八方尾根は尾根通しで通過して下さい。小屋近くでカップリングした雷鳥をよく見かけます。
天気・気温
山と周辺の状況
寒い日が多く天候は不安定です。そのせいで雪解けせずに残雪がやや多めです。稜線部、登山口から稜線への中間部でも、雪庇のように残っているところがあります。
小屋の裏手では小屋の3階の高さほどの雪が残り、裏山と3階の屋根が繋がっている状態です。
今週の土曜日くらいから天候は回復しそうなので、雪解けが進み例年並みになると思われます。
小屋付近で雷鳥をよく見かけます。羽の色はまだ真っ白ですが、今年はカップリングが早いのか、いつもより早く「つがい」で見かけます。
小雨で雪はザラメ状で、潜りやすく歩きにくいですが、その下には厚い氷の層があり、非常に滑りやすくなっています。とくに下りでは注意が必要です。
しばらくは、アイゼン、ピッケル必須の、冬山経験者のコンディションとなります。
登山道の状況
日中、太陽が出ると雪質がザクザクになり、足が潜ります。朝晩は凍結してガチガチになります。日中でも日陰は固く凍結しています。稜線では岩の出た所と雪の箇所を渡る時には十分に注意が必要です。
八方尾根から来る場合は必ず尾根ルートを通ってきてください。夏道ではありません。特に南側にルートを取らないように注意が必要です。山荘まではすべて雪道を通るものと考えてください。
現在、八方尾根にもベンガラなどのマークはありません。融雪と強風のため目印が流されたり、飛ばされたりしてしまうためつけられない状況です。5/19頃には間違いやすい丸山ケルンのあたりにベンガラな目印などをつけることができると思います。丸山を通過したあたりからは、急激に風が強くなりますので、しっかりと風対策を行ってください。
なお、八方尾根のゴンドラは5/18まで運行を休止しています。
五竜方面へは、牛首の南斜面では雪が融けてきています。岩の出た所と雪になる所のつなぎ目が特に危険です。踏み抜きには十分注意して下さい。
稜線の雪庇は信州側に発達し、不安定な状態です。尾根沿いを歩く場合は、あまり信州側に行かないようにしてください。
大黒岳の唐松側から五竜側に雪田を横切る箇所はルートファインティングを慎重に。信州側には雪庇のようになっているところもあり、そちらに寄らないように注意して下さい。
唐松方面から行くと白岳の手前30分くらいの場所から、黒部側の餓鬼谷へ伸びる尾根に入り込んでしまった事例がありました。残雪多く、ルート見失わなよう慎重な見極めが必要です。
不帰方面は、7月初旬までは雪の状況が非常に不安定で、ザイルによる確保および、適切なルートファインディング能力がなければ通過できません。6月中旬までは、行かない方が良いでしょう。
登山装備
完全冬山装備、10本爪以上のアイゼンおよびピッケルが必携です。
注意点
今の時期はピッケルを必ず用意してください。ストックでは滑落を止められません。朝夕は雪面がツルツルになって滑りやすくなります。10本爪以上のアイゼンでないと、朝晩は歯が立ちません。
水分は多めに持ってきて、行動中はしっかり補給してください。寒さを感じる前に防寒し、体力体温保持に努めて下さい。
五竜山荘は5/7~6/15まで休業中です。
昨年の今頃の様子は?
2023年のGWは4/27~5/6迄営業(要予約)。前爪のあるアイゼン、ピッケルなど雪山登山装備が必要2023.04.27
2023年の夏山営業は7/1~10/21。利用には予約が必要。予約は6月中旬から受付予定2023.05.11
2023年の夏季営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用には予約が必要。予約は一ヶ月前から受付2023.05.24
営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。7/11以降の予約は6/11からWEBほかで受付。7/10まではHP参照2023.06.08
唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子
唐松岳頂上山荘
- 電話番号:
- 090-5204-7876
- 連絡先住所:
- 長野県北安曇郡白馬村北城6336