鹿島槍・爺ヶ岳 | 冷池山荘

紅葉前線は登山口へ。10/8初雪を観測、雪は日中消えても今後は凍結に注意が必要です。本格的降雪に備えて下さい。

本日スタッフ一同無事に下山。もういつ真冬の山に変身しても不思議でない季節です。あとは山荘が猛烈な風雪に耐えてがんばってくれるのを信じるのみです。(2015.10.19 冷池山荘 )
本日スタッフ一同無事に下山。もういつ真冬の山に変身しても不思議でない季節です。あとは山荘が猛烈な風雪に耐えてがんばってくれるのを信じるのみです。(2015.10.19 冷池山荘 )
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天気・気温

富山市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年4月29日 12:00発表
松本市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年4月29日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

紅葉 前線は早くも登山口へ、10/8には初雪を観測しました。季節はまた一歩前進。
なお新越山荘の今季営業は9/23(水)の最終宿泊をもって終了。周辺ではキレット小屋が10/3(土)で終了になりました。冷池山荘・種池山荘は10/17(土)までです。

台風23号が発達して基本的に冬型気圧配置となり、一昨日
朝から寒気が流れ込みました。
昨日は、最高気温も+1℃程度。東京の真冬よりはるかに寒い北風の吹き荒れる一日でした。
ただ日中は雪雲が切れる時間帯もあり、青空がのぞく瞬間もありました。その瞬間にはガスが木々に吹き付けてできた美しい霧氷の華が、爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳の斜面一面に広がっていました。
午後はふたたび雪がチラチラする時間が多くなり、夕方にはまたまた小屋周りもうっすらと白くなりはじめました。

種池山荘では10/7初雪を観測しました。種池山荘の前庭もうっすらと雪化粧。粉砂糖をふり掛けた程度の初雪ですが、なにごとも初物はいいものですね。身が引き締まりました。

今秋の北アルプス初雪シーンは、寒気をふくんだ雲が、地域限定的に入り込み、白馬岳や穂高岳そして槍ヶ岳などでそれぞれ別々の日にすでに観測しているようです。ただいずれも薄っすらと白くした程度の初雪のようです。10/8朝の雪も後立山連峰方面だけかもしれませんね。なおこの雪も、日が当たりだすとあっという間に消えてしまいましたが、ここ数日日中も温度低めの状態も続いていますので、鹿島槍ヶ岳頂上北側斜面のような、標高も高く日当たりも弱いような場所は、凍結に注意が必要なのは申し上げるまでもありません。
どちらにしましても、いつ本格的な降雪になっても、不思議でない季節に入っていることだけは間違いありません。

今の寒気の前10/6は晴れ、連日の好天が続いていましたが、温度は低めで肌寒い毎日でした。登山者情報では10/4朝方に、鹿島槍の頂上でもいくらかみぞれ交じりの時間帯もあったようです。もう主稜線の木々はすべて葉を落とし、朝早くから渡り鳥が南へ急ぐ姿が見られる季節になってきました。

登山道の状況

主な登山道に大きな支障の連絡はありません。
雪の量や冷え込みの度合いにもよるかもしれませんが、基本冬山完全エキスパート以外は、体育の日連休中の鹿島槍ヶ岳南峰から五竜岳への縦走や、鹿島槍北峰へのピストンなどは自重していただくのが、最良かと思われます。事故のない最後の三連休にしていただきたいものです。

●アプローチ
・大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません
大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。

登山装備

3000m級の初雪後に対応できる登山装備が基本です。これからは雪の季節準備の油断禁物です。
防寒具は必携。

注意点

●駐車スペースについて
柏原新道登山口にある扇沢鉄橋の前後の駐車スペースは、扇沢橋の下部にある砂防ダムの補強工事のための資材置き場等に使用されるため使用できません。
登山口から200mほど扇沢駅寄りの大町市営扇沢第二駐車場および、扇沢駅の各種駐車場、または扇沢橋より200mほど大町寄りに戻った、洞門と洞門のあいだの駐車スペースをご利用ください。
なお登山口周辺をはじめ、路上駐車、道路へのはみだし駐車等は絶対にしないようお願いいたします。

★扇沢登山口周辺案内図(柏原新道登山口の周辺図)
http://www.kasimayari.jp/ougisawa%202015%20parakinng%20pg.jpg

お知らせ

冷池山荘と種池山荘 営業中
入山の際には、必ず当小屋HPなどで状況を確認ください。
小屋の混雑状況も確認できます。
冷池山荘HP http://www.kasimayari.jp/index.htm

体育の日連休もシルバーウィーク並みの入り込みを期待して、手ぐすねを引いて待っていましたが、ご予約はさほど伸びず、大きな混雑はなさそうな感じです。お天気動向を見極めておでかけいただければと思います。

新越山荘の今季営業は9/23(水)の最終宿泊をもって終了しました。 
また周辺ではキレット小屋が10/3(土)で終了になります。

昨年の今頃の様子は?

2023年GW営業はありません(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)。夏山営業7/1~(5/15から予約受付)2023.04.27

冷池山荘と種池山荘は営業7/1~、新越山荘は7/15~。7月泊の予約受付は5/15~(テント6/1~)2023.05.10

冷池山荘周辺の過去の様子

  • 爺ヶ岳も鹿島槍ヶ岳も主稜線の雪庇の張り出しも気持ち小さい感じがします。
  • 鹿島槍ヶ岳。手前の里山の雪ももうじき無くなってしまいそうです
  • 鹿島槍ヶ岳の頂上稜線では30cm近い積雪でしょうか。吹き溜まりは場所によっては1mあっても不思議でありません。
  • 鹿島槍ヶ岳も全容を現してくれました。頂上付近に雪が残っているのが見えます
  • 日当たりの少ない針ノ木岳や蓮華岳の北側斜面には雪が残っているのがわかります
  • 昨日そして今日の雨で小屋前の雪もほぼ消え去りました。種池山荘前
  • 前日の雪も上がって好天下、爺ヶ岳を皆さん目指します。爺ヶ岳南峰まででしたら主稜線も危険なところはほぼありません。
  • 15時 冷池横の黄葉の木々が白く染まりました
  • 種池山荘前も白の世界へ
  • 前線通過の雨に洗われて、いちだんと紅葉は輝きを増しました。
  • いい感じでにぎわった、種池山荘前庭。
  • 今年も「初氷娘」の登場する季節到来! 初氷で鹿島槍ヶ岳に乾杯(種池山荘)

冷池山荘

電話番号:
0261-22-1263
連絡先住所:
長野県大町市平5328

地図で見る
http://www.kasimayari.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鹿島槍ヶ岳 標高 2,889m

 この山は、後立山連峰の中央部に位置し、名実ともに後立山の盟主という存在である。  端麗と表現される南北2つの峰と、それを結ぶ吊尾根がつくるこの山の姿は、どこから眺めても美しい。この山に魅せられた岳人たちは、同時にこの山が内懐に秘める荒々しさのとりこにもなったのである。それは山麓からではうかがい知れない、北壁や荒沢奥壁などのバリエーション・ルートである。これらのルートの開拓は大正末期から昭和の初期に、学校山岳部を中心に華々しく行われ、それは日本におけるアルピニズムの歴史に、貴重な一頁を記しているのである。  鹿島槍ヶ岳への登路は、縦走路のほかには、東面・信州側から短くて急峻な赤岩尾根1本のみである(鹿島から所要9時間)。この尾根の途中の高千穂平は、鹿島槍ヶ岳のよき展望台ともなっているが、そこから眺める大冷(おおつべた)沢の源頭には、残雪期に獅子やツルの雪形が現れる。そこから昔は、山名をシシ岳とかツル岳、あるいは双耳峰からの連想で背比べ岳などとも呼ばれていた。現在の鹿島槍ヶ岳の山名は鹿島集落の背後にある槍ヶ岳といった意味である。山体は信州側は急崖、西面・越中側はなだらかな非対称山稜の典型である。  西面には、支稜の牛首尾根を挟んで東谷と棒小屋(ぼうごや)沢が、西面の水を集めて黒部川に注いでいる。この棒小屋沢と、剱岳東面を流下する剱沢とが、黒部峡谷に対して対向から合流する、有名な黒部の十字峡を形成している。  東面を落ちる白岳、大冷の各沢は、源頭部にバリエーション・ルートを提供している。その1つ、カクネ里はU字谷をなし、平家の落武者が隠れ住んだという(隠(かく)れ里(さと))伝説をもつ、ロマンを秘めた圏谷である。もちろんここに人が隠れ住むというのは不可能だが……。  南峰から主稜を南へ下ると、肩といった存在の布引岳(残雪が布を敷いたように見えるのでこの名がある)で、付近には船窪地形が散見される。その南の小平地には冷(つべた)池があり、冷池山荘が建っている。また吊尾根の雪田付近から北峰を巻いて北へ下ると、両側の谷からの浸食によって、主稜線に深いⅤ字形の切れ込みの入った八峰(はちみね)のキレットに出る。その北側にキレット小屋がある。  登山口の鹿島集落は昔から戸数11戸しかなく、集落の人々は平家の落武者の子孫といわれている。ここで民宿を営んでいる狩野氏宅には、近代登山以降の鹿島槍ヶ岳の登高記念帳が保存され、それがそのまま鹿島槍ヶ岳の登山史ともなっている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

爺ヶ岳 標高 2,670m

 後立山連峰の南部にあり、3つのピークからなる。北から一直線に南下してきた後立山の主稜線は、この爺ヶ岳で西方へ大きく湾曲し、越中側にすり鉢を半分に切ったような、ハイマツの見事な大斜面をつくっている。一方、東面には大きな白沢天狗尾根を張り出している。この天狗尾根や扇沢にはかつて登山道があったが、現在は廃道となり、種池山荘の柏原正泰氏が拓いた柏原新道がある。新道は扇沢出合から爺ヶ岳南稜をたどって種池に登るもの(扇沢出合から所要3時間30分)で、2つの廃道の欠点を取り除いた、後立山連峰の主稜線へ登るものとしては、最も容易なコースである。  爺ヶ岳の山名は、南峰と中央峰との間、白沢の上部に、残雪期に種子蒔き爺さんの雪形が現れることから付けられたもので、爺さんが蒔く種を漬ける種池だ、というおまけまでついている。種池は主稜上の池塘で、そばには種池山荘があり、幕営地にもなっている。この西方にも棒小屋沢乗越の池がある。種池から南峰にかけて、またその南斜面も広大なお花畑である。  積雪期の爺ヶ岳東面は、ヒマラヤひだが発達して壮観で、いくつかのバリエーション・ルートが拓かれている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

岩小屋沢岳 標高 2,630m

飛騨山脈北部、富山県と長野県の県境にそびえる山。西側には種池小屋、東側には新越乗越山荘がある。

ユーザーの登山記録から

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