寒暖の差が激しく、寒い日の山岳では0℃近い低温と雪に見舞われることもあります。
天気・気温
2月20日 晴れ。縄文杉デッキ(標高1300m)の気温4℃(12:30)。積雪:縄文杉デッキ上20cm。無風。
2月21日 快晴。登山口(標高600m)の気温0℃(6:00頃)、縄文デッキ上の気温8℃(11:30)。積雪:縄文杉デッキ上13cm。微風。
■白谷雲水峡コース(標高600~1070m)
2月21日 天気:快晴。太鼓岩(標高1070m)の気温9℃(11:40)。積雪:苔むす森で5cm、辻峠(標高980m)で15cm。南東の微風。登山者:210名(白谷入山縄文杉含む)。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
三寒四温、とはまさに今の時期をいうのでしょう。
暖かい日の里では20℃を超え、すっかり春気分に浸っていると、寒い日の山岳では0℃近い低温と雪に見舞われることもあり、まだまだ油断してはならないと思い知らされます。
それでも、春のサインは確実に増えています。
山では、春を告げるオオゴカヨウオウレンの可憐な花が苔の上に咲いています。里では、ナンバンキブシの黄色い花が、春のかんざしのように揺れています。ウグイスのさえずりもよく聴くようになりました。
さて、例年2月下旬から3月半ばにかけて、島では「木の芽流し」と呼ばれる、春を呼び込む雨の時期が訪れます。
この雨は、他の地方では「木の芽起こし」「木の芽萌やし」などともいわれるそうですが、木の芽を「流し」てしまうほどの雨量、という表現が、いかにも屋久島らしい面白い言葉です。
ついでにこの時期の不安要素、スギ花粉も流してくれるので、アレルギーをお持ちの方には、まさに恵みの雨。暖かい雨に打たれ、木々が一斉に芽吹く森を、体感できる時です。
登山道の状況
■縄文杉ルート
・2月21日現在、大株歩道入口付近より足元に積雪があります。
トロッコ道スタートより凍結、積雪があります。
山道では歩きづらいところがあります。
積雪のない場所でも、早朝など、気温の低い時には凍結し、滑りやすくなります。
ゴムスパイク等滑り止めが必要な場合があります。
・2月29日(水)までは、荒川登山口までの車両乗り入れが可能です。
荒川登山口は駐車スペースが非常に少ないため、通行の妨げにならないよう十分配慮して駐車して下さい。
また、路面の凍結、積雪のため車道通行止めになることもあります。
鹿児島県道路通行規制情報は、こちらをご覧ください→
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
※3月1日(木)より11月30日(金)まで、、荒川三叉路~荒川登山口の終日車両乗り入れ規制が行われます。ガイド車、レンタカー等一般車両は登山口まで入れず、荒川登山バスを利用することになります。
詳細はこちらをご覧ください→ http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
■宮之浦岳、黒味岳、縦走ルート
・これらのルートは数十㎝~1mを超える積雪の可能性があり、十分な冬山登山の装備とスキルが必要です。
・冬山経験の少ない方の入山は危険なので控えて下さい。
・積雪のため登山道が不明瞭な場合があります。入山者は稀で、トレースは期待できません。
ラッセル、藪こぎ、高度なルートファインディング能力が必要な場合があります。
・淀川登山口までの車道は、積雪、凍結時は車両通行止めになることもあります。
・上記の鹿児島県道路通行規制情報をご覧ください。
・新高塚小屋の自己処理型トイレは、平成24年3月まで閉鎖されます。
登山装備
・寒暖の差が激しく、平地では、6~7℃の寒い日もあれば、20℃を超える暖かい日も。レイヤーを重ね、気温の変化に対応できる服装をお勧めします。
・屋久島山岳部では、3月頃まで積雪・凍結の可能性があり、冬山装備が必要です。
縄文杉ルートでは、スノースパイクや軽アイゼン、スパッツ、ストックなどを装備して下さい。
宮之浦岳等奥岳のルートでは、本州の冬山と同様の装備が必要です。アイゼン、ピッケル、ビバーク用の装備は必携です。
・この時期の奥岳登山者は稀で、事前情報の収集も難しい状況です。様々な状況を想定し、万全の装備で臨んで下さい。
屋久島では、登山用品のレンタル店のほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山用品のレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
注意点
現在屋久島の日の出時刻は7時頃、日の入り時刻は18時頃です。
低温のため電池の消耗が速くなります。照明などの予備電池もお忘れなく。
お知らせ
その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、株式会社屋久島ガイド協会(TEL0997-49-4191 http://www.yakushima-guide.com/)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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屋久島ガイド協会周辺の過去の様子
屋久島ガイド協会
- 電話番号:
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