10本爪以上のアイゼンとピッケルはお持ちください。各避難小屋は使えるようになりましたが、水場が雪渓の下で雪を融かしてご利用ください。
天気・気温
山と周辺の状況
朝からどんよりとした雲が立ち込め、シトシト雨が降っています。
明日以降はまた天気も回復する予報で新緑を楽しめるかと思います。
先週から日中の気温も上がり始め、登山をされる方や計画をされる方が増えてきましたが、まだ残雪の残っている登山道が多数となりますので、十分な警戒や装備が必要となります。
新緑が美しい時期になってきました。林内では
イワウチワ
イワウチワ
、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、アズマ
シャクナゲ
シャクナゲ
、
タムシバ
タムシバ
などが咲き、目を楽しませてくれます。
一ノ倉方面で、
シラネアオイ
シラネアオイ
が咲いています。
登山道の状況
・天神尾根は熊穴沢避難小屋までの区間が残雪のトラバースとなっています。滑落の恐れがあり大変危険です。この時期、滑落事故の多くはここで起きています。そこから上部はほぼ夏道となっていますが、山頂直下の大斜面にはまだ雪がしっかり残っています。アイゼン・ピッケルは必携です。
・風の強い日などは晴れていても、雪面が冷やされ滑りやすくなります。登山道に雪がある場合は、天候や気温の急な変化に対応できる装備を心がけてください。
・旧道の一ノ倉沢までの区間で5月初旬に発生した雪崩の除雪作業も完了しておりますが、まだ雪崩の危険性がありますので注意が必要です。
・西黒尾根はザンゲ岩付近など、まだ断続的に雪が残っているので充分注意してください。
・白毛門も夏道が多くなってきましたが、上部松ノ木沢周辺に残雪がありますので、充分な注意が必要です。白毛門の駐車場は利用できるようになりました。
・新道はマチガ沢、一ノ倉沢共にまだ橋がかかっていませんが通常は飛び石で渡渉可能です。ただ気温上昇や雨などで沢の水量が増え渡れなくなる可能性もあるので気をつけて下さい。また一ノ倉沢で新道から旧道の道に上がる場所は残雪がありルート不明瞭となっています。その先の蓬峠方面も残雪のため、ルート不明瞭です。
登山装備
・アイゼン、ピッケルの必要性の問い合わせが多い時期ですが、ルート上に残雪があり、雪道での滑落が発生している以上、装備不要とは言えません。10本爪以上のアイゼンとピッケルお持ちください。
・日によって気温差がありますので、それに対応できる服装と装備でお越しください。
・雨対策も必要です。
注意点
・谷川岳周辺はまだ残雪も多く、10本爪以上のアイゼン・ピッケルなどの装備はもちろんのこと、己の技術、体力に合った登山を心がけて下さい。
・残雪ルートも日々変わっていくので、トレースに頼らず、登山者自身でもルートを判断する必要があります。
・アイゼンなどの装着に関しては、登山者の技術や経験により大きく違います。自身で判断して早めの装着で事故を起こさぬように気をつけてください。
お知らせ
・茂倉岳避難小屋は雪に埋まっているため、まだ利用できません。
・水場の多くもまだ雪渓の下にある場所が多く、その場合は雪を融かしてご利用ください。
・蓬ヒュッテは、改装工事のため、夏まで利用できません。
・谷川連峰稜線、エビス避難小屋、越路避難小屋、大障子避難小屋、オジカ沢ノ頭避難小屋は、使用できる状態となりましたが、水場に関しては、雪渓の下になっていますので、雪を融かしてご利用ください。
・谷川岳ロープウェイの運休期間 6月9日(火)~7月1日(水)22日間の予定。
昨年の今頃の様子は?
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23
天気予報を確認し、余裕をもった登山計画を2023.05.30
身体が暑さに慣れていない時期。水分は多めに持ち、日焼け止めを使うなどの対策を2023.06.06
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
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- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽