谷川岳周辺はまだ残雪も多く、ピッケル、アイゼンなどの装備はもちろんのこと、己の技術、体力に合った登山を心がけて下さい。
天気・気温
山と周辺の状況
朝5時現在、曇ってはいますが稜線ははっきりと見えています。
台風6号の接近の影響か、谷川岳周辺は暗い雲が覆っていますが、一瞬、雲の隙間から日が差し込んだりと上空の雲の動きからも大気の不安定さを感じます。
夕方から明日にかけて風雨が強まる予報ですので、台風が通過するまで登山は控えた方が良いでしょう。
新緑が美しい時期になってきました。林内では
イワウチワ
イワウチワ
、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、アズマ
シャクナゲ
シャクナゲ
、
タムシバ
タムシバ
などが咲き、目を楽しませてくれます。
登山道の状況
・天神尾根は熊穴沢避難小屋までは、冬道ルート(尾根)を利用される事をおすすめします。天神平からのトラバースする夏道上には残雪による滑落の恐れがあり大変危険です。先日の滑落事故はここで起きています。また、夏道(木道)が出ている部分もありますが雪との境目では踏み抜く事が増えてきました。足元に充分注意して下さい。
・西黒尾根は特にザンゲ岩の下がクラックなど状況が悪くなっています。下部は夏道もだいぶ出てきました。
・白毛門も頂上近くで、雪の状態が悪くなっています。
・旧道の除雪作業は一ノ倉沢出合まで終了していますが、除雪後の道も上部からの雪崩や落石に注意して下さい。先日も雪崩により道が一時的に塞がれました。トイレはまだ使えません。
・新道はマチガ沢、一ノ倉沢共にまだ橋がかかっていませんが、通常は飛び石で渡渉可能です。ただ気温上昇や雨などで沢の水量が増え渡れなくなる可能性もあるので気をつけて下さい。
・一ノ倉沢で新道から旧道の道に上がる場所は残雪があり、ルート不明瞭となっています。その先蓬峠方面も残雪のためルート不明瞭です。
・旧道新道の芝倉沢から清水峠間など、沢を通過するルートは雪渓が残っています。
スノーブリッジになり、滑落や崩壊などの危険があり経験者向きです。
・白毛門の駐車場は利用できるようになりました。
・白樺避難小屋から蓬峠間も、雪渓が多くルート不明瞭です。
・この時期は融け出た木道と雪道の境目や樹木周りなど、雪が薄くなっているため、踏み抜きやすくなっています。
登山装備
・アイゼン、ピッケル塔の必要性の問い合わせが多い時期ですが、ルート上に残雪がある以上、また雪道での滑落が発生している以上、装備不要とは言えません。
・日によって気温差がありますので、それに対応できる服装と装備でお越しください。
・雨対策も必要です。
注意点
・谷川岳周辺はまだ残雪も多く、ピッケル、アイゼンなどの装備はもちろんのこと、己の技術、体力に合った登山を心がけて下さい。
・残雪ルートも日々変わっていくので、トレースに頼らず、登山者自身でもルートを判断する必要があります。
・アイゼンなどの装着に関しては、登山者の技術や経験により大きく違います。自身で判断して早めの装着で事故を起こさぬように気をつけてください。
お知らせ
・茂倉岳避難小屋は雪に埋まっているため、まだ利用できません。
・水場の多くもまだ雪渓の下にある場所が多く、その場合は雪を融かしてご利用ください。
・蓬ヒュッテは、改装工事のため、夏まで利用できません。
・谷川岳ロープウェイの運休期間 6月9日(火)~7月1日(水)22日間の予定。
昨年の今頃の様子は?
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
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登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23
天気予報を確認し、余裕をもった登山計画を2023.05.30
身体が暑さに慣れていない時期。水分は多めに持ち、日焼け止めを使うなどの対策を2023.06.06
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽