3/20から第1ロープウェイ運行再開。降雪により積雪は増加。3mを越える積雪があり基本はまだ冬山装備です。
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
●新穂高ロープウェイ 第1ロープウェイ運行再開のお知らせ
http://www.okuhi.jp/Rop/FRTop.html
【再開日時】平成27年3月20日(金)新穂高温泉駅始発9時00分
当面、ゴンドラ1両による片線運行で営業します。
これに伴い、第2ロープウェイまでの代行バスは3/19で終了します。
第2ロープウェイは通常通り運行。鍋平駐車場は引き続きご利用でき、第2ロープウェイまで直接マイカーで乗り入れることができます。ただし、まだこれからも雪が降ることが見込まれますので、スタッドレスタイヤかタイヤチェーンが必要となります。
●3/16の状況
山荘付近の積雪は370cm。
気温は最低気温-4℃、最高気温+5℃
日照:日の出06:20頃/日の入18:00頃
この前の冬型の気圧配置が続いた為、数日でさらに積雪が増えました。山荘までのトレースは週末に多くの登山者が歩いていますので、現時点では明瞭です。
しかし、今週は気温がとても高くなりそうです。樹林帯では樹木からの落雪に注意して下さい。また稜線では足元の雪が緩んでアイゼンの爪が効きにくい状態になる可能性がありますので注意してください。
ロープウェイから山荘までのルートに竹で目印をつけていますが、多量の降雪があると分かりにくくなる箇所もあるかもしれません。
今の時期は山荘前からご来光が拝めます。
昨日(3/15)は、夕方上空に雲が広がりましたが、水平方向の視界は良く、遠くの白山はしっかりと見えていました。
その白山の北の麓に日が落ちる時、周囲は赤く染まりだします。雲が多いことが幸いし、夕焼けは大きく広がりました。
夕焼けが始まると、山荘にいらしゃった人たちが、カメラを片手に一斉に表へ駆け出していきます。この日は写真撮影を目的としたお客様が多かったのですが、よい機会に恵まれたようです。
雪山は特に夕日の赤が映えます。これからは天候が安定してくる時期なので、夕焼けの期待できる日も増えると良いですね。
登山道の状況
3/16現在
週末には多くの方が上がって来られました。天候も良好で雪の状態もよく歩きやすい状態でした。山荘までのトレースもしっかりついています。
登山道のトレース(踏み跡)は、一晩雪が降り続けば消えてしまいます。
ロープウェイから山荘までのルートは冬用のルートになっています。雪崩を誘発する可能性も無いとは言えないので、不用意にルートを外れて歩かないでください。
竹の棒に赤布をつけた目印を付けてありますので、明瞭になっていますが、降雪直後はワカンまたはスノーシューが必要となります。また雪面が硬いときはアイゼンを装着することになりますので、雪の状況に適した装備を使用することが求められます。
降雪後は大変なラッセルになることがありますので、ワカンやスノーシューもお持ちください。
・上高地側登山道は、積雪が多くなると登山道が不明瞭になります。今の時期はほとんど登山者がいないので、トレースは期待できません。また焼岳小屋~上高地のルートは、現在梯子が撤去されているため来春まで通る事が出来ません。
・山荘~丸山までは特に危険な個所はありませんが、森林限界を超えるため非常に風が強くなります。防風・防寒対策をしっかりとしましょう。
・丸山~お花畑までは、広い尾根の登りが続きます。吹雪でホワイトアウトになるとルートを見失いやすく危険です。悪天候時には無理をせず、慎重に行動していただくようにお願い致します。
・お花畑~独標間はルートが狭くなり岩場が続きますので、転倒や滑落に注意して歩いてください。また信州側に雪庇も発達してきますので、ルートは慎重に選んでください。
・独標~西穂山頂まではやせ尾根が続く上級者向けのコースです。厳冬期はさらに難しく、相応の経験・技術・体力が必要になります。安易に立ち入らないようにしましょう。
・西穂~奥穂間の縦走路は無雪期でも最も難しいといわれるルートの一つです。厳冬期に行く登山者はまずいません。
登山装備
衣類は気温の変化に応じて調整する必要がありますが、基本的には冬山装備となります。
稜線に出ると風が強く、体感温度は実際の気温よりもかなり低くなります。防寒・防風対策が必要です。
山荘から上の稜線へ行く場合は、雪面が硬いためアイゼン・ピッケルが必要です。山荘から下の樹林帯では、ピッケルよりもストックを使います。降雪直後ならワカンまたはスノーシュー。踏み跡が硬くなっていれば樹林帯でもアイゼンを装着します。
山荘内は暖房によりそれなりに暖かくなっていますので、それほど厚着をする必要はありません。
注意点
●【お知らせ】登山届の提出が義務化されました。
「岐阜県北アルプス地区における山岳遭難の防止に関する条例」が制定され、平成26年12月1日より登山届の提出が義務化されました。
山岳遭難防止条例 http://www.pref.gifu.lg.jp/bosai-bohan/sangaku/jourei.html
・4/16~11/30に登山届けが必要なエリア
西穂に関していえば、西穂山頂~奥穂山頂間のみです( 西穂山頂や独標へ登る場合は義務化の対象外です )。
・12/1~4/15(冬期)に登山届けが必要なエリア
西穂に関していえば、ロープウェイの西穂高口駅を出発し、登山口に入るところからのすべての登山道が対象となります。
・ネットでの届出が便利です。下記のサイトをご利用ください。
岐阜県北アルプス山岳遭難対策協議会のオンライン届出ページ
http://www.kitaalpsgifu.jp/climbing.html
公益社団法人日本山岳ガイド協会のオンライン届出ページ
http://www.mt-compass.com/
・登山届提出義務化に関するお問い合わせは先
岐阜県庁4階危機管理部防災課 TEL058-272-1125/FAX058-278-2522
c11115@pref.gifu.lg.jp
●登山の注意
・徐々に日の入りの時間が遅くなってきました。しかし夏に比べるとまだまだ早いです。早め早めの行動を意識し、山荘にもあまり遅くならないように到着してください。
・多量の降雪直後や、日中の気温が上がったときは雪崩にも警戒が必要です。山荘で管理しているルート上ではまずないと思われますが、自然が相手ですので絶対はありません。人為的に発生させてしまう場合もありますので、不用意にルートを外れて歩かないようにしてください。
・稀にではありますが、ピッケルを持たずに独標に登ろうとしている登山者を見かけることがあります。
冬山は大変美しく魅力がありますが、その分危険の度合いも大きくなります。
装備の問題だけでなく、技術・経験・体力等、あらゆる準備を整えてから臨む必要があります。
・アイゼンで傷つけられたハイマツの枝を見かけます。踏まないように注意しましょう。
・これからの時期は気象状況によっては気温の上がる日もありますが、基本的には北アルプスはまだまだ冬という認識でお越しください。
●【携帯電話情報】
・ドコモのFOMAは山荘内でも良く繋がるようになりました。稜線でも大抵の場所で繋がります。
・auは山荘付近・稜線ともに繋がります。
・ソフトバンクは昨年より山荘西面なら繋がるようになりました。
お知らせ
西穂山荘は北アルプス南部の山小屋では唯一通年営業しています。
http://www.nishiho.com/
・寝具は布団・毛布・枕を御用意していますので、シュラフは不要です。
・山荘に御宿泊のお客様も飲料水はペットボトルの販売のみとなります。
・消灯は21時です。
・お風呂はありません。
●山荘現地へのお問い合わせ
現地の電話はまだ不通です。山荘現地へのお問い合わせは 携帯電話080-6996-2455 へおかけ下さい。
なお、ご予約は松本事務所 電話0263-36-7052 へお願い致します。
●個室予約
・4月以降の予約受付は下記の日程で受け付けをします。
部屋数に限りはございますが、ご希望のお客様はどうぞご利用ください。
(1)4月~6月の個室予約中
(2)7月以降の個室予約 4/1(水)より
※個室のご予約は松本事務所のみで承ります。現地の電話ではお受けできませんので御注意下さい。松本事務所 TEL0263-36-7052 (オフシーズンは土・日・祭日を除く09:30~16:00営業)
昨年の今頃の様子は?
新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23
融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30
GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07
天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14
西穂山荘周辺の過去の様子
西穂山荘
- 電話番号:
- 連絡先住所:
- 長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所