唐松岳 | 唐松岳頂上山荘

初冬の北アルプスです。積雪は八方尾根最上部20cm~、吹きだまり40~50cm。冬山装備必携。営業10/19泊まで。

唐松岳と不帰Ⅲ峰に朝日が当たり新雪に輝いて見えました(2014.10.15 唐松岳頂上山荘 )
唐松岳と不帰Ⅲ峰に朝日が当たり新雪に輝いて見えました(2014.10.15 唐松岳頂上山荘 )
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天気・気温

10/17(金) 朝は雪。午後は晴れ
富山市の天気予報
明日
16℃
11℃
明後日
雨のち晴
16℃
10℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 18:00発表
松本市の天気予報
明日
雨のち曇
14℃
8℃
明後日
曇のち晴
16℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

10月16日~17日朝まで降雪し。17日の午後は晴れました。 
すっかり初冬の北アルプスとなりました。

登山道の状況

気温の低い午前中や日陰などでは融けた雪が凍っている場合があります。
標高の高いところの北斜面は、日中もツルツルに凍結していることがあります。足元にはくれぐれも注意。
日没も早く周辺小屋も営業終了したところもあります。この時期は八方尾根の往復をオススメします。

●八方尾根
八方尾根最上部 積雪 20cm~です。
吹溜りでは40cm~50cmの積雪です。

●以下のルートは、必ず最新情報を得て入山しましょう。
・五竜方面
・不帰方面 天狗山荘の営業は終了しています。
・富山県黒部側 祖母谷、欅平方面 避難小屋は10/17に閉鎖されます。

登山装備

3000m級山岳の冬山装備が基本です。雪やみぞれを想定した準備をして下さい。
・充分な装備、雨対策も含めた防寒対策で登山をお願い致します。
・気温低下しており、保温性と防水性のある手袋や暖かい帽子は必携です。特に手がかじかんで鎖が握れなくなります。
・行動中にも、重ね着用の衣類などで調整しましょう。
・テルモスに温かい飲み物を用意しておきましょう。
・晴れれば日焼け止めやサングラスも必要です。

この時期は、天気予報は別として急に冬型の天候になることがあります。雪や氷雨、みぞれがあると想定して、対応できる万全の装備を準備下さい。

注意点

●この時期の注意
・稜線は真冬も同然です。登山中も保温につとめ汗冷えを防ぎましょう。
・充分な装備・雨対策も含めた防寒対策で登山をお願い致します。行動中にも、重ね着用の衣類などで調整しましょう。
・首~頭部を急激に冷やさないよう、帽子やマフラーなどの防寒小物を上手に使いましょう。防水手袋も必携です。
・天候の急変に充分注意しましょう。山では早出早着が基本です。
・登山中はこまめな水分補給をしましょう。テルモス(保温水筒)に温かなお飲み物入れてを用意しましょう。
・日没が早まっています。16:00には小屋に入るようにしましょう。17時には日没となり急速に気温低下、17:30は暗いです。
・宿泊予定の小屋はもちろん、周辺の山小屋の営業最終日は必ず確認しましょう。
※天狗山荘はすでに営業終了、五竜山荘は10/18までの営業予定です。

●「汗冷え」について
この時期、行動中の身体は「汗冷え」の状態になります。
休憩直後に急激に身体を冷やすことのないよう、早めの防寒をお願い致します。
・「汗冷え」を軽減するために行動中は温かい飲み物で冷え対策をしましょう。保温水筒(テルモス)に温かいお茶をご用意下さい。冷たい水よりもずっと身体の負担が軽いです。

●天候と気温
・稜線に建つ唐松岳頂上山荘の所在は、富山県黒部市です。天気予報は、富山県黒部市周辺の天候も参考になります。
・唐松岳頂上山荘周辺、稜線のおよその気温は、富山県黒部市周辺平地の気温から16℃を引いた気温とだいたい同じです。
・インターネット、テレビなど複数のメディアで異なる予報が出ている時には、天候が変わりやすい装備です。どの天候でも対応できる装備をすると安心です。

●八方池までの林道やリフトなどアプローチの情報
・黒菱第3ペアリフトは運行中。http://www.happo-one.jp/green/trekking/kurobishi.html

●白馬八方温泉情報
http://www.shinshuu-hakuba.com/onsen/
・第一の湯(八方バスターミナル前)立て替え工事中。
12月に新しくオープン予定。工事期間中の公共浴場は第二郷の湯、みみずくの湯、おびなたの湯、北尾根の湯をご利用ください。
・「北尾根の湯」
白馬八方尾根スキー場の中腹、北尾根エリアに新たにできた八方温泉絶景露天風呂です。
http://www.happo-one.jp/news/2014/08/post-93.html

お知らせ

●2014年の営業は、4月26日(土)~10月19日(日)泊まで。

昨年の今頃の様子は?

2023年のGWは4/27~5/6迄営業(要予約)。前爪のあるアイゼン、ピッケルなど雪山登山装備が必要2023.04.27

2023年の夏山営業は7/1~10/21。利用には予約が必要。予約は6月中旬から受付予定2023.05.11

2023年の夏季営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用には予約が必要。予約は一ヶ月前から受付2023.05.24

唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子

  • (みんなの登山記録 akira さんの投稿から)
  • 山荘裏山より剣岳、立山連峰の眺望
  • 氷点下の寒い朝。快晴の稜線は真っ白な雪に覆われています。
積雪は少なく吹溜りで20㎝ほど。信州側は雲海、雲が切れて時折山麓が見えます
  • 朝の静かな稜線です。遥か遠くに富士山のシルエットが見えました。八ヶ岳の連山と富士山の遠望です
  • 立山連峰と剱岳。稜線のタカネナナカマドは落葉し、枝先に残る赤い葉もわずかとなりました
  • 快晴 唐松岳山頂より山荘方面 
  • 気温1℃と寒い朝を迎えました。 霜柱がたち氷がはっています。
  • ウラシマツツジの草紅葉と唐松岳
  • 牛首登山道より ウラシマツツジと山荘
  • 秋色の稜線と唐松岳
  • 山荘周辺に生息するライチョウ 春はまれたヒナたちがそろそろ親離れの時期を迎えています
  • 雲海と日の出

唐松岳頂上山荘

電話番号:
090-5204-7876
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6336

地図で見る
http://karamatsu.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

唐松岳 標高 2,696m

 後立山連峰のほぼ中央に位置するが、地味な存在である。ピラミッド型をしたこの山が大きく美しく見えるのは、主稜線の大黒岳付近からである。  主稜線を振り分けに、長野・富山両県からそれぞれ1本ずつの登山道が通じている。東からの八方尾根は、山岳スキー場として知られるが、途中の八方池は不帰ノ嶮を間近に仰ぐ憩いの場である(八方集落よりリフトなど利用して所要4時間)。西からの南越(なんこし)の道は、黒部渓谷からのもので、難路であったが、昭和61年、大黒鉱山跡まで尾根上をたどる新道に切り替えられた(祖母谷温泉より所要9時間)。  唐松岳北方の主稜線は、両側面からの浸食によって険しいやせ尾根となって、不帰ノ嶮と呼ばれている。ここは白馬岳からの縦走では、電気回路における抵抗のような存在となっているのである。南方への稜線はすぐに牛首岳を起こすが、ここも険路である。  八方尾根と主稜線とのジャンクションをなす小突起の西側に、抱かれるようにして唐松岳頂上山荘が建っている。間に深い黒部の谷を挟んで望む、ここからの剱岳の眺めは、後立山八景の1つに数えられよう。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鑓ヶ岳 標高 2,903m

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五竜岳 標高 2,814m

 後立山連峰の中央部にあり、雄大な山容をもち、鹿島槍ヶ岳とともにこの連峰の重鎮的存在である。この山の景観が優れているのは、東麓からの唯一の登路である遠見(とおみ)尾根からのものである(神城駅からテレキャビンを利用して所要6時間)。尾根の名称の起こりである、いくつものタワミ(遠見)の上下を繰り返す、きついアルバイトを打ち消して余りあるのが、五竜岳東面と鹿島槍ヶ岳北壁の豪壮な眺めである。五竜岳東面は、いくつものバリエーション・ルートをもっているが、その1つ、G2稜の上部に顕著な武田菱に似た岩が見られ、この山の名の由来となっている。この地を支配していた武田の紋所「武田の御菱(ごりよう)」からきたもので、菱(ひし)は岩の方言でもある。また「後立(ごりゆう)山」の音読みから「五竜」となったという説もある。  五竜岳北隣の白岳(しらたけ)は、初雪のころ真っ白な姿を見せるのでこう呼ばれたが、その南側には主稜と遠見尾根に挟まれた、白岳沢のカールが広がっている。五竜岳から鹿島槍ヶ岳にかけての主稜線は、八峰(はちみね)の稜線と呼ばれる鋸歯状の突起を連ね、東面足下のカクネ里や、黒部峡谷を距てた剱岳の眺めとともに、縦走の醍醐味が味わえる所でもある。

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