唐松岳 | 唐松岳頂上山荘

稜線でハクサンイチゲが満開。八方尾根は基本的に尾根通し8本爪以上のアイゼンピッケルを必ず使って下さい。

シラネアオイ 眠りから覚めたように淡紅色の萼片が開きます。上の樺下部(2014.07.01 唐松岳頂上山荘 )
シラネアオイ 眠りから覚めたように淡紅色の萼片が開きます。上の樺下部(2014.07.01 唐松岳頂上山荘 )
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天気・気温

06/26(木) 天候は一時雷雨 朝の気温6℃、日中12℃くらい。
富山市の天気予報
明日
雨のち晴
17℃
9℃
明後日
26℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 6:00発表
松本市の天気予報
明日
雨のち晴
17℃
6℃
明後日
27℃
4℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨日、本日と一時的ですが雷雨にみまわれています。
そのせいか今年は、例年と比べて八方尾根でライチョウを頻繁にみかけます。

高山植物も順調に生育しています。
自然研究路の沿いには可憐な高山植物が次々と花開いています。
八方池周辺は チングルマ チングルマ イワカガミ イワカガミ で白とピンクの縁取りになっています。
八方尾根を登ってくると、足元の花々とともに、ウグイスの声、丸山ケルン近くではやカヤクグリの鳴き声が爽やかです。イワヒバリも上の方に上がってくるようになりました。
花はミネズオウ、コメバノ ツガザクラ ツガザクラ ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ などの共演が始まりました。下の樺の上から上の樺のあたりでは ハクサンチドリ ハクサンチドリ も咲き始めました。
稜線では、 ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ が満開、イワウメも咲いています。 クロユリ クロユリ もそろそろ咲き始めました。

登山道の状況

八方尾根ゴンドラリフトについてはこちら http://www.happo-one.jp/

●八方尾根自然研究路
木道改修工事と整備工事が行われています。八方池周辺へと工事が進められています。

●八方尾根(6/26) 雪融けが進んでいますが、まだ雪の残るところがあります。
・八方尾根「下の樺の上部」で、登山道の一部分が夏道ルートとなります。そこから残雪期尾根ルートにて上の樺へ至ります。
・上の樺付近の通過は尾根ルートです。尾根ルートでは、木の根などにつまずかないよう注意。
・上の樺 150mほど急な雪の斜面があります。直登になりますが、必ず8本爪以上のアイゼンとピッケルを使い登下山しましょう。特に下山時は慎重赤布目印を見落とさないよう周囲確認をお願い致します。
・「上の樺」の下山時は、ルートの見失いに注意。ガスが流れて視界が悪い時間帯、雪の消え際部分でルートを見失いがちです。ルート上で、融雪したところから、まだ融雪していない尾根への登山道取り付き口を見逃さないようにご注意ください。
※残雪上につけた赤いマークが、雪融けしたため解りにくくなっているところがあります。左右よく見て安全なルートを通行しましょう。
・丸山へは、直登尾根ルートです。安全のために8本爪以上のアイゼンとピッケルをお使い下さい。
※丸山からの下山時に、丸山から延びる「上の樺尾根」に入りこまないようご注意ください。
・八方尾根上部は尾根ルートです。夏道が見えている場所がありますが、雪上トラバースは危険が伴います。ロープを張ってありますので指示に従って下さい。くれぐれも夏道は通行しないようお願い致します。尾根通しのルートとなります。

●山荘~唐松岳山頂
ほとんど地面が出てきましたが、一部雪があります。念のためアイゼンピッケルを携行し、不安を感じたらすぐに使って下さい。

●不帰方面(6/26)
入山者もなく、まだ整備も入っていません。一番近い天狗山荘も営業していません。夏山の状態ではありません。

●祖母谷方面
まだ整備も入っていません。開通は7月中旬頃を予定しています。

●五竜方面
五竜山荘は営業を開始しました。http://www.hakuba-sanso.co.jp/goryusanso/
遠見尾根のテレキャビンの運行は6月14日(土)~11月3(月)の毎日の予定。詳しくはこちらhttp://www.hakubagoryu.com/kankou/alps-summer/

登山装備

・残雪と雨に対応できる装備が必要です。
・8本爪以上のアイゼンとピッケル必携(必ず使って下さい)。6月いっぱいはこの装備が基本です。装備はくれぐれも油断しないようにお願いします。
・朝晩は冷えます。山荘ではストーブに火が入る気温です。防寒着は通年を通し必要です。
・雨が降ることもあります。防水対策はしっかりと。

注意点

・日中の気温が上がってきました。脱水に注意して下さい。雨の時やすごしやすい気温の時も飲む量が少なければ、脱水になります。行動量に応じこまめな水分補給を心がけましょう。

・まだまだ朝晩は冷え込みます。また汗を掻いたあとも冷えます。防寒防風装備が必要です。油断しないで下さい。

・雨が降る日には、行動中も身体が「冷え」の状態になります。行動中は温かい飲み物で冷え対策。保温水筒(テルモス)に温かいお茶をご用意下さい。冷たい水よりもずっと身体の負担が軽いです。

お知らせ

2014年の営業期間は、4月26日(土)~10月19日(日)です。
今シーズンも皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

昨年の今頃の様子は?

2023年のGWは4/27~5/6迄営業(要予約)。前爪のあるアイゼン、ピッケルなど雪山登山装備が必要2023.04.27

2023年の夏山営業は7/1~10/21。利用には予約が必要。予約は6月中旬から受付予定2023.05.11

2023年の夏季営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用には予約が必要。予約は一ヶ月前から受付2023.05.24

営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。7/11以降の予約は6/11からWEBほかで受付。7/10まではHP参照2023.06.08

唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子

  • (みんなの登山記録 akira さんの投稿から)
  • 山荘裏山より剣岳、立山連峰の眺望
  • 氷点下の寒い朝。快晴の稜線は真っ白な雪に覆われています。
積雪は少なく吹溜りで20㎝ほど。信州側は雲海、雲が切れて時折山麓が見えます
  • 朝の静かな稜線です。遥か遠くに富士山のシルエットが見えました。八ヶ岳の連山と富士山の遠望です
  • 立山連峰と剱岳。稜線のタカネナナカマドは落葉し、枝先に残る赤い葉もわずかとなりました
  • 快晴 唐松岳山頂より山荘方面 
  • 気温1℃と寒い朝を迎えました。 霜柱がたち氷がはっています。
  • ウラシマツツジの草紅葉と唐松岳
  • 牛首登山道より ウラシマツツジと山荘
  • 秋色の稜線と唐松岳
  • 山荘周辺に生息するライチョウ 春はまれたヒナたちがそろそろ親離れの時期を迎えています
  • 雲海と日の出

唐松岳頂上山荘

電話番号:
090-5204-7876
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6336

地図で見る
http://karamatsu.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

唐松岳 標高 2,696m

 後立山連峰のほぼ中央に位置するが、地味な存在である。ピラミッド型をしたこの山が大きく美しく見えるのは、主稜線の大黒岳付近からである。  主稜線を振り分けに、長野・富山両県からそれぞれ1本ずつの登山道が通じている。東からの八方尾根は、山岳スキー場として知られるが、途中の八方池は不帰ノ嶮を間近に仰ぐ憩いの場である(八方集落よりリフトなど利用して所要4時間)。西からの南越(なんこし)の道は、黒部渓谷からのもので、難路であったが、昭和61年、大黒鉱山跡まで尾根上をたどる新道に切り替えられた(祖母谷温泉より所要9時間)。  唐松岳北方の主稜線は、両側面からの浸食によって険しいやせ尾根となって、不帰ノ嶮と呼ばれている。ここは白馬岳からの縦走では、電気回路における抵抗のような存在となっているのである。南方への稜線はすぐに牛首岳を起こすが、ここも険路である。  八方尾根と主稜線とのジャンクションをなす小突起の西側に、抱かれるようにして唐松岳頂上山荘が建っている。間に深い黒部の谷を挟んで望む、ここからの剱岳の眺めは、後立山八景の1つに数えられよう。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鑓ヶ岳 標高 2,903m

 後立山連峰北部にあり、白馬三山の一峰。白馬岳または唐松岳方面から主稜線を縦走する際に踏まれることが多く、頂は広いザクに覆われ、眺望はすこぶるよい。  頂から信州側に、南・北2つの大きな岩稜を相似形に派生させ、それがこの山の姿を形造っている。  登山道は、東山麓の猿倉から鑓温泉を経るものが鑓ヶ岳の南鞍部に通じている(猿倉より所要7時間30分)。この登路になる東山腹は、登山最盛期近くまで大雪田を残し、融雪後は一面のザクとなる氷河地形を残す大斜面で、圏谷底にあたる大出原(おいでつばら)は、シナノキンバイなどの群落に彩られている。西面の中背尾根の道は廃道になって久しく、越中側からの登路はない。南へ主稜線をたどると天狗池で、池畔には天狗山荘が建つ。構造土の広がる天狗山稜を漫歩すれば、天狗ノ大下りを経て不帰(かえらず)キレットに達する。  なお、この山の東山腹、大出原の下部にある鑓温泉は標高2100mもの高さにある、わが国でも最高所にある温泉の1つ。鑓温泉小屋の背後の岩間から大量の湯が湧き出しており、泉質は含食塩土類硫化水素泉。慢性関節炎、糖尿病、神経痛、皮膚病などに効能があるという。

富山県 / 飛騨山脈北部 後立山連峰

五竜岳 標高 2,814m

 後立山連峰の中央部にあり、雄大な山容をもち、鹿島槍ヶ岳とともにこの連峰の重鎮的存在である。この山の景観が優れているのは、東麓からの唯一の登路である遠見(とおみ)尾根からのものである(神城駅からテレキャビンを利用して所要6時間)。尾根の名称の起こりである、いくつものタワミ(遠見)の上下を繰り返す、きついアルバイトを打ち消して余りあるのが、五竜岳東面と鹿島槍ヶ岳北壁の豪壮な眺めである。五竜岳東面は、いくつものバリエーション・ルートをもっているが、その1つ、G2稜の上部に顕著な武田菱に似た岩が見られ、この山の名の由来となっている。この地を支配していた武田の紋所「武田の御菱(ごりよう)」からきたもので、菱(ひし)は岩の方言でもある。また「後立(ごりゆう)山」の音読みから「五竜」となったという説もある。  五竜岳北隣の白岳(しらたけ)は、初雪のころ真っ白な姿を見せるのでこう呼ばれたが、その南側には主稜と遠見尾根に挟まれた、白岳沢のカールが広がっている。五竜岳から鹿島槍ヶ岳にかけての主稜線は、八峰(はちみね)の稜線と呼ばれる鋸歯状の突起を連ね、東面足下のカクネ里や、黒部峡谷を距てた剱岳の眺めとともに、縦走の醍醐味が味わえる所でもある。

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