八ヶ岳・赤岳 | 赤岳鉱泉

16日鉱泉周辺の気温はなんと+10℃になりました。鉱泉までは日中シャーベット状の雪、上はザラメ雪。雪がもろくなっていますので充分注意必要。

アイスキャンディ登攀可能利用制限(2015.03.27 赤岳鉱泉)
アイスキャンディ登攀可能利用制限(2015.03.27 赤岳鉱泉)
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天気・気温

03/18(水) 晴れ、6:00の気温-2℃。
松本市の天気予報
明日
晴一時雨
19℃
8℃
明後日
25℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月1日 12:00発表
甲府市の天気予報
明日
曇一時雨
20℃
11℃
明後日
26℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月1日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

16日(月)の鉱泉周辺気温はなんと+10℃になりました。
ここ3日ほどで急な気温上昇により、赤岳山荘から鉱泉までの雪質はシャーベット状、樹林帯はザラメ雪、風の通り道は雪は締まっています。
朝晩は雪は締まっていますが、日中は雪がもろくなっているため十分ご注意ください。
雪の量はほとんど減らず、鉱泉周辺で150cm位です。

登山道の状況

・美濃戸口~赤岳山荘は、わだちが3㎝弱あり、雪質はシャーベット状で所々土が見え始めています。引き続き、4WD、スタッドレスタイヤ、タイヤチェーンが必須な状況です。
・北沢ルートは橋の上にかなりの積雪があり、北沢ルートは沢への転落に注意です。アイゼンを装着して歩くことをオススメします。
・現在の阿弥陀岳への一般ルート状況は、冬山上級者向けです。
 基本的なアイゼン・ピッケルワークが出来ないと登頂することも下山することもかなり困難です。
・先月、硫黄岳へ登った際にもストック・アイゼン無しという常識では考えられない装備で登頂している登山者がいましたが、装備は必携です。
・山岳ガイドの方から情報提供をいただいた3月8日現在の「ジョウゴ沢」の様子です。その後の情報は入ってきておりません。
 F1 雪に埋まっていて登攀不可能。
 F2 下部の氷は薄く、氷の表面に雪が付いていて状況が悪いです。
 乙女の滝 つらら状になっていて、難易度が高いです。初中級者にはオススメしません。
 ナイアガラ 下部は雪に埋まっていますが、4m弱は出ているので登攀可能です。

登山装備

・防寒着、帽子、手袋などしっかりしたものをお忘れなく。ヘッドランプ、地図も必携です。
・鉱泉までなら6本爪とストックで大丈夫ですが、さらに上を目指す方は前爪のあるアイゼンとピッケル必携。
・車でお越しの方は、4WD×スタッドレスタイヤ×タイヤチェーンは必須です。
・アイスクライミングをされる方は、事前に装備が必要です。

注意点

・ニュースで報道されているように、8日(日)~9日(月)にかけて、阿弥陀岳で滑落事故がありました。
 赤岳鉱泉の柳沢氏も長野県警察山岳救助隊と諏訪遭対協の救助捜索活動に同行しました。
 滑落現場は立場沢側に切れ落ちた200m超の断崖絶壁で、9日(月)早朝は15m超の強風が吹き荒れる吹雪という過酷な状況でした。
現在の阿弥陀岳への一般ルート状況は、冬山上級者向けです。
 基本的なアイゼン・ピッケルワークが出来ないと登頂することも下山することもかなり困難です。
先月、硫黄岳へ登った際にもストック・アイゼン無しという常識では考えられない装備で登頂している登山者の方がいらっしゃいました。阿弥陀岳では、先月に同じ立場沢側で死亡事故が起きたばかりだったので、奇跡的に生きていて無事に救助され、本当に良かったと思います。
・現在の阿弥陀岳への一般ルート状況は、冬山上級者向け。基本的なアイゼン・ピッケルワークが出来ないと登頂することも下山することもかなり困難です。
・良識のある冬山装備、自分の技量に合ったコース選択、行動計画を個々の登山者が考えましょう。救助捜索活動をしている方々も当たり前ですが、命がけです。遊びだからこそ、もっと慎重に安全に。「家に帰るまでが登山」です!

お知らせ

・行者小屋は3月までの週末のみ行者小屋を営業しています!
 ご予約の際は、行者小屋の営業中090-4740-3808(行者小屋直通電話)、営業日以外090-4824-9986(赤岳鉱泉直通電話)
までお願いいたします!
 自炊スペースが赤岳鉱泉より広いので、素泊まりの方には特におすすめです。
・アイスキャンディは3月いっぱい利用できる予定です。

赤岳鉱泉周辺の過去の様子

  • アイスキャンディが撤去されてテント場は広がりました
  • 北沢登山道上部の様子
  • 鉱泉前からの八ヶ岳連峰
  • 前日に降雪があり、岩稜帯も雪化粧しました
  • 赤岳山荘から堰堤広場までの林道の様子
  • 林道の様子(赤岳鉱泉Facebookより)
  • 赤岳鉱泉手前の積雪状況(赤岳鉱泉Facebookより)
  • 赤岳鉱泉Facebookより
  • 赤岳鉱泉Facebookより
  • アイスキャンディの様子

赤岳鉱泉

現地連絡先:
0266-62-8100
電話番号:
090-4824-9986
連絡先住所:
長野県諏訪郡富士見町落合桜ヶ丘10716

地図で見る
http://userweb.alles.or.jp/akadake/

施設の詳細を見る

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硫黄岳 標高 2,760m

 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

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 赤岳は八ヶ岳連峰の最高峰で、長野県茅野市、南佐久郡南牧村、山梨北巨摩郡大泉村(現・北杜市)との境に位置している。山頂は赤岳頂上山荘のある北峰と、一等三角点がある南峰とに、わずかな距離をおいて分かれている。北峰からは県界尾根が、南峰の南にある竜頭峰からは真教寺尾根が、ともに山梨県側へ延び、縦走路は南方はキレットを経て権現岳へ、北方は横岳へと連続し、西方は中岳を経て阿弥陀岳へのルートも通じている。  その山容は南麓の長坂方面から仰ぐと、ヨーロッパ・アルプスのアイガーに似て、勇壮そのものである。  近代登山の始まりについては別項で触れたが、それ以前の記録としては、明治26年(1893)に陸地測量部の館潔彦が一等三角点を赤岳に選点し、同28年には山崎直方が火山調査のために赤岳に登り、その成果は震災予防調査会報告として発表されている。  赤岳という山名は、酸化鉄による赤い岩肌からきたもので、早朝や夕映えの輝きはひときわ美しいものがある。  山梨側は山頂直下まで緑のハイマツ帯が迫り、諏訪側はイワツバメが舞う、赤岳西壁と呼ばれる岩場となっている。また、南峰から竜頭峰にかけては、鎖場のある鋭い岩稜が続く。  ひとたびその山頂に立てば展望は360度、本邦中央部の山岳をほとんど手中にできる。権現岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、天狗岳、蓼科山などの近景をはじめ、南・中央・北の各アルプスから上信越の山々、浅間山、奥秩父、富士山と、大パノラマが展開する。  赤岳は、かつて赤岳大神とも呼ばれて人々の信仰を集めていた。柳川南沢の源頭にあたる行者小屋は、昔、赤岳神社の社務所だった所で、夏期には行者が居住していたという。祭神は大山祗命(おおやまずみのみこと)とその娘、岩長姫命(いわながひめのみこと)である。  一般的な登路としては、諏訪側の美濃戸口から柳川南沢を登り行者小屋から地蔵尾根ルート5時間、同じく行者小屋から中岳経由5時間、清里から県界尾根ルート6時間30分、同真教寺尾根ルート6時間弱、縦走路は権現岳からキレットを経て2時間30分、硫黄岳から横岳を経て3時間強の行程である。また、中岳を経て阿弥陀岳への所要時間は1時間強である。美ノ森山との標高差は1356m、幕営指定地のある行者小屋とは550m、キレットとは440mの標高差がある。

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