金曜日夕方から一気に降り始め新雪状態でした。今後はアイスバーンになるかもしれません。装備油断禁物。
天気・気温
13:00 山頂 晴れ 気温-7℃ 5~7m/s
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
冬型の気圧配置が緩み、予報では晴れ。
天気図を見るとやや風が強そうでしたが、途中7合目から9合目辺りまでが20m/s弱の西風が吹いていました。
当然今の時期ですから西風が強く、しかも一番傾斜のきつい場所で吹かれるとちょっと判断に迷うことがあります。
経験から往々にして山頂まで行けば風が多少収まる場合が多いんですが、もちろんいつもではありません。
こんな時は下山者に挨拶しながら声を掛けて状況を聞くのもいいかと思います。
登り切った山頂では、山頂碑が雪に埋もれていました。
登山道の状況
登山道には積雪があります。
天候によっては、トレースが消えることがあります。
金曜日の夕方から一気に降り始めた新雪なので、登山道もアイゼンを使わなくても登れた程度ですが、こればかりは登ってみないとアイスバーンになっているかどうかはわかりません。
登山装備
装備、服装ともに完全冬山装備が必要です。
アイゼンは10本以上のものをお持ちください。
前回のレポートでも書きましたが、その日の気象状態により、アイゼンが必要か、ピッケルはどうだ、アウターを着てからスタートした方がいいか・・・。
いろんな迷うことが出てくると思います。
しかしここで紹介させていただくことは、あくまで安全を第一に考えて装備などを書いていますので、参考にしていただければいいかと思います。
従ってアイゼンは10本以上をご用意ください。その方が自分の身を守るために安全だと思われます。
冬山装備というのは、ある意味では特殊なものが多く、装着方法だけ知っていればいいというものではありません。
必ず使い方などを学習した上で雪山においでください。使い方を誤ると逆に危険なものもあります。
服装の注意点
吹雪の時以外はやはり登り始めは汗をかきます。
薄着でスタートが基本です。しかしブナ林に入ってから枝に氷が付いていると、気温が上昇するに従って氷の粒が落ちてきます。そうなるとフードの付いたアウターがあると便利になります。
このようにその日の気象条件、あるいは前日までの天候などにより登るときの諸条件はすべて変わってきます。
基本的には、装備を軽くした方が楽ですが、冬山においては天候の急変も視野の入れておかないと命に関わります。
登ったはいいけど、忘れ物があって困った経験はほとんどの方がお持ちだと思います。
準備の段階、登る直前の確認をする段階で迷ったら持つようにしてみたらどうでしょう。
注意点
冬の大山はそんなに楽に登れる山ではありません。
冬の道具さえ持てば登れるわけでもありません。アイゼンも含めて、その道具の意味、用途をしっかり熟知して正しい使い方をマスターしないと、大きな事故に繋がります。
装備も含めて、経験者の方と一緒に登ると色んなアドバイスが聞けると思います。またその方が安全で長い目で見た時は、自分の命を守ることにも繋がると思います。
●山頂避難小屋
※今日の場合は小屋にいた方、パトロールの方など皆さんに協力して、雪を掘って頂き、入り口を広く保つよう協力して頂きました。どなたでも結構ですので、入り口にスコップを置いていますので、気がついた方は少しでも広く掘ってください。みんなが気持ちよく使えますので、宜しくご協力ください。
・冬でも開放されていますので入れますが、扉が凍って動かない場合があります。
・中に入って休憩される方は、出来るだけ体に付いた雪を落として入ることと、入り口付近の雪を履き出してください。ホウキとスコップを置いてあります。
次に使用される方が気持ちよく使えるようにご協力ください。
・避難小屋はそろそろ内部が暗くなってきました。
1階がほとんど埋まり、2階の窓からの明りがやっと入る程度となりましたので、ザックの中のライトは、すぐに取り出せるところに入れておいてください。
また暗いということはアイゼンを装着したまま小屋に入ると他人の足を傷つける恐れがあります。(大概サングラスもかけてますから、いよいよ真っ暗です)
・必ずアイゼンは小屋の外で外してお入りください。もちろん出る際も外でアイゼンを装着して下さい。
●山頂避難小屋にはトイレがあります(非水洗)。
●大山寺までの道路
一応除雪してありますが冬用タイヤだけでは動けなくなる恐れがあります。必ずチェーンもあわせてご用意ください。
●大山への登山届
以下のリンク先は「鳥取県警」の大山登山に関するページです。
インターネット登山届、大山登山届用紙、送付先、登山ポストなどの情報があります。
http://www.pref.tottori.lg.jp/policedaisen/
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方なども教えます。
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