西穂高岳 | 西穂山荘

西穂山頂までの稜線ルートは雪は消えました。ロープウェイ~山荘までは、まだ5割が雪の上を歩きます

コバイケイソウが一斉に咲き出しました(2013.07.01 西穂山荘 )
コバイケイソウが一斉に咲き出しました(2013.07.01 西穂山荘 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

06/18(火) 雨。最低9.0℃、最高10.0℃。日の出:4時37分頃、日の入:19時11分頃
松本市の天気予報
明日
晴時々曇
29℃
11℃
明後日
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月4日 10:00発表
高山市の天気予報
明日
晴時々曇
28℃
9℃
明後日
20℃
13℃
日本気象協会提供 2024年5月4日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今週に入り、ようやく梅雨らしくなってきました。この時期は雨の日も多いですが、天気が良いときは気温も適度に高く、登りやすい陽気です。登山者が少ないために、一年の中でも静かな季節です。ゆっくりと山を楽しみたい方にはおすすめです。
日中は太陽が出ると気温が高くなる日が多くなってきています。雪面が融けて緩み、歩きにくい事があります。朝晩はまだ冷え込む日が多く、雪面は硬くなりやすいです。
山荘周辺や独標・山頂までの登山道では様々な高山植物が見ごろを迎えようとしています。これから秋にかけて、さらにたくさんの花たちが私たちの目を楽しませてくれるでしょう。
現在、西穂山荘周辺で見られる花は、 ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ 、ムラサキヤシオツツジ、 オオカメノキ オオカメノキ 、タカネザクラ、 エンレイソウ エンレイソウ サンカヨウ サンカヨウ ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ などです。詳細はWebサイト(http://www.nishiho.com/kaika.htm)でご確認ください。

山荘前から見ることが出来ていた朝日は前穂高岳に隠れるようになりました。現在、日の出の時間には明るくなり朝焼けがとても綺麗ですが、実際に太陽が見えるのはそれより40分ぐらい後になります。

登山道の状況

●ロープウェイ~山荘間
・ロープウェイ側登山道は全体の5割弱程度雪が残っており、土と雪の上を交互に歩きます。雪上は滑りやすく、日中でも日陰になるところでは凍っている場合があるので、アイゼンはお持ちください。気温が高い日は柔らかくなり、下が空洞になっていると踏み抜くこともあります。ルートを外れると踏み抜きやすいので注意してください。
・ロープウェイ側のルートは冬用の物から本来の登山道に移行しています。ただ、完全に登山道が出ているわけではないです。赤い布のついた竹の棒が目印として設置されていますが、竹の棒が刺さりづらくなり、竹の棒が倒れていて登山道がわかりづらくなっている場合があります。

●上高地側ルート
・上高地側登山道は迷い沢下部より上に残雪が残っています。迷い沢付近は雪の下が空洞になっているところが多く、踏み抜きやすくなっていますので、足元は十分注意して行動してください。雪に覆われている部分は木や枝に赤いリボンが付いていますので、それを目印に登山されると良いでしょう。

●独標、山頂方面
・山荘~丸山~独標までのルート上に雪は無く、完全に登山道が出ています。融雪後ですので浮石や落石には注意してください。またガスにまかれるとルートを見失いやすい場所もあります。悪天候時に無理をして行動しないようにしてください。
・独標~西穂山頂間も登山道上に雪はありません。また丸山~独標間同様、浮石や落石には十分注意してください。

●山頂~奥穂方面
・西穂~奥穂間の縦走路は夏シーズンでも難しいといわれるルートの一つです。安易に立ち入ることは自身を危険にさらすだけではなく、多くの人に迷惑をかけることにもなりかねません。

●焼岳方面
・西穂山荘から焼岳小屋までのルートはまだ残雪も多く分かりにくい状態です。明瞭な目印は無く入山する人はほとんどいません。

登山装備

・山荘から下の樹林帯は残雪がありますのでアイゼンが必要です。雪面状態は毎日変わりますので、どのような状態にも対応できるようご準備ください。また、樹林帯ではピッケルではなくストックを使用します。
・稜線に出ると風が強く、体感温度は実際の気温よりもかなり低くなります。帽子や手袋、暖かい衣類など、防寒防風対策が必要です。
・天気の良い日はゴーグルやサングラス等で紫外線から目を守ることも重要です。
・天候によって気温差があります。晴れれば日中の最高気温は20度前後になることもありますが、最低気温は氷点下近くまで下がることもあります。

注意点

雪のある山は美しい景色を堪能できる反面、常に危険と隣り合わせであることも忘れてはなりません。入山前に十分な準備をされて、楽しく安全な登山が出来るようにしましょう。

・天気予報は岐阜県飛騨地方を参考にして下さい。
・車でお越しの場合は、積雪や路面凍結等、雪による道路状況への影響についても注意が必要です。
・新穂高ロープウェイは風速15mを超える強風が吹くと運休する場合があります。

お知らせ

・飲料水はペットボトルの水を販売しています(500mlペットボトルが300円です)。

●個室予約について
・今シーズンの個室予約受付中。
・個室予約は松本事務所(電話0263-36-7052)のみで受付(オフシーズンは土日祭日を除く 09:30~16:00営業)。
・部屋数には限りがあり、7月下旬~10月上旬にかけての週末は、個室をご用意できない日もございますのでご容赦ください。

●携帯電話の通話状況 ドコモのFOMAは山荘内でも良く繋がります。稜線でも大抵の場所で繋がります。AUは山荘付近、稜線ともに繋がります。ソフトバンクは山荘西面で繋がります。

※6月13日(木)は学生さんの集団登山が予定されており、大変混雑します。この日はなるべく避けていただいた方が賢明です。

昨年の今頃の様子は?

新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

西穂高岳 標高 2,909m

 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

焼岳 標高 2,455m

 北アルプスの玄関口、上高地にずっしりと腰をすえる焼岳は、乗鞍火山帯で唯一の活火山として知られている。  何よりも場所がいい。釜トンネルを抜けてさあいよいよ山だ、と沸き立つ視野に初めに飛び込んでくるのが荒々しい焼岳の下堀沢。大正池に影を落とす姿も、数少なくなった枯れ木と調和しているし、田代池、穂高橋、河童橋と、上高地の要所で必ず姿を見せる。山頂からわずかに白い蒸気を見せる鐘状火山(トロイデ)である。  噴火の歴史は古く、歴史に残っている初めは天正13年(1585)、近いところでは大正4年(1915)6月6日の大爆発で、1日で梓川を大正池に変えてしまった。最近は昭和37年(1962)で、今度は泥流で大正池を埋め、浅い幅広の川のように変えてしまった。それ以来、長い間登山禁止だったが、最近全面的に解除されたため多くの登山者の姿が見られるようになった。頂上には溶岩円頂丘には珍しい噴火口があり、池になっている。  北側の肩は中尾峠で、ここを乗越せば蒲田川の中尾集落に通じる歴史の古い峠道だ。また、新中尾峠には焼岳小屋がある。山頂へは上高地から所要4時間。中尾口から所要4時間30分。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報