西穂高岳 | 西穂山荘

積雪300cm。例年より降雪日が多く積雪もかなり多目。山荘までの樹林帯も積雪増加。雪面は固めです。

今日のように日本海を低気圧が進むと南から暖かい空気が流入して、気温が急上昇することがしばしば見られます。(2015.02.24 西穂山荘 )
今日のように日本海を低気圧が進むと南から暖かい空気が流入して、気温が急上昇することがしばしば見られます。(2015.02.24 西穂山荘 )
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天気・気温

02/17(火) 晴れ
松本市の天気予報
明日
曇時々晴
17℃
8℃
明後日
曇のち晴
16℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
雨のち曇
14℃
7℃
明後日
曇のち晴
16℃
5℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

●新穂高ロープウェイ
第1ロープウェイでゴンドラが損傷するトラブルが発生し、全面運休しておりましたが、1/31(土)より、第2ロープウェイのみ運転再開。
詳細は新穂高ロープウェイのホームページ等でご確認ください。
http://www.okuhi.jp/Rop/FRTop.html
・新穂高ロープウェイ 電話0578-89-2252
・第1ロープウェイは暫く運休が続く見込みですので、第1ロープウェイ・新穂高温泉駅からしらかば平駅(鍋平駐車場)までは代替輸送バスが運行されます。自家用車でもスタッドレスタイヤかタイヤチェーンを装着している方は鍋平駐車場まで乗り入れが可能ですが、こちらも詳細はロープウェイにお問い合わせください。

●先週末だけでもかなりの降雪がありました。現時点で例年よりかなり多くの積雪となっています。雪崩には十分警戒してください。
今シーズンは雪の降る日が多いですが、そんな中でも晴れた日は格段に美しく、素晴らしい世界を見ることができます。3月に入ってくれば、例年天候はだんだんと安定してきます。晴れる日も増えると思いますので、ぜひ西穂高にお越しください。

●天候と自然
2/15は雪。最低気温-14℃、最高気温-10℃。山荘付近の積雪約300cmでした。
先週末から雪が降り続き、積雪は日に日に増加し山荘前では180cm近く吹き溜まっていました。冬型の気圧配置の影響で荒天続き、風も強く視界不良でした。日の出06:43頃/日の入17:31頃。

今日は、およそ10日ぶりにスッキリと青空が広がり、まともな太陽の光を浴びることが出来ました。
辺りにはこれまでの強風でシュカブラがたくさんできました。意外にもエビの尻尾は発達していませんでした。
山荘周辺~丸山下部にかけては吹き溜まりが多く、かなり積雪が増加しています。丸山へ登るには、雪面がかなり急になっているので直登は避けた方が良いでしょう。
ロープウェイにかけての樹林帯でも、全体的に積雪が増えています。ただ雪面は比較的固く、ワカンヤスノーシューがあれば大変なラッセルにはならないと思います。
丸山周辺から独標までは、積雪自体ほとんど変わっていないようです。数日前のトレースが比較的明瞭に残っていて、雪面はかなり固いです。
今日は丸山までしか様子を確認していませんが、信州側への雪庇がかなり発達しているようです。ルートは慎重に選んでください。

登山道の状況

●登山道全般
・多くの方が登られた登山道のトレースも、雪が降り続けば一晩で完全に消えてしまいます。山へ行く予定をされている方は出発する前に登山道の状況をよく調べてから行くのがいいと思います。またこの時期は日が落ちるのがかなり早くなっています。早め早めの行動を意識し、山荘にもあまり遅くならないように到着してください。
・日中の気温が上がれば雪崩にも警戒が必要です。山荘で管理しているルート上ではまずないと思われますが、自然が相手ですので絶対はありません。人為的に発生させてしまう場合もありますので、不用意にルートを外れて歩かないようにしてください。

●登山道各所
・ロープウェイ側登山道は冬用のルートに移行しています。雪崩を誘発する可能性も無いとは言えないので、不用意にルートを外れて歩かないでください。降雪後は大変なラッセルになることがありますので、ワカンやスノーシューもお持ちください。
ロープウェイから山荘までのルートに竹で目印をつけていますが、多量の降雪があると分かりにくくなる箇所もあるかもしれません。
・上高地側登山道は、積雪が多くなると登山道が不明瞭になります。今の時期はほとんど登山者がいないので、トレースは期待できません。また焼岳小屋~上高地のルートは、現在梯子が撤去されているため来春まで通る事が出来ません。
・山荘~丸山までは特に危険な個所はありませんが、森林限界を超えるため非常に風が強くなります。防風・防寒対策をしっかりとしましょう。
・丸山~お花畑までは、広い尾根の登りが続きます。吹雪でホワイトアウトになるとルートを見失いやすく危険です。悪天候時には無理をせず、慎重に行動していただくようにお願い致します。
・お花畑~独標間はルートが狭くなり岩場が続きますので、転倒や滑落に注意して歩いてください。また信州側に雪庇も発達してきますので、ルートは慎重に選んでください。
・独標~西穂山頂まではやせ尾根が続く上級者向けのコースです。厳冬期はさらに難しく、相応の経験・技術・体力が必要になります。安易に立ち入らないようにしましょう。
・西穂~奥穂間の縦走路は無雪期でも最も難しいといわれるルートの一つです。厳冬期に行く登山者はまずいません。

登山装備

厳冬期雪山装備が必携です。アイゼンピッケルはもちろん必携。
・稜線に出ると風が強く、体感温度は実際の気温よりもかなり低くなります。防寒・防風対策が必要です。手袋や帽子等の防寒具をお持ちください。

注意点

【お知らせ】
・登山届の提出が義務化されました。
「岐阜県北アルプス地区における山岳遭難の防止に関する条例」が制定され、平成26年12月1日より登山届の提出が義務化されました。
山岳遭難防止条例 http://www.pref.gifu.lg.jp/bosai-bohan/sangaku/jourei.html

【携帯電話情報】
・ドコモのFOMAは山荘内でも良く繋がるようになりました。稜線でも大抵の場所で繋がります。
・auは山荘付近・稜線ともに繋がります。
・ソフトバンクは昨年より山荘西面なら繋がるようになりました。

●新穂高ロープウェイは、風速15m以上の風が吹くと運転を見合わせることがあります。冬型の気圧配置になるとその可能性も高まってきます。運行情報にはご注意ください。

お知らせ

西穂山荘は北アルプス南部の山小屋では唯一通年営業しています。
http://www.nishiho.com/
・寝具は布団・毛布・枕を御用意していますので、シュラフは不要です。
・山荘に御宿泊のお客様も飲料水はペットボトルの販売のみとなります。
・消灯は21時です。
・お風呂はありません。
・別館レストハウスではお土産品のほか、お食事やお飲み物を販売致しております。
・高山ラーメンの生麺を使用した名物の西穂ラーメンは大好評です。 ぜひ、ご賞味ください!
・信州の地酒の他、限定の地酒も各種ご用意しております。飲み比べてみてください。

●山荘現地へのお問い合わせ
現地の電話は暫く不通となっておりましたが、携帯電話の回線が新たに開設いたしました。山荘現地へのお問い合わせは 080-6996-2455 へおかけ下さい。
なお、ご予約は松本事務所 電話0263-36-7052 へお願い致します。

●個室予約
・3月までの個室予約は、現在受付を行っております
・4月以降は下記の日程で受け付けを開始致します。
部屋数に限りはございますが、ご希望のお客様はどうぞご利用ください。
(1)4月~6月の個室予約 3/2(月)より
(2)7月以降の個室予約 4/1(水)より
※個室のご予約は松本事務所のみで承ります。現地の電話ではお受けできませんので御注意下さい。松本事務所 TEL0263-36-7052 (オフシーズンは土・日・祭日を除く9:30~16:00営業 )

昨年の今頃の様子は?

新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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