第二ケルンでハルリンドウなど春の花が咲いてますが、稜線の小屋ではストーブを焚いています。
天気・気温
山と周辺の状況
このところ山麓は暑い日もあるようですが、標高の高い稜線の天気は安定しません。今日は八方池山荘より稜線を見ると標高2000mから上に雲がかかっています。
アルペンクワッド~グラートクワッド間の鎌池湿原(標高1680m)では、
ミズバショウ
ミズバショウ
が咲き始めています。
八方尾根の第二ケルンから下では、
ユキワリソウ
ユキワリソウ
、ハルリンドウ、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、キジムシロなど春の花が咲き始めました。八方池は例年ではもう融け始めても良い時期ですが、まだ雪原のままです。
山荘周辺のライチョウは、6月初旬からメスが産卵期・抱卵期に入り、オスのライチョウは見張りをします。抱卵は、メスのみが行い交代はしません。どうぞ静かにして刺激しないようにお願いします。
登山道の状況
■八方尾根ルート
・八方池山荘から左手の「トレッキングルート」はまだ雪のため開通していません。残雪の消えた「尾根ルート」を通って下さい。トイレ(第二ケルンの近く)までの雪はほとんど消えました。
・第二ケルン~八方ケルンでは、第二ケルン付近で雪の上を歩きますが、指導ロープが張ってありますので従って下さい。
・八方ケルン~第三ケルンの雪もほとんど消えました。
・第三ケルン~下の樺(かんば)の雪もほとんど消えましたが、八方池はまだ雪の下です。
・下の樺を過ぎると雪の壁になります。ここからはアイゼンを装着して下さい。
・ルートは尾根のみです。ピーク伝いに来て下さい。ピークを巻くトラバスルートは今のところありません。雪の残るところにクラック(雪割れ)が生じています。足を取られないように注意が必要です。視界不良時は特にご注意下さい。
・小屋~山頂は、ほとんど雪が融け、一部を残すばかりとなりました。
■五竜方面
五竜山荘は6/15(金)まで休業中で入山者もありません。
■不帰方面
不帰方面は、7月初旬までは雪の状況が非常に不安定で、ザイルによる確保および、適切なルートファインディング能力がなければ通過できません。6月中旬までは、行かない方が良いでしょう。
登山装備
完全冬山装備、アイゼンは前爪があった方が安心です。ピッケルも必携です。雪が固くなる朝晩は歯が立ちません。ピッケルを必ず用意してください。ストックでは滑落を止められません。靴や手袋も防水性、防寒性の高いものが必要です。ロングスパッツも必要です。
注意点
山麓は春ですが、小屋ではまた毎日ストーブを焚いています。
お知らせ
八方尾根スキー場は営業を終了しています。ゴンドラはトレッキングシーズンとして営業しています。
第二ケルン近くのトイレは6月中旬~10月中旬が使える期間です。
五竜山荘は6/15(金)まで休業中です。
昨年の今頃の様子は?
2023年のGWは4/27~5/6迄営業(要予約)。前爪のあるアイゼン、ピッケルなど雪山登山装備が必要2023.04.27
2023年の夏山営業は7/1~10/21。利用には予約が必要。予約は6月中旬から受付予定2023.05.11
2023年の夏季営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用には予約が必要。予約は一ヶ月前から受付2023.05.24
唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子
唐松岳頂上山荘
- 電話番号:
- 090-5204-7876
- 連絡先住所:
- 長野県北安曇郡白馬村北城6336