台風一過のあとは寒気が入り、初氷となりました。ナナカマドの赤い実が際立ってきて、紅葉が待ち遠しい時期です

天気・気温

山と周辺の状況

9月17日（火）は台風一過のあと快晴となり、寒気が入り朝は2.5℃まで冷え込み、山荘前のテラスには初氷が張りました。
台風はああ前をもたらせましたが、倒木により電話線が切断されたこと以外はとくに大きな被害はなく、登山道は安全に通行できます。なお電話も現在は復旧しています。

周辺はコケモモや ナナカマド ナナカマド の実が真っ赤に熟し、秋の深まりを感じさせてくれます。樹の実は高山に住む小動物や小鳥たちにとっては、この時期ならではのご馳走なのでしょう。群生しているところになっていたものは、だいぶ食べられていました。
草紅葉もだいぶ進んでいますので、山は日増しに秋らしい景色に変わっていきます。

雷鳥は、子どもはだいぶ大きくなり、もう少しでお母さんに追いつきそうな大きさまで育っています。

現在、朝日は明神岳付近から昇ります。この時期は山荘前からは見られませんので、丸山まで登って眺めます。日の出の時間には明るくなり朝焼けがとても綺麗ですが、実際に太陽が見えるのはそれより40分ぐらい後になります。

登山道の状況

この時期の週末や連休中の登山道は、場所によって大変混雑します。すれ違いの際は譲り合い、正規のルートを外れて歩かないようにしましょう。

●ロープウェイ～山荘間
・ロープウェイ側登山道には危険な箇所はなく、道も整備されています。小枝がルート上に出ている場所もありますので、グループで歩く時は枝の跳ね返りに注意してください。

●上高地側ルート
・上高地側登山道も整備されています。ただし、強い雨が降ると舟窪や中尾根から下でぬかるんでいるところがありますので、滑らないようにご注意下さい。

●独標、山頂方面
・山荘～丸山～お花畑までは尾根も広く、特に危険な場所はありません。お花畑～独標間は、ルートが狭くなり、岩場が続きます。転倒や滑落に十分注意して歩いてください。登山道が混んでいるとルート以外のところを通過しようとする人がいます。ルートから外れると大きな岩が動いたり、他の登山者に石を落したりすることがあり、非常に危険です。必ず正規のルートを歩いてください。
・独標～西穂山頂間も、丸山～独標間同様、浮石や落石には十分注意してください。

●山頂～奥穂方面
・西穂～奥穂間の縦走路は夏シーズンでも難しいといわれるルートの一つです。安易に立ち入ることは自身を危険にさらすだけではなく、多くの人に迷惑をかけることにもなりかねません。

●焼岳方面
・西穂山荘から焼岳小屋までは、明確な目印はありませんので、登山道をよく確認して行動してください。

登山装備

少しづつ朝晩の冷え込みが増してきています。気温の変化に対応できるよう、防寒着は必ず準備してお越しください。薄手の手袋も欲しいところです。

注意点

●テント泊の方へ
西穂山荘前のテント場はそれほど広くないために、張ることのできるテントの数にも限りがあります。年々テント泊の方の数が増大し対応できなくなっています。週末などの混雑日は張りきれなくなることが予想されます。一杯になってしまった場合は山荘に宿泊となる場合もございます。予めご了承くださいませ。

お知らせ

●個室予約について
・今シーズンの個室予約受付中。
・個室予約は松本事務所（電話0263-36-7052）のみで受付（オフシーズンは土日祭日を除く 09：30～16：00営業)。
・部屋数には限りがあり、7月下旬～10月上旬にかけての週末は、個室をご用意できない日もございますのでご容赦ください。

●携帯電話の通話状況　ドコモのFOMAは山荘内でも良く繋がります。稜線でも大抵の場所で繋がります。auは山荘付近、稜線ともに繋がります。ソフトバンクは山荘西面で繋がります。

昨年の今頃の様子は？

新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

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