今年はワタスゲの花穂の数がすごい量です。燧ヶ岳へは、まだ多くの雪が残っています
天気・気温
山と周辺の状況
尾瀬沼周辺は、過ごしやすい気温になりました。尾瀬沼ほとりのコメツガもようやく新芽が開き、柔らかい葉を広げようとしています。
ミズバショウ
ミズバショウ
の見頃は過ぎましたが、湿原ではたくさんの
ワタスゲ
ワタスゲ
の花穂がみられます。今年は例年にない
ワタスゲ
ワタスゲ
の大豊作で、7月上旬頃には今までにみたことのない様な沢山の白い穂が見られそうです。三本カラマツの周辺も凄い量の
ワタスゲ
ワタスゲ
です。
また、今の時期に湿原で見つけて欲しいのは、モウセンゴケです。白砂田代ではナガバノモウセンゴケが芽を出してきました。ナガバノモウセンゴケは湿原のような湿った貧栄養地に自生する食虫植物で、葉がヘラ状で長さ3~4cm、柄は5~10cmと、モウセンゴケに比べ大型です。
葉に粘着物質を出す毛(腺毛)があり、小さな昆虫を捕らえて長い時間かけ粘液で溶かし、自分の養分としていきます。日本では、尾瀬の湿原と北海道に自生が見られます。
ほか、周辺では
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
、
リュウキンカ
リュウキンカ
、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、
イワカガミ
イワカガミ
、
サンカヨウ
サンカヨウ
、コミヤマ
カタバミ
カタバミ
、ムラサキヤシオツツジなどが見られます。
登山道の状況
尾瀬周辺の残雪は、だいぶ融けて、残っている箇所は一部です。尾瀬沼の周回では三平下~沼尻間でわずかに残っている程度です。ただ、この時期は木道が傾いていたり破損したりしているので、注意してください。
裏燧林道も、ほぼ雪が消えました。
燧ヶ岳へは、6/15に御池新道(御池~山頂)を巡回しました。御池から熊沢田代間の樹林帯は、岩と雪が混じった状態で歩きにくくなっています。転倒・ケガに注意してください。
熊沢田代から先は、ほぼ雪道です。とくに爼嵓手前は長い雪渓を登ります。最低でも軽アイゼンとストックは装備してください。
■見晴新道の通行止め情報
尾瀬ヶ原の見晴と燧ヶ岳の柴安嵓を結ぶ登山道「見晴新道」は、平成25年台風18号の影響により登山道が流失しているため、平成26年9月まで(予定)通行止めとなります。10月以降につきましては、改めて情報をお伝えします。
登山装備
燧ヶ岳を登る場合は、雪に対する装備がまだ必要です
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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