尾瀬沼・燧ヶ岳 | 尾瀬沼ビジターセンター

ニッコウキスゲの季節ですが、少しピークを過ぎました。湿原は秋の花のキンコウカが咲き始めています

尾瀬ヶ原は青空に入道雲、夏の花々が咲き乱れています (2012.07.31 尾瀬沼ビジターセンター )
尾瀬ヶ原は青空に入道雲、夏の花々が咲き乱れています (2012.07.31 尾瀬沼ビジターセンター )
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天気・気温

07/25(水) 曇り、09:00の気温18.0℃。最高20.4℃、最低13.8℃
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日本気象協会提供 2024年5月2日 12:00発表
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※ご利用上の注意

山と周辺の状況

尾瀬は ニッコウキスゲ ゼンテイカ の季節です。先週末は ニッコウキスゲ ゼンテイカ の見頃とあって、たくさんのハイカーで賑わいました。ただ空は雨模様、お目当てのお花もここ例年シカの食害に合い「数が減った」と嘆くかた方が多くいました。
なお、 ニッコウキスゲ ゼンテイカ は三本カラマツ付近の分岐点、大江湿原と沼尻の分岐点などがきれいで、満開を少し過ぎた感じです。

今の尾瀬は ニッコウキスゲ ゼンテイカ の季節ですが、他にもよく見ると、たくさんの草木を確認できます。例えば、ビジターセンターの裏手にあるキャンプ場では、真っ赤なイチゴ(ノウゴウイチゴ)が沢山実っていますです。葉っぱの下に隠れてるので覗いてみてください。
また、ビジターセンターの周りにたくさん咲く ノアザミ ノアザミ が咲き、たくさんの昆虫が集まっているのが見られます。

ほかにも食虫植物のナガバノモウセンゴケ、不思議な植物の ギンリョウソウ ギンリョウソウ ワタスゲ ワタスゲ の果穂、ハナニガナ、オタカラコウ、 コバギボウシ コバギボウシ 、ミズチドリ、カキツバタなどが見られます。
そして、秋の花 キンコウカ キンコウカ が咲き始め、沼尻平の湿原ではきりです。






そんな私たちの気持ちを慰めてくれたのか、今日はオコジョの目撃情報が3件も相次ぎました!発見場所は三平峠・沼山展望台・燧ケ岳とさまざま。



では満開を迎え、

釜ツ堀湿原では ヒオウギアヤメ ヒオウギアヤメ が咲いていますが、 ニッコウキスゲ ゼンテイカ は少ないようです。ヨシの背丈が伸びています。
大江湿原第一休憩テラス付近の ニッコウキスゲ ゼンテイカ の咲き具合は昨年より数が少ないようです。

大江湿原では、 ニッコウキスゲ ゼンテイカ のほか ワタスゲ ワタスゲ (果穂)、サワラン、ツルコケモモ、 ハクサンチドリ ハクサンチドリ ヒオウギアヤメ ヒオウギアヤメ 、ヤナギトラノオ、 カラマツソウ カラマツソウ などが咲いています。

小淵沢田代では、日光連山を眺めながら静かな時間がすごせすま。サワランや タテヤマリンドウ タテヤマリンドウ が咲いています。

小淵沢分岐の湿原では、まだ ワタスゲ ワタスゲ がふわふわしています。

ヤナギラン ヤナギラン の丘でシラタマノキの花がたくさん咲いています。

ビジターセンターから大江湿原に向かう林内で、タニギキョウの小さな花がたくさん咲いています。

沼山峠方面の林内では、アカモノ、シラタマノキ、ウラジロヨウラク、マイヅルソウ、 ゴゼンタチバナ ゴゼンタチバナ ギンリョウソウ ギンリョウソウ などが咲いています。

燧ヶ岳周辺の林内では、ハクサン シャクナゲ シャクナゲ 、ベニ サラサドウダン サラサドウダン 、オオバキ スミレ スミレ サンカヨウ サンカヨウ キヌガサソウ キヌガサソウ が咲いています。
ナデッ窪の急登を終えた辺りに サンカヨウ サンカヨウ が咲いています。
俎嵓付近にはハクサン シャクナゲ シャクナゲ が群生しています。

燧ヶ岳から御池の間の広沢田代では ワタスゲ ワタスゲ の果穂が群生しています。 ワタスゲ ワタスゲ (果穂)、 イワカガミ イワカガミ ハクサンチドリ ハクサンチドリ タテヤマリンドウ タテヤマリンドウ 、コツマトリソウ、オノエランなどが咲いています。

大清水~一ノ瀬~ビジターセンターへは、ブナ、トチ、カツラ、ハルニレなどの巨木がひしめいています。
一ノ瀬の草かげで赤いツルアリドオシの実を見ることができます。
十二曲がり付近でミヤママタタビの花が見頃です。今年はランの当たり年でコケイランも咲いていました。

登山道の状況

尾瀬沼周辺の登山道で問題箇所は特にありません。木道や老朽化した橋の修復なども行われています。
ただし、尾瀬沼の南側の道はむかるみや木道の老朽化が多いので、滑りやすくなっています。また、大清水から尾瀬沼に向かう一ノ瀬~石清水の木道が傷んでいます。

燧ヶ岳へは、ナデッ窪(沼尻からの直登ルート)は残雪はありませんが、岩がむき出しで段差が大きな直登コースです。とくに下りの利用は初心者は控えて下さい。登り初めに倒木がありますが、通行に支障ありません。
御池からのルートでは、俎嵓~熊沢田代に7/17の状況では残雪がまだ300mほどありました。初心者や不安な方は軽アイゼンやストックの用意をしてください。熊沢田代~御池では、急な岩場が多いです。慎重に下るようにして下さい。
途中の熊沢田代や広沢田代では、 ワタスゲ ワタスゲ の果穂がきれいでした。

登山装備

急な天候の変化に対応できる装備でお願いします。
燧ヶ岳登山には必須ではありませんが軽アイゼンがあると安心です。

注意点

木道が傷んでいる所は濡れていると特に滑りやすいですから気をつけて歩いてください。
時間に余裕のある計画を立てましょう。悪天時には無理をしないようにお願いします。
入山前に靴に着いた土をしっかり落とすようお願いします。(下界の植物の種子を尾瀬に持ち込まないためです)

お知らせ

尾瀬沼のキャンプ場は張れる数が決まっているため完全予約制です。すでに大変混雑しています。キャンプ場では食器の洗浄、排水捨てることはできません。食事の工夫をお願いします。

昨年の今頃の様子は?

尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17

ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31

尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子

  • カラマツの紅葉も終盤の尾瀬
  • 今朝は冷え込んで霧氷が付きました
  • 高い霜柱が立ちました
  • カラマツの黄葉がピークです
  • 三本松カラマツもすっかり色づきました
  • 三本カラマツも色づき始めました
  • 尾瀬沼周辺の紅葉
  • 一ノ瀬付近の紅葉
  • 霜が下りて真っ白になりました
  • だいぶ樹木の紅葉が進みました
  • 草紅葉は盛りですが、樹木はまだこれからです
  • 大江湿原の草紅葉

尾瀬沼ビジターセンター

電話番号:
連絡先住所:

地図で見る

施設の詳細を見る

関連する山

福島県 / 南会津・尾瀬

燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰である。福島県の最高峰であり、これより北にはこれ以上高い山はない。しかし、東北の山というよりは尾瀬のシンボル的な山である。  山頂は、最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)(2346m)、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、御池(みいけ)岳(2280m)の五峰が居並ぶ。山は円錐形で、輝石安山岩からなる。日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この燧ヶ岳火山が大きく関わっている。すなわち、只見川はこの燧ヶ岳の火山活動によって堰止められ、尾瀬が出現したと考えられている。ヒウチの名は火打ちで、火山に由来していると思われる。一説には、会津駒ヶ岳側から望むと「火打ちばさみ」の雪形が見られるためともいわれる。  燧ヶ岳を開山したのは、尾瀬沼のほとりに建つ長蔵(ちようぞう)小屋の初代平野長蔵であった。当時桧枝岐に住んでいた長蔵は、沼畔に小屋を仮設して燧ヶ岳登山の足掛かりにした。長蔵は燧ヶ岳を信仰の対象として開山したのであった。燧ヶ岳の祭神は「燧大権現」でカツラギヒトコヌシ神という。爼嵓山頂にその石祠が祭られている。  尾瀬のシンボルというだけあって、その展望の主役は尾瀬ガ原と尾瀬沼である。向こうにもう1つのシンボル至仏岳の姿が美しい。展望は日光連山も主役である。最高峰である白根山をはじめ、金精山、温泉ヶ岳、男体山などの峰々から、また那須連峰、上信越の山々、越後三山、会越の山々から飯豊連峰まで、関東と東北の山がずらりと並び圧巻である。山頂付近の火口ガレ場地帯にはコマクサの花が咲くが、株が極端に少ないため、現在一般の立ち入りが禁止されている。  登山道は5コースある。長英新道とも呼ばれる燧新道は、平野長蔵と長英が親子2代にわたって切り開いた道で、長蔵小屋から3時間15分。尾瀬沼畔である沼尻からの沼尻コースは、最も古いコースで、ナデッ窪の急な斜面を一気に登り、所要2時間30分で、ミノブチ岳の途中で長英新道と合流する。湿原地帯を抜ける変化に富んだ御池コースは、熊沢田代や広沢田代を経て所要3時間30分。以上3コースは、燧ヶ岳山頂に直接登るものだ。  一方、下田代や温泉小屋からのコースは、いずれも柴安嵓に登るコース。下田代からのコースは見晴新道と呼ばれ、温泉コースとともに樹林帯を登る静かなコースである。どちらも2時間30分で山頂に達する。この2コースはいずれも急登の連続である。

群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

栃木県 群馬県 / 南会津・尾瀬

鬼怒沼山 標高 2,141m

 栃木県の北西部、日光市と群馬県片品村との境にあり、別名、絹沼山などとも書かれる。  山頂近くには高層湿原では日本一の高所にある、鬼怒沼がある。鬼怒沼は大小50余りの池塘からなり、まさに高山植物の宝庫である。また、湿原からは遠く尾瀬の山々や白根山が望める。周辺にはコメツガ、オオシラビソなどの自然林も多く、カモシカなどの野生動物の貴重な生息地となっている。  鬼怒沼山は眺望に恵まれないためか、登る人はまれで、不遇をかこっている。  しかし、山麓には奥鬼怒四湯として知られる秘湯があり、温泉プラス山旅で存分に楽しめる。  バスの終点女夫淵温泉から鬼怒沼湿原まで3時間40分、鬼怒沼山まで4時間20分。  群馬県側の大清水から物見山経由で3時間30分、丸沼から湯沢峠経由でも入山可能。

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