朝夕晴れ、日中からガスの典型的な夏のお天気です。午後は雷雨に注意。夏の花は盛況、秋の花も咲き始めました。
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
好天続きの鹿島槍ヶ岳周辺です。朝夕は晴れ渡り、日中は信州側から沸き立つガスにおおわれやすいといった典型的な夏のお天気です。
一昨日は新越山荘周辺で夕立があっただけで、ここ数日来そうで来なかった雷雨ですが、今日は午後1時ごろから3時ごろまで、雷を伴った強烈な雷雨に見舞われました。
新越方面は、少し降ヒョウがあった程度だったようですが、爺ヶ岳から鹿島槍にかけては、50ミリ近いまとまった雷雨になりました。幸いどの山荘も、ご予約のお客様は到着されたようで、一安心です。
●花
・昨年はまったく咲かなかった
コバイケイソウ
コバイケイソウ
はたくさん咲いてくれましたが、盛りは過ぎようとしています。
・主稜線では
チングルマ
チングルマ
、
コマクサ
コマクサ
、
ミヤマキンポウゲ
ミヤマキンポウゲ
、
シナノキンバイ
シナノキンバイソウ
、
ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ
などの夏をいろどるお花たちが、盛りをむかえようとしています。また盛夏を彩る
ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
や
ウサギギク
ウサギギク
、
クルマユリ
クルマユリ
なども咲きだしています。ほかにも息の長い初秋の花ミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
やミヤマ
トリカブト
ヤマトリカブト
、
トウヤクリンドウ
トウヤクリンドウ
などもどんどん咲きだしています。
登山道の状況
●柏原新道では、例年遅くまで残るガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石にも注意して慎重かつサッと通過してください。
●鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありません。残雪の心配もありません。
●鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は、お客さま情報では特に支障はないようです。また鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。
●針の木大雪渓の雪はまだたっぷりあります。針ノ木小屋直下の急登は雪融けすすみ、すでに夏道 を通行できるようになっています。大沢小屋から夏道を30分ほど登ったあたりから針ノ木小屋方面の約1キロ間は、まだほとんど雪の上を歩きますので、不安な方は軽アイゼン、ピッケル等お持ちになってください。針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。下り時には、慣れない方は軽アイゼンを使って下りたほうが安心安全です。中間帯の「ノド」付近は、やや勾配がありますので気をつけてください。8月中は、徐々に距離が短くなっていきますが、雪渓が残ります。
●アプローチ
・大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません
大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。
登山装備
3000m級の夏山登山装備が基本です。
注意点
●鹿島槍ヶ岳周辺もこのところ午後は、連日のように積乱雲が沸き立ち、遠くから雷の音が聞こえてくる日が多くなってきていますので、ご自信の五感と気象情報をはたらかせて、備えていただきたいと思います。
とにかく早出早着を大前提に、ご自身の目と耳でしっかりとチェックしていただきたく思います。
●インターネット等に発表される個人の山行記録には、早走りや、早歩き、強引な日帰りを自慢したり誇張したものが多々あります。 またそういったものに悪い意味で触発されて、強引なコース設定の方が目立つ昨今です。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。
●近年、種池山荘から午後4時過ぎに小さな子供を連れて下山する日帰りグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からはぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。これは子供連れパーティに限ったことでありません。一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶な日程、コースの日帰りの人が多いことです。
●過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。
●夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。
●とっても大切なお知らせ「駐車スペースについて」
2015~2016年の2シーズンにわたり、柏原新道登山口にある扇沢鉄橋の前後の駐車スペースが、扇沢橋の下部にある砂防ダムの補強工事のための資材置き場等に使用されるため、今年のゴールデンウィーク以降、使用できません。駐車車輌は昨年秋に拡張して利用できるようになった、登山口から200mほど扇沢駅寄りの大町市営扇沢第二駐車場および、扇沢駅の各種駐車場、それに扇沢橋より200mほど大町寄りに戻った、洞門と洞門のあいだの駐車スペースをご利用ください。
皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。なお登山口周辺をはじめ、路上駐車、道路へのはみだし駐車等は絶対にしないようお願いいたします。
以下を参考にして下さい。
扇沢登山口周辺案内図(柏原新道登山口の周辺図)
http://www.kasimayari.jp/ougisawa%202015%20parakinng%20pg.jpg
●いろいろな交通機関を利用できる便利なアプローチ
http://www.kasimayari.jp/bus.zikokuhyou.htm
・扇沢駅~長野駅間の直通特急バス
※長野新幹線と併せて利用すれば帰路が便利になります。
特急バス運行お問い合わせ アルピコ交通(代)026-254-6000
運行期間 4月16日~11月30日
運賃 片道2600円 往復4200円(7日間有効)絶対お得!
のりば 扇沢駅 長野駅東口(25番乗り場)
・毎日アルペン号など 登山バス
・JR信濃大町駅~扇沢駅 路線バス
※柏原新道登山口は、扇沢駅から徒歩15分ほど大町側へ徒歩で戻ります。
運行期間 4月16日~11月30日
運賃 片道1360円 往復2500円
(扇沢線バス案内)北アルプス交通(電話0261-22-0799 07:00~18:30) アルピコ交通(電話0261-72-3155 06:30~20:00)
お知らせ
冷池山荘と種池山荘 営業中
入山の際には、必ず当小屋HPなどで状況を確認ください。
小屋の混雑状況も確認できます。
冷池山荘HP http://www.kasimayari.jp/index.htm
●系列営業予定
・新越山荘 7/1~9月下旬
・種池山荘 6/11~10月中旬
・冷池山荘 6/11~10月中旬
●お盆の期間中(8/10~16)は三つの山荘(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)とも、それほど混みあいません。
現在の予約状況でも冷池山荘の8/10と種池山荘の8/13の60人様が最高です。30年以上前には猛烈に混みあったお盆シリーズも、近年はまったく混みあいません。ただ来年からの「山の日」実施のあかつきには、昔のように、お盆がまた混み合うようになるかもしれません。お盆に関しては今年が最後の穴場かもしれません。
・冷池山荘はお盆前の8/9ごろまでは、やや込み合うぐらいで、ゆるやかな入り込みが続きます。その中では、唯一混み合うであろう8/8(土)は定員近くまでいくかもしれません。
・種池山荘は、平均的な入り込みでさほど混まないものと思われます。その中では8/8(土)がやや混み合いそうな感じです。
・新越山荘は、8/8(土)の週末を含めて、現状ではご予約は少ないです。ごゆっくりできますので、ぜひお出かけ下さい。
・夏休み後の、種池山荘中学校登山は8/25(火)と8/26(水)に110名様ほどの宿泊があります。
※申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。
昨年の今頃の様子は?
2023年GW営業はありません(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)。夏山営業7/1~(5/15から予約受付)2023.04.27
冷池山荘と種池山荘は営業7/1~、新越山荘は7/15~。7月泊の予約受付は5/15~(テント6/1~)2023.05.10
冷池山荘周辺の過去の様子
冷池山荘
- 電話番号:
- 0261-22-1263
- 連絡先住所:
- 長野県大町市平5328