湯ルートか焼岳小屋から中尾高原へのルートとなります。
・西穂高岳山頂から奥穂へのルートは日本の縦走路の中でも最も困難なルートのひとつです。これからの時期のチャレンジは慎重に願います。

登山装備

登っている時は汗をかきますので、行動中はあまり着込まず、休憩中や朝晩は暖かめの衣類が必要です。
山荘内はストーブを焚き、混雑している日は暑く感じることもあるくらいです。しかし、外に出ると寒いので、暖かい防寒着が必要です。フリースや薄手のダウン等があると良いでしょう。
山荘より上の稜線上は風が強いことがあります。帽子や手袋等の防寒・防風対策も必要です。

お知らせ

現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしておりますが、個室および団体予約は、現地電話で受け付けておりません。
ドコモのFOMAは山荘内でも良く繋がるようになりました。稜線でも大抵の場所で繋がります。auは山荘付近・稜線ともに繋がります。ソフトバンクは昨年より山荘西面なら繋がるようになりました。

昨年の今頃の様子は?

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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