2/17からまとまった降雪があり、今日も断続的に湿雪が続き積雪270cm。二階の窓近くまであります。
天気・気温
日の出06:35頃、日の入17:39頃。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
2/17日曜日の午後からまとまった降雪があり、吹き溜まりになるところではかなりの積雪となった様です。山荘入り口の辺りは、2階の窓近くまで積もった部分もありました。
今日(2/19・火)も日中も断続的に雪が降っていました。比較的気温が高かったために、水分を含んだ重たい雪質でした。ただ、登山道自体にはそれほどの積雪はなく、大変なラッセルになるようなことはありませんでした。
これから春にかけてまだまだ積雪は増えます。ワカンやスノーシューを用意したほうが良いでしょう。
冬山は美しい景色を堪能できる反面、常に危険と隣り合わせであることも忘れてはなりません。入山前に十分な準備をされて、楽しく安全な登山が出来るようにしましょう。
入山時に好天に恵まれても、下山時に荒れた天候となり停滞せざるを得ない状況になることもあります。登山日の前後の天気をよく確認し、どんな状況にも対応できる余裕を持った計画を立ててください。
なお、今の時期は山荘前から日の出を見ることが出来ます。
登山道の状況
・新穂高ロープウェイ側の登山道は冬ルートに変わっています。ルート上には赤い布のついた竹の棒が目印として設置されています。所々立ち木や小枝がルート上に出ている場所もありますので、グループで歩く時は枝の跳ね返りに注意してください。初心者コースとあなどることなく慎重に歩きましょう。
・上高地側は降雪後の入下山者は無いようですので、トレースは期待できません。積雪期は初心者の入下山は困難です。経験者の方でも、かなりハードなラッセルとなることがあります。
・丸山までは岩の出ているところもありますが、凍っている場合がありますのでアイゼンは装着してください。ハイマツが露出している箇所では、アイゼンで踏みつけてハイマツの枝を傷つけることのないよう、注意して歩いてください。
・丸山から独標までのルートは独標手前までは尾根が広く、滑落の危険は少ないのですが、天候が悪い場合はホワイトアウトの状態となることがあり、道迷いが発生しやすくなります。悪天候時に無理をして行動しないようにしてください。
・独標より先は冬の北アルプスに熟練した方しか登ることはできません。これからの時期は岩と雪と氷がミックスした状況になります。稜線上は雪庇の踏み抜きに注意してください。既にある足跡が必ず安全とは限りません。
・西穂山荘から焼岳小屋までのルートは非常に分かりにくい状態でラッセルが大変です。明瞭な目印は無くこれからの時期に入山する人はほとんどいません。
・西穂~奥穂間の縦走路は夏シーズンでも難しいといわれるルートの一つです。安易に立ち入ることは自身を危険にさらすだけではなく、多くの人に迷惑をかけることにもなりかねません。
登山装備
・山荘から下の樹林帯は、雪の状況によって使用する装備が異なります。新雪が降ったばかりならワカンかスノーシュー、降雪後でトレースが硬ければアイゼンが必要です。雪面状態は毎日変わりますので、どのような状態にも対応できるようご準備ください。また、樹林帯ではピッケルではなくストックを使用します。
・山荘までの樹林帯の登りは、汗をかきますので、天気が良ければあまり厚着をする必要はありません。しかし、休んでいるときは次第に体が冷えてきますので、冷やしすぎないように注意しましょう。
・山荘から上の稜線へ行く場合は、アイゼンやピッケルが必携です。
め稜線に出ると風が強く、体感温度は実際の気温よりもかなり低くなります。冬用の帽子や手袋、暖かい衣類等、防寒と防風対策が必要です。長時間行動する場合は、目出し帽等で顔を凍傷から守ることも必要です。
・天気の良い日はゴーグルやサングラス等で紫外線から目を守ることも重要です。
・天候によって気温差があります。晴れれば日中の最高気温はプラスになることもありますが、最低気温はマイナス20℃近くまで下がることもあります。
・山荘内は布団や毛布は完備してあります。基本的には暖かくしてありますが寒気が入ると冷え込むこともあります。朝晩は気温が下がりますのでフリースやダウン等の防寒着が必要です。
注意点
・丸山より上部は風を遮るものがありませんので、樹林帯の中と比べると急に風が強まります。天気が良くても風や寒さに対する配慮が必要です。
・日没がまだ早いためく、降雪に日没が重なると視界は一気に悪くなり、ルートの判断が困難になります。降雪時は通常よりも早めに行動を終了するよう、時間に余裕を持った行動計画の下に登山を行ってください。
・車でお越しの場合は、積雪や路面凍結等、雪による道路状況への影響についても注意が必要です。
・天気予報を見る場合、このあたりの気象状況に比較的近いのは、岐阜県飛騨地方のものです。
・新穂高ロープウェイは風速15mを超える強風が吹くと運休する場合があります。
お知らせ
●西穂山荘は北アルプス南部の山小屋では唯一通年営業しています。
・宿泊の御予約は松本事務所(電話0263-36-7052 営業は日祭日除く10:00~16:00)で受付ています。個室予約の受付を行っております。部屋数に限りはありますが、ご希望のお客様はどうぞご利用ください。個室の予約は現地では受け付けていません。
・現地電話(0263-95-2506)は、外での作業中や電話線が不調の際、現地の電話は通じないときがありますが、無休で営業しております。
・冬期間はタンクの水が凍るため、ご宿泊のお客様にも水の提供ができなくなり、ペットボトルの水をお買い求めいただくようになります(500mlペットボトルが300円です)。
・レストハウスの食事メニュー(お酒やおつまみ類を除く)の注文は、15:00頃までとなっております。
●携帯電話の通話状況 ドコモのFOMAは山荘内でも良く繋がります。稜線でも大抵の場所で繋がります。AUは山荘付近、稜線ともに繋がります。ソフトバンクも山荘西面なら繋がります。
昨年の今頃の様子は?
新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23
融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30
GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07
天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14
西穂山荘周辺の過去の様子
西穂山荘
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- 連絡先住所:
- 長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所