山荘付近でハクサンイチゲが咲き始めました。八方尾根は8本爪以上のアイゼンピッケルを必ず使って登って下さい。

天気・気温

山と周辺の状況

本日6/19　快晴。今朝の気温は6℃。この時期の朝の気温としてはよくある気温です。先週-1℃を記録した朝は山荘前の水たまりに氷が張っていました。晴れれば、日中暑く感じますが、そこはやはり北アルプスの稜線です。寒暖の差や天候の急変もあるので油断できません。
厳しい環境の中ですが、高山植物は順調に生育しています。 ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ が咲き始めました。

●今、八方尾根で見られる花は以下の通りです。
ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ 、テガタチドリ、 ユキワリソウ ユキワリソウ 、ミヤマタネツケバナ、 タチツボ スミレ スミレ タチツボ スミレ スミレ 、マイヅルソウ（蕾をつけています）、 オオカメノキ オオカメノキ 、 ミツバオウレン ミツバオウレン 、ミネザクラです、オオ イワカガミ イワカガミ 、 カラマツソウ カラマツソウ （蕾をつけています）、 ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ 、ヒメイチゲ、キジムシロ、ミヤマアズマギク(桃色）、ウメハタザオ、 チングルマ チングルマ 、コメバ ツガザクラ ツガザクラ などです。

●これまでの状況
6/18（水）ガスのち一時小雨のちガス
6/19（木）08:00の気温6℃、快晴。
・牛首～五竜岳～立山連峰～剱岳～唐松岳～不帰Ⅲ峰のパノラマが広がりました。ハイマツ帯の緑がひと雨ごとに色鮮やかに映える季節です。
雪の消え際から生まれ出る息吹に包まれながら、穏やかな一日が始まります。
・山荘裏では ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ の生育が進み蕾と一部開花しています。固い大地から溢れるように出てくる力強い葉が、陽光の下で 柔らかく艶やかに輝いて見えます。緑の葉にくるまれた ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ の萼片が今まさに開き始めています。
・唐松岳頂上山荘南側の岩棚ではミヤマタネツケバナが咲き始めました。岩の隙間に根を張って花を咲かせています。
・唐松岳頂上山荘南側の登山道下で ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ が開花しました。咲き始めました。眼下の谷筋はまだ残雪に覆われています。谷筋から吹きあがる冷たい風にも負けず、次々と明るい黄色の花を開きます。
・唐松岳頂上山荘周辺の草地に広がる クロユリ クロユリ の群生地では、輪生する茎葉を広げて陽の光をいっぱいに受けた クロユリ クロユリ が蕾をつけています。
ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ と並んで芽を出している一株の クロユリ クロユリ は、蕾が膨らみ始めています。

登山道の状況

八方尾根ゴンドラリフトについてはこちら　http://www.happo-one.jp/

●八方尾根（6/19）　雪融けが進んでいますが、まだ雪の残るところがあります。
・上の樺　150ｍほど急な雪の斜面があります。直登になりますが、必ず8本爪以上のアイゼンとピッケルを使い登下山しましょう。特に下山時は慎重赤布目印を見落とさないよう周囲確認をお願い致します。
・上の樺　直登します。8本爪以上のアイゼンを装着して登下山されることをお勧めします。
また、「上の樺」では下山時にルートの見失いに注意。ガスが流れて視界が悪い時間帯、雪の消え際部分でルートを見失いがちです。ルート上で、融雪したところから、まだ融雪していない尾根への登山道取り付き口を見逃さないようにご注意ください。
※残雪上につけた赤いマークが、雪融けしたため解りにくくなっているところがあります。左右よく見て安全なルートを通行しましょう。
・八方尾根「下の樺の上部」で、登山道の一部分が夏道ルートとなります。そこから残雪期尾根ルートにて上の樺へ至ります。
・上の樺付近の通過は尾根ルートです。尾根ルートでは、木の根などにつまずかないよう注意。
・丸山へは、直登尾根ルートです。安全のために8本爪以上のアイゼンとピッケルをお使い下さい。
※丸山からの下山時に、丸山から延びる「上の樺尾根」に入りこまないようご注意ください。
・八方尾根上部は尾根ルートです。夏道が見えている場所がありますが、雪上トラバースは危険が伴います。ロープを張ってありますので指示に従って下さい。くれぐれも夏道は通行しないようお願い致します。尾根通しのルートとなります。

●山荘～唐松岳山頂
ほとんど地面が出てきましたが、一部雪があります。念のためアイゼンピッケルを携行し、不安を感じたらすぐに使って下さい。

●不帰方面（6/19）
入山者もなく、まだ整備も入っていません。一番近い天狗山荘も営業していません。

●五竜方面
五竜山荘の営業を確認しましょう（営業予定6月21日～10月18日）。遠見尾根にも整備が入っておらず、目印などもまだありません。遠見尾根のテレキャビンの運行も確認しましょう。（運行は6月14日(土)～11月3(月)の毎日の予定）　詳しくはこちらhttp://www.hakubagoryu.com/kankou/alps-summer/

登山装備

・残雪と雨に対応できる装備が必要です。
・8本爪以上のアイゼンとピッケル必携（必ず使って下さい）。6月いっぱいはこの装備が基本です。装備はくれぐれも油断しないようにお願いします。
・朝晩は冷えます。山荘ではストーブに火が入る気温です。防寒着は通年を通し必要です。
・雨が降ることもあります。防水対策はしっかりと。

注意点

・日中の気温が上がってきました。脱水に注意して下さい。雨の時やすごしやすい気温の時も飲む量が少なければ、脱水になります。行動量に応じこまめな水分補給を心がけましょう。

・まだまだ朝晩は冷え込みます。また汗を掻いたあとも冷えます。防寒防風装備が必要です。油断しないで下さい。

・雨が降る日には、行動中も身体が「冷え」の状態になります。行動中は温かい飲み物で冷え対策。保温水筒（テルモス）に温かいお茶をご用意下さい。冷たい水よりもずっと身体の負担が軽いです。

お知らせ

2014年の営業期間は、4月26日（土）～10月19日（日）です。
今シーズンも皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

昨年の今頃の様子は？

2023年のGWは4/27~5/6迄営業(要予約)。前爪のあるアイゼン、ピッケルなど雪山登山装備が必要2023.04.27

2023年の夏山営業は7/1～10/21。利用には予約が必要。予約は6月中旬から受付予定2023.05.11

2023年の夏季営業は6/24(土)泊～(テントは7/1～)。利用には予約が必要。予約は一ヶ月前から受付2023.05.24

唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子

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