この時期としては暖かく雪の気配も感じません。歩き始めは薄着スタートで汗をかかないように。山頂トイレは使用制限あり、売店は11/23まで。

天気・気温

山と周辺の状況

明日が二十四節期でいうところの「立冬」で冬の始まり、または冬の気配を感じ始める頃となっています。
朝晩が冷え込み、日中の日差しも弱まって初雪の便りも届き始める頃、のようですが、今年の大山付近は非常に暖かく、現在のところはまったく雪の気配もありません。
今日の場合も登っていると初秋の頃のように汗をかき、山頂でも風に時たま吹かれても寒いと感じることなく、このまま冬が本当に来る？ぐらいの天候となっています。

来週の天気予報をみても寒気が入り込むことがなく、比較的に暖かい日が続くようです。

冬の装備を持ってなくてもまだ山頂まで登れるというのは良いことですが、逆に注意していただきたいことは、衣服だけは冬装備で登りかける方がほとんどということです。
例年並であればたしかに冬の服装でないと厳しいかもしれませんが、当日の天候で判断しないと暑くて汗ビッショリになってしまいます。また多くは「暑くなったら脱げばいい」感覚なんですが、山では逆です。

いくら暖かいといっても大山寺あたりと標高差で1000m近くの山頂まで登るわけですから、単純に計算上でみると気温が6℃から7℃は低いわけです。
そこで厚着でスタートしたために汗で濡れた下着、また途中で脱いだ汗で濡れた上着などを着ることを思うと余計に体も冷えてしまいます。
確かに今の時期は私たちもスタートの服装で迷う時期でもあります。そこは歩き始めてから早めに衣類の調整をしましょう。

また昨今の登山ブームで登山者が増えたことは喜ばしいことなんですが、それだけ多くの人が登るということは登山道もそれなりに傷んでくるということもあります。
中でも私たちが出来ることといえばストックの使用方法があげられると思います。
せめて無雪期はゴムのキャップを使ってください。
よく見ると登山道が穴だらけになっています。雨が降ると水の流れがその穴によって変わってしまい、動植物の生態系が大きく変わってしまう恐れがあります。宜しくご協力ください。

登山道の状況

例年ですといつ雪が降ってもおかしくない時期ですが、今週は天気の崩れはあっても気温は高めで推移しており、初冠雪にはほど遠い状況です。
しかし山頂付近で雨に降られるとかなり体温が奪われ、低体温症になる恐れもあります。

また、この時期は木道が凍結していて危険ですので、小さなお子様連れや登山技術に自身のない方であれば6合目あたりで引き返すと良いでしょう。

登山装備

登山装備が必要です。防寒装備の用意は必要ですが、着脱できるワードローブが必要です。ライト、雨具は必携。
山頂小屋の売店で「カッパは売ってないですか？」という方がいらっしゃいました。
この時期は、普通のレジャー気分の装備で登ることは大変危険です。
雨具は、必ず登山用のものをお持ちください。

注意点

●山頂避難小屋の水洗トイレ
11月4日をもって冬の準備に入っています。
3基あるトイレのうち水洗の2基は閉鎖され、非水洗の1基のみが使用可能です。
平日の今日でさえお昼前後は10～20分ほどの時間待ちがありました。
出来るだけ登山前に済ませてから登山してください。

●山頂の売店
今年は山頂の売店も11月23日までは営業する予定ですので、売店で暖かいコーヒーとか買って飲むと温まりますよ。
月曜日から木曜日までは大山ガイドクラブの上野ガイドが売店に居ますので大山の色々な話を聞いてみてもいいと思います。
売店については、暖かい飲み物のほかにカップ麺、飲料水、チョコレートなど販売しています。また「登頂バッジ」もここでしか買えません。
営業に関するお問い合わせはチロル＆白樺(電話0859-52-2818)まで。

お知らせ

登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、
「大山寺 やまびこ荘」（電話0859-52-2725）までお気軽にお問合せください。楽しい登山の方法、長続きのできる歩き方などを教えます。

昨年の今頃の様子は？

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大山プロガイド協会周辺の過去の様子

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