4/29(金)より営業開始します。林道は14km地点で冬季通行止め中。残雪は少なく見える大朝日岳以外の山にほぼ雪がありません
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
2016年度の営業は4月29日(金)より開始予定です!
※朝日鉱泉までの道路の開通日は未定です。判明次第お知らせします。現在は手前14km地点で冬季通行止めとなっています。
4月18日、今シーズン最初の山小屋入りをしました。全国的に暖冬で雪の少ない冬でしたが、山はどうかわからず、例年と同じくらいの時期になりました。
町から林道へ入ると、すぐに「いつもより圧倒的に少ない」ということは一目瞭然でした。
ダムを抜け、いつも大量に雪が残っている杉林に差し掛かっても、雪は見当たりません。少ないというより、全くないのです!「まさか…」と思いながら、さらに奥へ進んでも一向に雪が見えません。林道周辺のみならず、周辺の山々にも全くないのです。谷間や日陰など、5月下旬になっても残っているようなところにさえ、全くありません。
気が付くと朝日鉱泉まで1.5kmの「山の神様」のところまで来ていました。ここまで一切雪を見ていません。
いよいよ次のカーブを曲がったら朝日鉱泉といういつも最後の最後まで雪が残る斜面で、ようやく残雪がありました。
カーブを過ぎて、建物の屋根が見えてきて唖然としました。建物や周辺にもほとんど雪がないのです「ウソだろぉ…!」信じられません。朝日鉱泉正面に見える大朝日岳以外の山にもほぼ雪がありませんでした。木々に葉はないので、まるで秋のようです。ここ5,6年雪が多かったということは抜きにしても、この時期でここまで雪がないということは初めてです。
小屋開け作業として、まずは雪堀をして、雪囲いを外して、テラスを出して…という、いつもの雪との格闘が皆無で作業が進みました。何か、秋に雪囲いをしてからそのままのような、へんな気分です。父曰く、40年でここまでこの時期で雪がないのは初めてということでした。
ただ、朝日鉱泉周辺の木々の芽吹きはまだ始まっておらず、植物の感じからすると例年と比べ10日くらい季節が早いといった様子です。
雪の様子はどう見ても1か月は早く、5月下旬のようです。とはいっても、芽吹きはどんどん上がってきており、これから1週間もすればブナを筆頭にあたりは萌黄色の新緑につつまれることでしょう。
もう一つ気になるのは、すでにこの時期で朝日川に雪代があまり入っておらず、増水や濁りが少ないということです。山に入った日もうす曇りではありましたが、気温は15度くらいまでは上がり、いつもであれば午後になると雪解けの水が川に大量に流れ込み、この時期は濁流となっているはずですが、午後2時をすぎても、ほんの少し増水する程度でした。これは本当に山の中にあまり雪がもうないということを意味しているのではないかと思います。
さらに言えば、朝日鉱泉の建物の陰に残っている残雪を触ってみたところ、いつもに比べて非常に柔らかく感じました。いつもは大量の雪の重みで圧縮されたり、屋根から落ちてきて締め固まり、また厳寒期の寒さで氷のように固くなって、シャベルがあまり入らないような固い層が厚くありますがそれがありません。
察するに本当にこの山奥でも雪自体があまり降っていないのではないかと思います。また寒さも緩かったのではないでしょうか。これでは少し気温が上がっただけでどんどん溶けてしまうはずです。山の谷間や日陰にも雪がないのはこのせいかと思われます。
雪が少ないということは、山開け作業はスムーズに進むし、朝日鉱泉までの林道も問題なく通れるし、非常に助かることではあります。ですが、ここまで少ないとなると、今度は夏の水不足や山菜や動植物への影響など気になる部分も少なからずあります。
雪は少なければ少ないほど楽で良いといつも思っていながら、いざ雪がここまで少ないと色々と不安になってくる、そんな自分の矛盾したエゴな考えに情けなくなってしまいました。
思わず「山の神様」に「なんとか大きな気候の変動のない年になるようにお願いします」とお願いしてしまいました。
登山道の状況
朝日鉱泉への車道は全線で冬季通行止めとなっています。
除雪作業・道路整備終了後の開通となり、開通時期は不明です。
●新潟・長井・朝日町から国道287号経由で県道269号で朝日鉱泉に入る車道は朝日鉱泉手前14km(朝日町立木地内)地点までしか車は入れません。
●国道112号線および山形自動車道月山IC方面からの車道は朝日鉱泉手前約20km地点(大井沢集落終点付近)で通行止めです。
登山装備
冬山登山装備がこの時期の基本です。
注意点
各避難小屋の管理人は下山しており無人ですが利用可能です。
利用は可能です。管理協力費¥1500/人です。
避難小屋の「以東小屋」は解体されました。利用できません。
●(朝日連峰は火山ではありません)
朝日連峰は花崗岩質の隆起山地であり、その誕生は5000万~6500万年前とされている古い地質です。
火山の噴火によってできた山地ではありませんので、朝日連峰のすべてのピークにおいて噴火するということは絶対にありえません。朝日鉱泉をはじめとして朝日連峰に「温泉(噴出温度が高温)」がなく「鉱泉(噴出温度が低温)」のみが存在するのはそのためです。
また、火山ではありませんので、気象庁等のいわゆる「火山情報」等には朝日連峰および朝日連峰内のすべての山の名称すら出ておりませんのでご了承下さい。
お知らせ
●朝日鉱泉ナチュラリストの家ホームページ
http://www.asahikosen.com/
2016年度の営業は4月29日(金)より開始予定です!
昨年の今頃の様子は?
2023年は4/29~営業開始(宿泊要予約、予約受付中)。雪は少なく7~10日ほど早い季節感です2023.04.19
2023年は4/29~営業開始(宿泊要予約、予約受付中)。林道は4/末に一部開通予定。山はまだ雪山2023.04.26
ブナの新緑が美しいです。登山道整備中。今年は倒木が多め。ルート上には残雪、雪渓あり十分な装備2023.05.16
朝日鉱泉ナチュラリストの家周辺の過去の様子
朝日鉱泉ナチュラリストの家
- 現地連絡先:
- 090-7664-5880
- 電話番号:
- 0237-67-3589
- 連絡先住所:
- 山形県西村山郡朝日町宮宿1905-1