鹿島槍・爺ヶ岳 | 冷池山荘

紅葉は中腹へと大下降中です。今日明日は初雪の可能性あり、週末天気は回復予想です。防寒具は必携です。

本日スタッフ一同無事に下山。もういつ真冬の山に変身しても不思議でない季節です。あとは山荘が猛烈な風雪に耐えてがんばってくれるのを信じるのみです。(2015.10.19 冷池山荘 )
本日スタッフ一同無事に下山。もういつ真冬の山に変身しても不思議でない季節です。あとは山荘が猛烈な風雪に耐えてがんばってくれるのを信じるのみです。(2015.10.19 冷池山荘 )
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天気・気温

富山市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年4月29日 10:00発表
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日本気象協会提供 2024年4月29日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

素敵な紅葉は中腹へと大下降中、次は新雪と紅葉と緑の三段紅葉をゲットですね!

9/30朝、種池山荘は今秋初の氷点下、マイナス4℃以下まで下がりました。確実に季節は、次に控える季節に向かって大きく前進したようです。
9/29の爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳周辺も大変寒く冷たい一日になり、初雪が舞ってもまったく不思議でない空模様でしたが、今回の寒気は周辺に雪を降らすことはありませんでした。
ただこのあとは与那国島や台湾などに、大被害を与えた台風21号が、温帯低気圧に変わって北東進してくるであろう10/1夜から翌10/2夕方にかけては、猛烈に発達して、気圧配置も典型的な冬型気圧になりそうですので、おそらく北アルプスの高い山々では、初雪を観測することになると思われます。
過去の経験則から、鹿島槍ヶ岳周辺の初雪の平均日は10/3と私は常々思っていますので、もう鹿島槍ヶ岳周辺で初雪や発冠雪の観測があっても、まったく不思議ではない季節にはいってきていることだけは間違いありません。
今週末は、またお天気も回復してくると思われますが、積雪があれば鹿島槍ヶ岳南峰から北峰へ向けての吊り尾根なども凍結して縦走も困難になる可能性が出てきます。
おりしも鹿島槍ヶ岳~五竜岳縦走の要でもあるキレット小屋も、10/3(土)で今季の営業は終了になります。
お天気が続けば何の心配もないさわやかな秋山、絶好の全山紅葉ですが、いったん豹変すると真冬同然、いやそれ以上の荒天へと早や変りです。
平成18年の10/8同様に、台風16号崩れが猛発達して白馬岳をはじめ、北アルプス各所で何人もの方が凍死した遭難事例も、いまや忘れ去られようとしています・・・  しっかりと気象情報や現地情報を確認の上で、装備も冬山に準ずる装備にて入山しなければならない季節であることは、申し上げるまでもないことかと思います。

9/30 朝から快晴。朝の猛烈な冷え込みもあって、2400m以上の主稜線の紅葉もピークを終えました。
長く続いた主稜線の素敵な紅葉シーンに感謝するとともに、この後は中腹、そして登山口近辺、そして里の紅葉へと期待は高まってまいります。 柏原新道中腹の「包優のモミジ」も絶頂を迎えようとしています。今週末を含め紅葉シーズンも種池山荘、冷池山荘ともにすいていますので、お天気をしっかりと確認の上で、お出かけ下さい。

登山道の状況

主な登山道に大きな支障の連絡はありません。
●アプローチ
・大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません
大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。

登山装備

3000m級の秋山登山装備が基本です。初雪の季節準備の油断禁物です。
防寒具は必携。

注意点

●駐車スペースについて
柏原新道登山口にある扇沢鉄橋の前後の駐車スペースは、扇沢橋の下部にある砂防ダムの補強工事のための資材置き場等に使用されるため使用できません。
登山口から200mほど扇沢駅寄りの大町市営扇沢第二駐車場および、扇沢駅の各種駐車場、または扇沢橋より200mほど大町寄りに戻った、洞門と洞門のあいだの駐車スペースをご利用ください。
なお登山口周辺をはじめ、路上駐車、道路へのはみだし駐車等は絶対にしないようお願いいたします。

★扇沢登山口周辺案内図(柏原新道登山口の周辺図)
http://www.kasimayari.jp/ougisawa%202015%20parakinng%20pg.jpg

お知らせ

冷池山荘と種池山荘 営業中
入山の際には、必ず当小屋HPなどで状況を確認ください。
小屋の混雑状況も確認できます。
冷池山荘HP http://www.kasimayari.jp/index.htm

新越山荘の今季営業は9/23(水)の最終宿泊をもって終了しました。 
また周辺ではキレット小屋が10/3(土)で終了になります。

昨年の今頃の様子は?

2023年GW営業はありません(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)。夏山営業7/1~(5/15から予約受付)2023.04.27

冷池山荘と種池山荘は営業7/1~、新越山荘は7/15~。7月泊の予約受付は5/15~(テント6/1~)2023.05.10

冷池山荘周辺の過去の様子

  • 爺ヶ岳も鹿島槍ヶ岳も主稜線の雪庇の張り出しも気持ち小さい感じがします。
  • 鹿島槍ヶ岳。手前の里山の雪ももうじき無くなってしまいそうです
  • 鹿島槍ヶ岳の頂上稜線では30cm近い積雪でしょうか。吹き溜まりは場所によっては1mあっても不思議でありません。
  • 鹿島槍ヶ岳も全容を現してくれました。頂上付近に雪が残っているのが見えます
  • 日当たりの少ない針ノ木岳や蓮華岳の北側斜面には雪が残っているのがわかります
  • 昨日そして今日の雨で小屋前の雪もほぼ消え去りました。種池山荘前
  • 前日の雪も上がって好天下、爺ヶ岳を皆さん目指します。爺ヶ岳南峰まででしたら主稜線も危険なところはほぼありません。
  • 15時 冷池横の黄葉の木々が白く染まりました
  • 種池山荘前も白の世界へ
  • 前線通過の雨に洗われて、いちだんと紅葉は輝きを増しました。
  • いい感じでにぎわった、種池山荘前庭。
  • 今年も「初氷娘」の登場する季節到来! 初氷で鹿島槍ヶ岳に乾杯(種池山荘)

冷池山荘

電話番号:
0261-22-1263
連絡先住所:
長野県大町市平5328

地図で見る
http://www.kasimayari.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鹿島槍ヶ岳 標高 2,889m

 この山は、後立山連峰の中央部に位置し、名実ともに後立山の盟主という存在である。  端麗と表現される南北2つの峰と、それを結ぶ吊尾根がつくるこの山の姿は、どこから眺めても美しい。この山に魅せられた岳人たちは、同時にこの山が内懐に秘める荒々しさのとりこにもなったのである。それは山麓からではうかがい知れない、北壁や荒沢奥壁などのバリエーション・ルートである。これらのルートの開拓は大正末期から昭和の初期に、学校山岳部を中心に華々しく行われ、それは日本におけるアルピニズムの歴史に、貴重な一頁を記しているのである。  鹿島槍ヶ岳への登路は、縦走路のほかには、東面・信州側から短くて急峻な赤岩尾根1本のみである(鹿島から所要9時間)。この尾根の途中の高千穂平は、鹿島槍ヶ岳のよき展望台ともなっているが、そこから眺める大冷(おおつべた)沢の源頭には、残雪期に獅子やツルの雪形が現れる。そこから昔は、山名をシシ岳とかツル岳、あるいは双耳峰からの連想で背比べ岳などとも呼ばれていた。現在の鹿島槍ヶ岳の山名は鹿島集落の背後にある槍ヶ岳といった意味である。山体は信州側は急崖、西面・越中側はなだらかな非対称山稜の典型である。  西面には、支稜の牛首尾根を挟んで東谷と棒小屋(ぼうごや)沢が、西面の水を集めて黒部川に注いでいる。この棒小屋沢と、剱岳東面を流下する剱沢とが、黒部峡谷に対して対向から合流する、有名な黒部の十字峡を形成している。  東面を落ちる白岳、大冷の各沢は、源頭部にバリエーション・ルートを提供している。その1つ、カクネ里はU字谷をなし、平家の落武者が隠れ住んだという(隠(かく)れ里(さと))伝説をもつ、ロマンを秘めた圏谷である。もちろんここに人が隠れ住むというのは不可能だが……。  南峰から主稜を南へ下ると、肩といった存在の布引岳(残雪が布を敷いたように見えるのでこの名がある)で、付近には船窪地形が散見される。その南の小平地には冷(つべた)池があり、冷池山荘が建っている。また吊尾根の雪田付近から北峰を巻いて北へ下ると、両側の谷からの浸食によって、主稜線に深いⅤ字形の切れ込みの入った八峰(はちみね)のキレットに出る。その北側にキレット小屋がある。  登山口の鹿島集落は昔から戸数11戸しかなく、集落の人々は平家の落武者の子孫といわれている。ここで民宿を営んでいる狩野氏宅には、近代登山以降の鹿島槍ヶ岳の登高記念帳が保存され、それがそのまま鹿島槍ヶ岳の登山史ともなっている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

爺ヶ岳 標高 2,670m

 後立山連峰の南部にあり、3つのピークからなる。北から一直線に南下してきた後立山の主稜線は、この爺ヶ岳で西方へ大きく湾曲し、越中側にすり鉢を半分に切ったような、ハイマツの見事な大斜面をつくっている。一方、東面には大きな白沢天狗尾根を張り出している。この天狗尾根や扇沢にはかつて登山道があったが、現在は廃道となり、種池山荘の柏原正泰氏が拓いた柏原新道がある。新道は扇沢出合から爺ヶ岳南稜をたどって種池に登るもの(扇沢出合から所要3時間30分)で、2つの廃道の欠点を取り除いた、後立山連峰の主稜線へ登るものとしては、最も容易なコースである。  爺ヶ岳の山名は、南峰と中央峰との間、白沢の上部に、残雪期に種子蒔き爺さんの雪形が現れることから付けられたもので、爺さんが蒔く種を漬ける種池だ、というおまけまでついている。種池は主稜上の池塘で、そばには種池山荘があり、幕営地にもなっている。この西方にも棒小屋沢乗越の池がある。種池から南峰にかけて、またその南斜面も広大なお花畑である。  積雪期の爺ヶ岳東面は、ヒマラヤひだが発達して壮観で、いくつかのバリエーション・ルートが拓かれている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

岩小屋沢岳 標高 2,630m

飛騨山脈北部、富山県と長野県の県境にそびえる山。西側には種池小屋、東側には新越乗越山荘がある。

ユーザーの登山記録から

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