尾瀬沼・燧ヶ岳 | 尾瀬沼ビジターセンター

尾瀬沼は今年タテヤマリンドウの当たり年です。登山道は融雪でぬかるみや沢状もあり足元注意。

空梅雨気味の尾瀬 (2012.06.29 尾瀬沼ビジターセンター )
空梅雨気味の尾瀬 (2012.06.29 尾瀬沼ビジターセンター )
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天気・気温

06/18(月) 天気は晴れ、09:00の気温14.9℃。 最高気温+23.0℃ 最低気温+7.4℃
会津若松市の天気予報
明日
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日本気象協会提供 2024年5月2日 6:00発表
みなかみ町の天気予報
明日
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明後日
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日本気象協会提供 2024年5月2日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■大清水から尾瀬沼
●十二曲がりでムラサキヤシオツツジ、三平峠で キヌガサソウ キヌガサソウ 、尾瀬沼入り口付近でタテヤヤマリンドウが咲いています。
そのほか林間では、ラショウモンカズラ、マイヅルソウ、 サンカヨウ サンカヨウ 、コミヤマ カタバミ カタバミ 、サンリンソウなどが咲いています。
釜ツ堀湿原では、ユリ科の仲間、 コバイケイソウ コバイケイソウ が早くも咲き始めました。徐々にではありますが、夏に咲きだす花が姿をあらわしてきました。タネツケバナのような花も咲き始めてます。
カラマツの樹が芽吹き始め、近ごろよくコゲラを見かけます。
キセキレイもよく見かけます。セキレイの仲間は、尾っぽを上下に振るのが特徴です。
ミズバショウ ミズバショウ は小淵沢田代付近で咲き乱れています。
梅雨入りして、 ミズバショウ ミズバショウ の近くで見られる コバイケイソウ コバイケイソウ が葉だけはぐんぐんボリュームを増して存在感を出しています。開花は7月頃です
■尾瀬沼
尾瀬沼ではミネザクラも咲いています。
三本松カラマツ近くかかる橋付近では、 タテヤマリンドウ タテヤマリンドウ の群落が見頃です。今年は タテヤマリンドウ タテヤマリンドウ が当たり年のようです。 タテヤマリンドウ タテヤマリンドウ の花はは、陽があるときにしか開きません。同じ橋の近くでウワミズザクラが芽を伸ばしています。ブラシのような花はまだつけてませんが、例年6中旬から下旬にかけて花の見頃を迎えます。
■ビジターセンター周辺では シラネアオイ シラネアオイ が咲きました。花びらが大きいわりに薄く、可憐な表情の花。朝露さえも少し重く感じているようです。うす紫色と葉の色との繊細な組み合わせが見事な咲きっぷりです。 エンレイソウ エンレイソウ も咲き始めました。控えめに咲いている姿を林内でみかけますが、今はビジターセンター正面の階段下でも見ることができます。
■沼山峠ではイワナシが咲いています。
■帝釈山、田代山では、 ニリンソウ ニリンソウ ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ 、ムラサキヤシオツツジ、 オオカメノキ オオカメノキ 、イワナシ、オサバグサ、 ワタスゲ ワタスゲ ミツバオウレン ミツバオウレン イワカガミ イワカガミ タテヤマリンドウ タテヤマリンドウ チングルマ チングルマ エンレイソウ エンレイソウ 、ズダヤクシュなどの花を見ることができます。

登山道の状況

■尾瀬沼ビジターセンターやキャンプ場付近では、登山道に雪融け水が流れ込み沢のようになっているところがあります。
■沼山峠休憩所~大江湿原入り口は、ほとんどの木道が出て歩きやすい道ですが、2ヶ所ほど残雪があります。雨の日には木道が滑るので注意して下さい。
■小淵沢田代分岐~小淵沢田代にはまだ残雪があります。踏み抜きスリップに注意するとともに、戸賛同を見失わないように慎重に。
■小淵沢田代~尾瀬沼キャンプ場は、雪が融け登山道がわかりやすくなりました。金峯状より登山道の一部に雪融け水が流れ込み沢のようになっているところがあります。
■長英新道
●長英新道~ミノブチ直下は、全体の三割程度残雪があり、踏み抜きや雪融け水のぬかるみがあり、スパッツ必携です。
●ミノブチ直下~俎嵓は、一部残雪あるものの支障なし。
■ナデッ窪ルートは通行止めです。
■御池新道
●俎嵓から熊沢田代は日当たりの良いところを除き、まだまだ残雪があり迷いやすいため必ず赤いテープを辿るようにして下さい。
●熊沢田代~広沢田代は多少残雪があり踏み抜き注意です。
●広沢田代~御池は残雪はほとんどありませんが、急な岩場があり慎重に。
■他の危険箇所
●柴安嵓から俎嵓へ向かう暗部への下りは大変急で滑落要注意です。残雪期の経験はもちろんアイゼンとピッケルの装備が最低限必要です。
■帝釈山、田代山
田代湿原の木道は半時計回りの一方通行となっています。馬返し登山口のトイレは使用できてますが、田代山頂のトイレは今年は工事のため使えません。

登山装備

残雪のあるところでは軽アイゼンなどの滑り止めがあると便利です。ぬかるむところがあり、スパッツは必要です。足元の防水対策をしっかりとしましょう。急な天候の変化に対応できる装備でお願いします。柴安嵓から俎嵓へはアイゼンピッケル必携です。

注意点

入山前に靴に着いた土をしっかり落とすようお願いします。(下界の植物の種子を尾瀬に持ち込まないためです)

お知らせ

■改修工事について
5月~11月まで見晴公衆トイレの改修工事を行います。期間中はキャンプ場を資材置場として使うことや、ヘリコプター飛来によるテント巻き上げ防止のため、見晴キャンプ場を閉鎖いたします。翌年には快適な公衆トイレを提供いたします。
尾瀬ヶ原でのテント泊は山ノ鼻キャンプ場、尾瀬沼では尾瀬沼キャンプ場(完全予約制、28張)を使う計画を立てて下さい。
工事中は公衆トイレの代わりに仮設トイレを設置していますが、給水施設も改修工事対象のため、水飲み場(手洗い場)は使えません。
地区内各山小屋のトイレを使うことも出来ます。ただし、「小屋のトイレ使えます」と書かれた看板が出ている時間帯に限り、一声かけ100円をお支払い下さい。

昨年の今頃の様子は?

尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17

ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31

尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子

  • カラマツの紅葉も終盤の尾瀬
  • 今朝は冷え込んで霧氷が付きました
  • 高い霜柱が立ちました
  • カラマツの黄葉がピークです
  • 三本松カラマツもすっかり色づきました
  • 三本カラマツも色づき始めました
  • 尾瀬沼周辺の紅葉
  • 一ノ瀬付近の紅葉
  • 霜が下りて真っ白になりました
  • だいぶ樹木の紅葉が進みました
  • 草紅葉は盛りですが、樹木はまだこれからです
  • 大江湿原の草紅葉

尾瀬沼ビジターセンター

電話番号:
連絡先住所:

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関連する山

福島県 / 南会津・尾瀬

燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰である。福島県の最高峰であり、これより北にはこれ以上高い山はない。しかし、東北の山というよりは尾瀬のシンボル的な山である。  山頂は、最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)(2346m)、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、御池(みいけ)岳(2280m)の五峰が居並ぶ。山は円錐形で、輝石安山岩からなる。日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この燧ヶ岳火山が大きく関わっている。すなわち、只見川はこの燧ヶ岳の火山活動によって堰止められ、尾瀬が出現したと考えられている。ヒウチの名は火打ちで、火山に由来していると思われる。一説には、会津駒ヶ岳側から望むと「火打ちばさみ」の雪形が見られるためともいわれる。  燧ヶ岳を開山したのは、尾瀬沼のほとりに建つ長蔵(ちようぞう)小屋の初代平野長蔵であった。当時桧枝岐に住んでいた長蔵は、沼畔に小屋を仮設して燧ヶ岳登山の足掛かりにした。長蔵は燧ヶ岳を信仰の対象として開山したのであった。燧ヶ岳の祭神は「燧大権現」でカツラギヒトコヌシ神という。爼嵓山頂にその石祠が祭られている。  尾瀬のシンボルというだけあって、その展望の主役は尾瀬ガ原と尾瀬沼である。向こうにもう1つのシンボル至仏岳の姿が美しい。展望は日光連山も主役である。最高峰である白根山をはじめ、金精山、温泉ヶ岳、男体山などの峰々から、また那須連峰、上信越の山々、越後三山、会越の山々から飯豊連峰まで、関東と東北の山がずらりと並び圧巻である。山頂付近の火口ガレ場地帯にはコマクサの花が咲くが、株が極端に少ないため、現在一般の立ち入りが禁止されている。  登山道は5コースある。長英新道とも呼ばれる燧新道は、平野長蔵と長英が親子2代にわたって切り開いた道で、長蔵小屋から3時間15分。尾瀬沼畔である沼尻からの沼尻コースは、最も古いコースで、ナデッ窪の急な斜面を一気に登り、所要2時間30分で、ミノブチ岳の途中で長英新道と合流する。湿原地帯を抜ける変化に富んだ御池コースは、熊沢田代や広沢田代を経て所要3時間30分。以上3コースは、燧ヶ岳山頂に直接登るものだ。  一方、下田代や温泉小屋からのコースは、いずれも柴安嵓に登るコース。下田代からのコースは見晴新道と呼ばれ、温泉コースとともに樹林帯を登る静かなコースである。どちらも2時間30分で山頂に達する。この2コースはいずれも急登の連続である。

群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

栃木県 群馬県 / 南会津・尾瀬

鬼怒沼山 標高 2,141m

 栃木県の北西部、日光市と群馬県片品村との境にあり、別名、絹沼山などとも書かれる。  山頂近くには高層湿原では日本一の高所にある、鬼怒沼がある。鬼怒沼は大小50余りの池塘からなり、まさに高山植物の宝庫である。また、湿原からは遠く尾瀬の山々や白根山が望める。周辺にはコメツガ、オオシラビソなどの自然林も多く、カモシカなどの野生動物の貴重な生息地となっている。  鬼怒沼山は眺望に恵まれないためか、登る人はまれで、不遇をかこっている。  しかし、山麓には奥鬼怒四湯として知られる秘湯があり、温泉プラス山旅で存分に楽しめる。  バスの終点女夫淵温泉から鬼怒沼湿原まで3時間40分、鬼怒沼山まで4時間20分。  群馬県側の大清水から物見山経由で3時間30分、丸沼から湯沢峠経由でも入山可能。

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