屋久島は幸いにGW後半から晴天に恵まれ、行楽日和が続きましたが、森と苔は少々雨が恋しい様子です。
天気・気温
5月7日 天気:快晴。縄文杉デッキ(標高1300m)の気温20℃(11 :30)。無風。登山者160名程度。
■白谷雲水峡(標高600~1070m)
5月8日 天気:曇り。辻峠(980m)の気温18℃(13:30)。南西の弱風。登山者353名。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
GW後半、4日の縄文杉ルートは1400人(!)の登山客を迎え、屋久島の森や山は大変な賑わいを見せました。
うって変わって連休明けの7日の森は、GWの騒がしさが嘘のように静寂に包まれ、穏やかな一日となりました。
屋久島は幸いにGW後半から晴天に恵まれ、行楽日和が続きましたが、森と苔は少々雨が恋しい様子です。
縄文杉ルートの荒川登山口ではオオバライチゴの花が咲いていました。
オオバライチゴは本州、四国、九州に広く分布する落葉小低木、花期は3~4月頃、果期は5~6月頃ですが標高600mの荒川登山口では今が花盛りです。
里ではすでに収穫を迎え、そのまま食べても美味、ジャムも絶品、島民の楽しみの一つです。
(登山道付近での採集は控えましょう)
登山道の状況
GWの北アルプスで傷ましい遭難事故が相次いで発生しました。
事故をひき起こした直接の要因は、天候の急変による荒天と思われます。
屋久島の山岳部でも、これまで多くの遭難事故が起きていますが、今回のアルプスでの事故同様に天候の急変が深刻な事態を誘発した例がほとんどです。
穏やかな春山が、激しい降雪をともなう冬山に激変する中部山岳地帯ほどではないとはいえ、屋久島でも低気圧が急速に発達したり、真冬なみの寒気団が上空に入り込んだりすることは多く、その影響で2000m級の稜線は零下ちかい気温になります。
また、豪雨とともに歩行が困難になるほどの強風が長時間にわたって吹き荒れます。
島の山だということで高をくくったような登山者をよく見受けます。決して侮らず、入山前の天候確認や山中泊の場合には停滞予備日を設けるなど、周到な準備をして登山に臨んでください。
屋久島では次のような安全登山の基本がおろそかな登山者をよく見かけます。屋久島登山を計画している方は
当てはまることがないか、参考にしてください。
○南の島なので山もそれほど寒くはないだろう、といった安易な思いこみによる非常に軽装の登山者。
○初心者の単独行。地形図やコンパスを持たず、イラストマップやガイドブックを頼りに登っている。
○早出、早着の基本を守らず(知らず)、日没後暗くなってから避難小屋に到着するひとがけっこう多い。
○山中泊の登山にもかかわらずテントやツェルトを持っていない。屋久島の避難小屋はすべて無人小屋で収容人数も少ない。そのためGWや連休など混み合っているときには小屋に入れないこともある。避難小屋を当てにせず、必ずテントなどを用意する。
■縄文杉ルート
3月1日(木)より11月30日(金)まで、山岳部への過剰な車両乗入れによる環境負荷の軽減と混雑緩和のため、荒川三叉路~荒川登山口の終日車両乗り入れ規制が行われています。
ガイド車、レンタカー等一般車両は登山口まで入れず、屋久杉自然館より荒川登山バスを利用します。
時間帯によっては混雑したり、満員で希望便に乗れないこともありますので、時間に余裕を持って行動しましょう。
荒川登山バスは道路状況(悪天候等)により運休する場合もあります。
詳細はこちらをご覧ください→ http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
■宮之浦岳、黒味岳、縦走ルート
山岳部では、低温、強風など様々な状況を想定し、万全の装備で臨んで下さい。
淀川登山口までの車道は、道路状況により、車両通行止めになることもあります。上記の鹿児島県道路通行規制情報をご覧ください。
■白谷雲水峡
今週末の5月12日、13日には、屋久島ツーデーマーチが開催されます。
白谷雲水峡jコースも設定されており、登山口までの車道もウォーキングコースに入っていますので、車の方は歩行者に注意して下さい。
屋久島ツーデーマーチには、毎年多くの人が参加し、島内の様々なコースを歩いて、屋久島の自然や里に親しんでいます。
屋久島ツーデーマーチの詳細はこちら→
http://www.yakushima-town.jp/two-days-march/html/htdocs/index.php?page_id=0
登山装備
・5月初めのこの一週間の気温は、ふもとで14~27℃程です。山岳部も、日中は大変暑くなり、熱中症に注意が必要です。一方朝晩や天候の悪い日はかなり肌寒くなることがあります。薄手の衣類を重ね着するなど、気温の変化に対応できる服装をご準備ください。
・山岳部では、天気予報にはなくても、非常に激しい雨になることがしばしばあります。ビニールカッパ、ポンチョでは対応できません。また、必ず登山用の、防水性が高く通気性の良い、しっかりした雨具をご用意ください。また、ザックカバーも必須アイテムです。
・黒味岳、宮之浦岳などに行かれる方は、日帰りでもビバーク用の装備を用意しましょう。急激に天候が変化することがあります。
・縄文杉コース、縦走コースには、携帯トイレブースが設置されています。長時間の行程には、携帯用トイレを用意しましょう。携帯トイレの設置場所などについて→
http://www.env.go.jp/park/kirishima/ywhcc/tozan/keitait.htm
屋久島では、登山用品のレンタル店のほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山用品のレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
注意点
現在、屋久島の日の出は5時25分頃、日の入りは19時00分頃です。ヘッドライトなどの予備電池もお忘れなくご準備ください。
お知らせ
その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、株式会社屋久島ガイド協会(TEL0997-49-4191 http://www.yakushima-guide.com/)までお気軽にお問い合わせ下さい。
昨年の今頃の様子は?
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屋久島ガイド協会周辺の過去の様子
屋久島ガイド協会
- 電話番号:
- 0997-49-4191
- 連絡先住所:
- 〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56