ドーンドーンと雪庇の落ちる大きな音が餓鬼谷から響いてきます。春の訪れを感じます。
天気・気温
山と周辺の状況
このところ天候は安定せず、気温が低い日が続いています。昨日の午前中、小屋近くでは小雪が舞いました。一昨日には吹雪とあられで雷も断続的に鳴りました。昨日は山麓で雷雨でした。しばらくは雷に注意が必要です。
新緑は、スキー場の黒菱(標高1500m)あたりまで上がってきています。
八方池山荘から少し上がったあたりの雪どけしたところでは、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、ハルリンドウ咲いてます。キジムロもう少しです。
小屋周辺では、カップリングしたライチョウをよく見かけます。また、餓鬼谷の方から「ドーン」「ドーン」と大きな雪庇の落ちる音が響き春の訪れを感じます。
登山道の状況
■八方尾根ルート
・八方池山荘から左手の「トレッキングルート」はまだ雪のため開通していません。残雪の消えた「尾根ルート」を通って下さい。トイレ(第二ケルンの近く)までの雪はほとんど消えました。
・第二ケルン~八方ケルンでは、第二ケルン付近で雪の上を歩きますが、指導ロープが張ってありますので従って下さい。
・八方ケルン~第三ケルンの雪もほとんど消えました。
・第三ケルン~下の樺(かんば)の雪もほとんど消えましたが、八方池はまだ雪の下です。
・下の樺を過ぎると雪の壁になります。ここからはアイゼンを装着して下さい。
・ルートは尾根のみです。ピーク伝いに来て下さい。ピークを巻くトラバスルートは今のところありません。
・小屋~山頂は、ほとんど雪が融け、一部を残すばかりとなりました。
■五竜方面
五竜山荘は6/15(金)まで休業中で入山者もありません。
■不帰方面
不帰方面は、7月初旬までは雪の状況が非常に不安定で、ザイルによる確保および、適切なルートファインディング能力がなければ通過できません。6月中旬までは、行かない方が良いでしょう。
登山装備
完全冬山装備、10本爪以上のアイゼンおよびピッケルが必携です。雪が固くなる朝晩は歯が立ちません。ピッケルを必ず用意してください。ストックでは滑落を止められません。
注意点
水分は多めに持ってきて、行動中はしっかり補給してください。寒さを感じる前に防寒し、体力体温保持に努めて下さい。
お知らせ
八方尾根スキー場は営業を終了しています。ゴンドラはトレッキングシーズンとして営業しています。
五竜山荘は6/15(金)まで休業中です。
昨年の今頃の様子は?
2023年のGWは4/27~5/6迄営業(要予約)。前爪のあるアイゼン、ピッケルなど雪山登山装備が必要2023.04.27
2023年の夏山営業は7/1~10/21。利用には予約が必要。予約は6月中旬から受付予定2023.05.11
2023年の夏季営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用には予約が必要。予約は一ヶ月前から受付2023.05.24
唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子
唐松岳頂上山荘
- 電話番号:
- 090-5204-7876
- 連絡先住所:
- 長野県北安曇郡白馬村北城6336