西穂高岳 | 西穂山荘

本格的に融雪も、山荘周辺では一足先にショウジョウバカマが開花。稜線上は2峰のところだけ雪渓が残っています

コバイケイソウが一斉に咲き出しました(2013.07.01 西穂山荘 )
コバイケイソウが一斉に咲き出しました(2013.07.01 西穂山荘 )
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天気・気温

06/03(月) 曇りのち晴れ。最低3.5℃、最高15.5℃。日の出:4時39分頃、日の入:19時03分頃
松本市の天気予報
明日
晴時々曇
29℃
11℃
明後日
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月4日 10:00発表
高山市の天気予報
明日
晴時々曇
28℃
9℃
明後日
20℃
13℃
日本気象協会提供 2024年5月4日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

6月に入り、本格的に融雪が進んでいます。この時期は新緑や高山植物が顔を出す、山の春を満喫できる季節です。
山荘周辺では一足先に ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ が開花しました。雪解けとともに埋もれていた植物たちも顔を出してきています。
6月は梅雨の時期ですが、気温も穏やかで登山者も少なく1年の中でも静かな季節です。ゆっくりと山を楽しみたい方にはおすすめです。

日中は太陽が出ると気温が高くなる日が多くなってきました。雪面が融けて緩み、歩きにくい事があります。朝晩はまだ氷点下近くまで冷え込む日が多いので、雪面は硬くなりやすいです。

なお、稜線上は大部分で融雪が進み、登山道が現れています。2峰のところだけ雪渓が残っています。
今シーズンは、例年と比べて東側斜面の積雪量が多くなっています。気温が上がり、全層雪崩が発生しやすい状況になっていますので、沢筋や、傾斜の大きい場所には入り込まないようにしましょう。登山道は、雪崩の発生しにくい場所を選んで目印を付けてありますので、なるべくそこから外れて歩かないようにしてください。

山荘前から見ることが出来ていた朝日は明神岳の山頂付近から出るようになっています。現在、日の出の時間には明るくなり朝焼けがとても綺麗ですが、実際に太陽が見えるのはそれより40分ぐらい後になります。

登山道の状況

●ロープウェイ~山荘間
・ロープウェイ側登山道上ルートのほぼ全域にまだ残雪があります。全体的に踏み固められており、特に急登部分は滑りやすく危険な箇所もあります。日中でも日陰になるところでは凍っている場合があるので、アイゼンはお持ちください。気温が高い日は柔らかくなり、下が空洞になっていると踏み抜くこともあります。ルートを外れると踏み抜きやすいので注意してください。
・ルート上には赤い布のついた竹の棒が目印として設置されていますが、融雪が進んだ事で竹の棒が刺さりづらくなっています。竹の棒が倒れて登山道がわかりづらくなっている場合があります。道迷いにはご注意ください。所々立ち木や小枝がルート上に出ている場所もありますので、グループで歩く時は枝の跳ね返りに注意してください。

●上高地側ルート
・上高地側登山道は中尾根より上部に残雪が多く残っています。雪に覆われている部分は木や枝に赤いリボンが付いていますので、それを目印に登山されると良いでしょう。

●独標、山頂方面
・山荘から丸山までは、大部分の登山道が出て来ています。一部に残雪があり凍っている場合がありますので足元に十分に注意してください。ハイマツが露出している箇所では、枝を傷つけることのないよう、注意して歩いてください。
・独標~西穂山頂間もほとんどの雪が融けました。また丸山~独標間同様、浮石や落石には十分注意してください。


●山頂~奥穂方面
・西穂~奥穂間の縦走路は夏シーズンでも難しいといわれるルートの一つです。安易に立ち入ることは自身を危険にさらすだけではなく、多くの人に迷惑をかけることにもなりかねません。

●焼岳方面
・西穂山荘から焼岳小屋までのルートはまだ残雪も多く、非常に分かりにくい状態です。明瞭な目印は無く入山する人はほとんどいません。

登山装備

・山荘から下の樹林帯は、雪の状況によって使用する装備が異なります。新雪が降ったばかりならワカンかスノーシュー、降雪後でトレースが硬ければアイゼンが必要です。雪面状態は毎日変わりますので、どのような状態にも対応できるようご準備ください。また、樹林帯ではピッケルではなくストックを使用します
・稜線に出ると風が強く、体感温度は実際の気温よりもかなり低くなります。冬用の帽子や手袋、暖かい衣類など、防寒防風対策が必要です。長時間行動する場合は、目出し帽等で顔を凍傷から守ることも必要です。
・晴れた日は日差しや雪での照り返しが強いですので、サングラスや日焼け止め等、紫外線対策はお忘れなく。また暑くなってくると熱中症などにも注意が必要です。こまめな水分補給も大切です。

注意点

雪のある山は美しい景色を堪能できる反面、常に危険と隣り合わせであることも忘れてはなりません。入山前に十分な準備をされて、楽しく安全な登山が出来るようにしましょう。

・天気予報は岐阜県飛騨地方を参考にして下さい。
・車でお越しの場合は、積雪や路面凍結等、雪による道路状況への影響についても注意が必要です。
・新穂高ロープウェイは風速15mを超える強風が吹くと運休する場合があります。

お知らせ

・飲料水はペットボトルの水を販売しています(500mlペットボトルが300円です)。

●個室予約について
・今シーズンの個室予約受付中。
・個室予約は松本事務所(電話0263-36-7052)のみで受付(オフシーズンは土日祭日を除く 09:30~16:00営業)。
・部屋数には限りがあり、7月下旬~10月上旬にかけての週末は、個室をご用意できない日もございますのでご容赦ください。

●携帯電話の通話状況 ドコモのFOMAは山荘内でも良く繋がります。稜線でも大抵の場所で繋がります。AUは山荘付近、稜線ともに繋がります。ソフトバンクは山荘西面で繋がります。

昨年の今頃の様子は?

新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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