夏山開きとなりました。中ツル尾根では高山植物が多数花をつけはじめました。小朝日岳付近では間もなくヒメサユリが咲きそうです。
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
6/19(日)には鳥原避難小屋前の大朝日嶽神社での夏山開きも執り行われました。雪もほぼ無くなり、代表花のヒメサユリやヒナ
ウスユキソウ
ウスユキソウ
も咲きだし、いよいよ夏山本番です!事故のない、誰もが楽しめる夏のシーズンになることを願っています
5/22に朝日鉱泉から大朝日岳へ登る登山ルートは3つありますが、日帰りでの登山を考えた場合に必ず利用する中ツル尾根ルート。
直登なので急ですが、距離も短く登り返し等の無駄もないため、最近は利用者が一番多いです。
その中ツルルートには渓谷沿いを進んだ先にある「出合」(2合目)から順に山頂まで1合ずつ「○合目」の看板を設置しています。ただ、風雨にさらされるため、年々劣化してしまっています。
今日はその劣化してしまっている看板を直しおよび新しい看板を設置がてら、登山道のチェックにいきました。
中ツルルート上では実にたくさんの高山植物がどんどん花を咲かせていました。代表的なヒナ
ウスユキソウ
ウスユキソウ
、
ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ
、アカモノ、
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
、ウラジロヨウラク、マイズルソウ…。本当に中ツル尾根上ではたくさんの花が見られます。
山頂はあいにくのガスで視界ゼロの状態でした。
その後大朝日岳山頂避難小屋へ行くと、管理人さんの阿部さん、さらに鳥原避難小屋の管理人の鈴木さんまでおり、あれやこれやと情報交換をしました。
大朝日岳山頂避難小屋の水場となる「金玉水(きんぎょくすい)」は阿部管理人さんが雪堀をしてくれ、5,6mあった雪がようやくあと3mのところまでになったそうです。近いうちに出してくれるそうですが…3mとは…。本当にご苦労様ですその後鈴木さんとともに、小朝日岳、鳥原山へ向かいました。
小朝日岳までの登山道では銀玉水前のいつも最後まで残る雪渓がまだあり、どうしても雪の上を踏まなければならない距離は2,30m程度ありますが、この時期はもう気温も高いため雪も凍っておらず、アイゼンなしで進める程度になっています。この雪もあと1週間もすれば消えるのではないでしょうか。銀玉水はバッチリ夏使用で使えるようになっていました。
小朝日岳山頂付近では、ヒメサユリの道がもうすぐできそうでした。
小朝日岳から鳥原山までの間では、ほぼ雪渓は消え(数歩だけ歩きましたが)、夏装備で何も問題ありませんでした。
天気も予報に反して昼頃から素晴らしい天気になってきて、鳥原展望台からは大朝日岳と小朝日岳が美しく望めました。大朝日岳山頂でこうなってほしかった…(予報では午前中は良くて昼から曇るということだったのですが…)
その後鳥原避難小屋へお邪魔して、コーヒーをごちそうになりました。
ちなみにこの鳥原避難小屋の管理人の鈴木さん、本職はプロの山岳ガイドで、数え切れないほどの山に登っており、話しも大好きで、色々な話をしてくれます。仕事の都合もあり、主に滞在しているのは夏のハイシーズン(7月中旬~8月中旬)です。この期間に朝日連峰にくるようなことがあればぜひ寄ってみてください、色々話してくれると思います。さらに鳥原避難小屋に泊まるようなことがあればなおのこと厚くもてなしてくれると思います。
そんな鈴木管理人さんとも別れ、朝日鉱泉へ下りましたが、鳥原山から朝日鉱泉までの道には大きな問題はありませんでした。
登山道の状況
朝日鉱泉~中ツル尾根~大朝日岳~小朝日岳~鳥原小屋~朝日鉱泉のルートには一部残雪が残る所がありますが、大きな支障はありません。
●朝日鉱泉への車道
朝日鉱泉への車道は全線開通しています。
ただし、朝日鉱泉手前約500m地点の「のぞくら橋」の補強工事のため車両通行止めとなり、この橋の手前までの通行となります。橋は徒歩で通行可能です。朝日鉱泉はこの橋から林道を徒歩約7分です。
車はのぞくら橋手前が広場になっていますので8台程度駐車可能です。
※詳しくは朝日鉱泉(090-7664-5880)へお問い合わせ下さい。
登山装備
基本的な登山装備が必要です。
ルートによっては軽アイゼン・ピッケルがは必要な場合があります。
注意点
各避難小屋の管理人は下山しており無人ですが利用可能です。
利用は可能です。管理協力費¥1500/人です。
避難小屋の「以東小屋」は解体されました。利用できません。
●朝日川および支流での渓流釣り
渓流釣りをされる方には結構知られている「朝日川」。大朝日岳をその水源とし、朝日連峰の水脈として、美しい流れが最上川まで続いています。
毎年たくさんの太公望が尺イワナを求めて全国から訪れます。もう何十年も毎年来ている常連さんもいらっしゃいます。
※朝日川での渓流釣りに関する詳しい情報は朝日川を管轄する【最上川第一漁協】のHPにも掲載していますので、併せてご覧ください。
最上川第一漁協ホームページへ http://www.yfn-net.jp/mogamigawa-dai1/index.htm
●(朝日連峰は火山ではありません)
朝日連峰は花崗岩質の隆起山地であり、その誕生は5000万~6500万年前とされている古い地質です。
火山の噴火によってできた山地ではありませんので、朝日連峰のすべてのピークにおいて噴火するということは絶対にありえません。朝日鉱泉をはじめとして朝日連峰に「温泉(噴出温度が高温)」がなく「鉱泉(噴出温度が低温)」のみが存在するのはそのためです。
また、火山ではありませんので、気象庁等のいわゆる「火山情報」等には朝日連峰および朝日連峰内のすべての山の名称すら出ておりませんのでご了承下さい。
お知らせ
●朝日鉱泉ナチュラリストの家ホームページ
http://www.asahikosen.com/
6月中の昼食(手打ちそば)及び日帰り入浴は平日・土日ともに事前予約の場合のみの利用とさせていただきます。ご利用を希望の場合には2日前までに朝日鉱泉へお電話ください。
昨年の今頃の様子は?
2023年は4/29~営業開始(宿泊要予約、予約受付中)。雪は少なく7~10日ほど早い季節感です2023.04.19
2023年は4/29~営業開始(宿泊要予約、予約受付中)。林道は4/末に一部開通予定。山はまだ雪山2023.04.26
ブナの新緑が美しいです。登山道整備中。今年は倒木が多め。ルート上には残雪、雪渓あり十分な装備2023.05.16
朝日鉱泉ナチュラリストの家周辺の過去の様子
朝日鉱泉ナチュラリストの家
- 現地連絡先:
- 090-7664-5880
- 電話番号:
- 0237-67-3589
- 連絡先住所:
- 山形県西村山郡朝日町宮宿1905-1