少しずつ落ち葉が見られるようになってきました。キノコたちが顔を出し、秋の到来を感じます
天気・気温
山と周辺の状況
木道を歩いていると、少しずつ落ち葉が見られるようになってきました。尾瀬沼地区は標高が高く、雪深い地域のため、森の中は針葉樹が多くあります。
その中に混ざり、広葉樹で目立つのがダケカンバです。ダケカンバは樹皮が肌色をしており、薄皮が剥けたようになっているのが特徴的です。シラカバに似ていますが、シラカバと同じ仲間「カバノキ科」に含まれ、漢字で書くと「岳樺」。標高の高い山のカンバという意味です。
広葉樹林は林内が明るいので歩いていると気持ちがよく、秋には黄色い紅葉が楽しめますので、これからが楽しみな木です。
また、森の中ではいろいろな種類のキノコたちが顔を出していました。キノコの本体は土の中や木のなかにいる菌糸です。菌糸が自分の子孫を残そうとする時に、胞子を飛ばすために地上に顔を出すのがキノコ(子実体)です。
植物の器官でいえば花の部分にあたります。キノコにとっては今が花盛りといえるかもしれません。
尾瀬沼の西側にある沼尻の湿原では、池塘に浮かぶ
ヒツジグサ
ヒツジグサ
の紅葉が見られます。花も可愛らしい
ヒツジグサ
ヒツジグサ
ですが、紅葉もまた美しいです。9月下旬には紅葉真っ盛りのシーズンがやってきます。
登山道の状況
・尾瀬沼周辺はすべて安全に通行できます。南岸は、やや歩きづらくなっています。
・燧裏林道(段吉新道)は、一部、木道の破損やぬかるみ、岩道があります。足元に注意して通行してください。
・沼山峠~尾瀬沼間は、とくに問題箇所はありません。
◆燧ヶ岳・見晴新道について
見晴新道は土石流の影響で通行止めとなっていましたが、7/13より開通しています。今までのルートは廃道となり、南側に付け替えています。全体を通して、森の中を歩いていきます。まだ新しい道なので、滑りやすいところがありますので、注意しながら通行してください。
下部はぬかるみやすく、中盤は笹の切り株でスバリ安くなっています。全体的にまだ、土が踏み固まっていないので滑りやすいです。
◆燧ヶ岳について
・ナデッ窪(沼尻~山頂)は通行できるようになっていますが、上級者向けのコースです。
・長英新道(浅湖湿原~山頂)は、雨が降った後はぬかるみが多くなっているのでご注意ください。
・御池新道は、とくに問題箇所はありません。
注意点
渋沢温泉小屋は、平成28年度の営業を休止しています。
また、天神田代~渋沢温泉小屋ルートは笹などで道が分かりにくいため通行禁止です
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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