最低気温5℃を下まわり湿原の草紅葉も一気に進んでいます。冷え込んできて防寒具雨具必携です
天気・気温
山と周辺の状況
ここ数日一段と寒さが感じられると思ったらそれもそのはず、最低気温が5℃を下まわる日が多くなりました。そのためか湿原の草紅葉も一気に進んでいます。
ヤナギラン
ヤナギラン
の丘周辺は針葉樹の濃い緑と笹の明るい緑が草紅葉を一層きわだたせています。特にヤマドリゼンマイの茶褐色と
レンゲツツジ
レンゲツツジ
の赤褐色が映えています。
この時期の湿原は、過ぎていった夏を名残惜しむように緑を残しています。
花も散り、紅葉狩りにはまだ早い・・・などと言われるこの季節。しかし、この時期は季節の移ろいを具現化したような緑と赤のグラデーションを堪能できます。これも、この時期ならではの楽しみの一つではないでしょうか。
大江湿原で咲いている花は、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、ミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
、オゼ
トリカブト
ヤマトリカブト
、エゾリンドウ、オヤマリンドウ、
ヤマハハコ
ヤマハハコ
などです。
沼山峠の木道沿いでは、
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
、シラタマノキ、
オオカメノキ
オオカメノキ
、マイヅルソウなどの実が見られます。見た目から毒キノコのベニテングダケも出てきました。
小淵沢田代、大江湿原は
キンコウカ
キンコウカ
や
レンゲツツジ
レンゲツツジ
の草紅葉が見頃になりました。
赤田代では紅葉が始まっています。赤田代などの湿原で咲いている花は、エゾリンドウ、オク
トリカブト
ヤマトリカブト
、ミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
、ゴマナ、オゼミズギク、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、
イワショウブ
イワショウブ
、チョウジギク、
キンミズヒキ
キンミズヒキ
など。林内ではジョウシュウ
トリカブト
ヤマトリカブト
、
サラシナショウマ
サラシナショウマ
などが咲いています。
白砂田代も黄色に染まっています。
燧ヶ岳では花がめっきり少なくなりましたが、まだエゾリンドウやジョウシュウオニアザミ、ツルリンドウ、
ヤマハハコ
ヤマハハコ
などが咲いています。
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
やタケシマラン、ハリブキ、
オオカメノキ
オオカメノキ
は実になっています。広沢田代や熊沢田代も草紅葉です。
登山道の状況
尾瀬沼ビジターセンターから小淵沢田代への林内では樹木につけられた赤いテープを目印にすると歩きやすいです。
白砂峠付近は、雨の後のぬかるみに注意。石や枝などにも十分ご注意下さい。
温泉休憩所付近では、木道工事が行われています。
長英新道は倒木がありますが通行に支障ありません。泥濘を避けて道幅が踏み広げられており、植生の荒廃が懸念される状態です。
ミノブチ岳~俎嵓は短い距離ながら岩石でやや急峻なところがあり三点確保しながら注意して登りましょう。
俎嵓~御池は急な岩場やガレ場があり、雨などで濡れると一層慎重に。
登山装備
尾瀬では朝夕冷え込むようになりました。防寒着の準備をお忘れなく。天候急変急にご注意下さい。雨具は必ず持ち歩きましょう。
注意点
入山前に靴に着いた土をしっかり落とすようお願いします。(下界の植物の種子を尾瀬に持ち込まないためです)
お知らせ
三平下沼山休憩所の営業は10/20までです。
尾瀬沼ビジターセンターの休憩所や売店は10/31まで利用できます。
見晴らしキャンプ場は今シーズンいっぱい使えません。テントは尾瀬沼キャンプ場(要予約)か山の鼻キャンプ場をご利用下さい。
尾瀬沼のキャンプ場は張れる数が決まっているため完全予約制です。キャンプ場では食器の洗浄、排水捨てることはできません。食事の工夫をお願いします。
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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