前線の停滞でぐずついた天気が続いています。気温も下がり、日没も早くなり、秋山の防寒、登山用レインウェア必携。
天気・気温
山と周辺の状況
朝5:00現在、霧雨と濃い霧で非常に視界が悪くなっています。
前線の停滞によりぐずついた天気が続いています。
先日も気軽に登ってしまったかのようなジーンズにシャツに傘という軽装でずぶ濡れになった登山者を天神尾根で見かけました。
日没も早まって行動不能に陥る登山者が増える季節です。
オヤマリンドウ、ミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
、ヒメシャジン、ヤマ
トリカブト
ヤマトリカブト
が咲いております。
山頂付近は少しだけ草紅葉が始まっています。
山頂付近の気温は12℃前後、風は弱いときでも風速5m位は吹いているので、体感温度は10℃を下回ります。
さらに体が濡れ、遭難すれば疲労凍死の可能性もあります。秋山の防寒装備、登山用のレインウェアをお持ちください。
登山道の状況
雨が続いているため登山道はぬかるみが多くなり、滑りやすくまた沢の水量が通常よりも多くなっているので、渡渉があるコースは、飛び石で渡れなくなっている場所もあると思われます。
・西黒尾根、厳剛新道など尾根上の一般コースに異常はありません。
・田尻尾根は通行止め
引き続き、田尻尾根の下部は大雨により橋が崩落して通行できません。現在、復旧作業中で大型重機が動いているため通行は控えて下さい。また橋がないため、雨が降ると増水して渡渉不可となり、下山出来なくなります。
・新道、土合入口~一ノ倉まで入山禁止
土合橋からの新道は、西黒橋が土砂で埋まり、また一ノ倉沢の橋も基礎から流されてしまったため、ハイキング向きではありません。
・一ノ倉岳より中芝新道(上級者向け)を下山した登山者が、下部の雪渓で行動不能になり遭難。ヘリ救助されました。アイゼン装備やルートを知らないと降りるのが困難な状況です。
・いわお新道は谷川温泉から牛首、二俣間が登山道の崩壊が激しいので道を熟知している方以外は利用しないで下さい。また増水時も大変危険です。保登野沢コースも崩落箇所があり通行注意。雨後の南面は、山ヒルが多く、山ヒル対策を忘れずに。
・白樺避難小屋から先、蓬峠へ向かう道も沢沿いに道が崩壊しています。注意下さい。
・旧道、芝倉沢から武能沢の間は崩壊箇所が数カ所あり通行注意(新道が安全です)
・芝倉沢には例年より雪渓が多く中芝新道下部はルート不明瞭です。雪が解けた部分も登山道の崩壊や高巻き、草付きのトラバースが多く滑落の危険が高いバリエーションルートとお考え下さい。
・旧道、白樺避難小屋から清水峠の間は土砂崩れにより2ヶ所登山道が崩壊しているので注意。
登山装備
・秋山の防寒装備、雨具(登山用レインウェア)必携。
・ヒル対策
・地図は必ず持ちましょう。日帰りでもヘッドランプは必携です。
注意点
・昨日、高齢グループによる遭難騒ぎあり。行動が遅れ、ルート変更をしてビバークしたようですが、年齢を考慮するとハードなコース設定で、計画に無理があったようです。体力と経験を考慮し、余裕を持った計画を立てましょう。
・事前にルートを確認し、地図を必ず携帯のこと。登山においてはこれらの事は基本です。登山を安易に考えるのは止めましょう。遭難予備軍です。
・もう夏山気分で登山をするのは危険です。気温も下がり、遭難すれば疲労凍死の可能性もあります。装備はきちんとしたものを。
お知らせ
・谷川岳指導センターのHPは、URLが変更となりました。再度ご利用いただけるようになりました。
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm (群馬県谷川岳登山指導センター)
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谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽