稜線の草紅葉が始まり、八方尾根の紅葉も連休頃から色がよくなりそうです。気温低下しています防寒防風装備の油断は禁物。
天気・気温
山と周辺の状況
山の上は秋本番。日中でも10℃を割る日が出てきました。
三日ほど前ですが朝の気温3℃、昨日7℃と気温が下がってきています。防寒装備の油断は禁物の時期となりました。
稜線の草紅葉が始まっています。ハクサンタイゲキなどがきれいな赤色になってきました。扇の雪渓ではたわわに実った
ナナカマド
ナナカマド
の実が赤くつやつやと光っています。登山道ではキノコもたくさん出ています。
八方尾根の紅葉は丸山ケルンより下となります。例年9月中旬頃から色付いてきます。
ナナカマド
ナナカマド
の実はもうきれいに紅くなっています。今年シルバーウィーク頃から色もよくなって来そうです。
秋の深まりにつれて、ライチョウも冬支度のためエサをせっせと食べている姿がよくみられます。
今年は山荘周辺でも6羽のヒナが若鳥となっています。
濃霧・霧雨・雨降りと視界の悪い日一日でした。
昨日も朝9時頃、小雨降る八方尾根夏道最上部 (唐松岳頂上山荘周辺)の登山道を歩くライチョウの母鳥と若鳥たちに会いました。母鳥が優しい眼差しで 若鳥達の様子を見守っています。無事に6羽の若鳥が成長しました。ライチョウは冬羽へとかわる換羽期に入ります
これからは気温の低下に注意が必要でしょう。ダウンやフリースのほか、ニットの帽子や暖かい手袋も必要な時期です。
山の上は、思っている以上に冷えています。
登山道の状況
●八方アルペンライン(ゴンドラ・リフト)の夏山営業は6月4日(土)~10月30日(日)
http://www.nsd-hakuba.jp/green/happo/alpenline.html
●八方尾根の登山道状況 支障ありません。
●唐松岳からの五竜方面 支障ありません。
●唐松岳からの不帰方面(地図では破線ルートです)
整備が入り支障ありません。岩場、鎖が多く注意して下さい。浮き石や落石にも注意。
岩稜帯は雨後には小砂利が流れ込み、ルートをばすれる人もいますので注意。石車に乗らないように。
入山者各自の判断のもと安全登山に努めて下さい。
※なお不帰のコースは登山地図でも一般ルートではない破線ルートです。小屋で最新情報を得てルートに入りましょう。
●富山県側 唐松岳頂上山荘~祖母谷線のルート
ロングルートです。十分な装備と経験が必要です。
※通行については危険があり、十分な経験と装備、通行注意が必要です。必ず唐松岳頂上山荘受付にて登山道の状況をご確認下さい。
・<注意点>
当日中に祖母谷温泉まで下山されるお客様は、避難小屋付近で長時間の休憩を摂りすぎませんように時間配分を充分にお考えください。
脱水症防止のため、こまめな水分補給をしましょう。
餓鬼山避難小屋からは、後半も急坂の下りが続きます。日が短い秋には、後半の樹林帯で暗くなってしまった場合、足もとの石や木の根などを覆っているコケが見えにくくなります。 滑りやすくなりますので要注意。
※安全のためにもヘッドライト・予備電池は必携です。
地図上では、唐松岳から避難小屋までの距離は約7km、避難小屋から祖母谷温泉までの距離は約5kmですが、ご自身の足の負担や身体の疲労を考慮し、避難小屋がほぼ中間地点というイメージを持って、後半の時間配分をなさってください。
樹林帯の温暖で多湿(7月~8月)の登山道では、登山道整備後すぐに草で覆われてしまうこともあります。
秋(9月)は、刈り払い後の枯れ草や枯れ葉などが登山道を覆っていることがあります。
・<稜線の登山道>
餓鬼山へと向かう登山道では、両側が切り立っている鞍部を通行します。
足もとは細かい砂状となっています。
・<樹林帯での注意点>
黒部の谷では 苔むした木の根や滑りやすい石が登山道上に多くあり通行の際は足元にご注意ください。
樹林帯では、木の枝や幹の穴の中にスズメ蜂が巣を作っていることがあります。くれぐれもご注意
・草刈や登山道整備を終えていますが、草木の生育は非常にくく、短期間のうちに登山道が覆われてしまうことがあります。足元注意。
・四十八曲り周辺では、土砂崩落跡地を通過します。
枝に結んだピンクの目印布をご確認下さい。ここは足元が非常に滑りやすく注意必要。
・後半には足の疲れが出てきますので、ご計画よりも時間がかかる場合があります。崩落地帯では足元に注意ください。
登山装備
3000m級の秋山登山装備が必要です。防寒対策・帽子や手袋等をお持ちください。
ご自身の判断のもと 天候やご体調に合わせた安全登山をお願い致します。
防寒具は必携です。朝夕は暖房が必要な気温です。しっかりとした山岳用の雨具は風を避けて低体温を防ぎます。
夏山といえども標高があり、風が出ると体温を奪われます。冷たい飲み物とともに暖かい飲み物をテルモス(保温水筒)に用意しておくことをオススメします。
天候や着衣によっては、夏でもすっかり体が冷え切り、手がかじかんでしまうこともあります。夏でも体温保持できるように着脱のできる衣類や装備で対応しましょう。
注意点
・登山中にはこまめな水分補給を心がけましょう。冷たい飲み物は控えて、保温用水筒に暖かい飲み物を用意して、こちらもメインに摂って下さい。
この時期はまずは保温です。
アンダーウェアには汗を吸って蒸発するときに熱を逃がす夏用のタイプと、熱を止める秋冬のタイプがあります。小屋で着替えたあとは特に暖かく熱を残す素材のアンダーウェアを用意するとよいでしょう。
小屋到着後、すぐに横にならず、起きてクールダウンして下さい。その時に暖かい飲み物を摂ればなおよいです。
良い装備を持っていても、使わなずに体調を崩す方もいます。秋山の体調管理は「先手必勝」です。
●唐松岳頂上山荘 指定幕営地 (テント場)ご利用のお客様へのご案内です。
今シーズンは雪解けが早く、唐松岳南斜面の残雪は7月19日時点で消えています。
テント場下部の融雪水場は利用できません。飲料水・調理用水はご持参ください。
また唐松岳頂上山荘内で販売致しておりますので水をお買い求め頂けます。
ペットボトル入り飲料水は500mlが300円
調理用水 (必ず煮沸後使用をお願い致します) 500mlが80円
※ 調理用水をお買い求めのお客様は、販売所まで容器をお持ちください。
お知らせ
●唐松岳頂上山荘
http://karamatsu.jp/
6月18日(土)~グリーンシーズンの営業をスタート。10月15日(土)まで営業。
※ 10月15日(土)のお泊まりまで承ります
今シーズンも皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
●ご予約についてのご案内です ◆
・営業期間中はお泊まり頂けますので、ご予約のお電話は不要です。
・7名様以上のグループでお越しの場合は、ご連絡をお願い致します。
※山荘直通のお電話が繋がらずに皆様に大変ご迷惑をお掛け致しております。誠に申し訳御座いません。
お電話が集中する時間帯には 回線が不通状態となっております。
唐松岳頂上山荘では、ご予約を頂かなくても ご来山当日にお泊まり頂けます。
また 山荘内の電波状況が不安定となっております場合、
18:00~20:00の間が 比較的繋がりやすいお時間帯となっております。
稜線付近に雷雲が近づいている場合また雷雨の最中は、お電話は繋がりません。
●個室のご予約についてのお知らせです ◆
・個室のご用意は、夏山シーズン~9月末頃までとなります。
(9月末は積雪によりご利用可能日が変更となる場合が御座います。ご了承くださいませ )
個室予約いっぱいの日 9月7日(土)、9月18日(日) 予約がなくても相部屋には泊まれます。
●イベント
・唐松岳頂上山荘 山で学ぶシリーズⅠ
第1回 2016年9月21日(水)
第2回 2016年9月22日(木)
山岳フォトグラファー 菊池哲男氏を囲んでの山岳写真セミナーを開催させていただきます。
・アルプス紅葉まつり 秋の彩を楽しむ五竜・唐松・紅葉祭り
開催地 五竜山荘・唐松岳頂上山荘・八方池山荘
10月1日(土)~2016年10月7日(金)
昨年の今頃の様子は?
2023年のGWは4/27~5/6迄営業(要予約)。前爪のあるアイゼン、ピッケルなど雪山登山装備が必要2023.04.27
2023年の夏山営業は7/1~10/21。利用には予約が必要。予約は6月中旬から受付予定2023.05.11
2023年の夏季営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用には予約が必要。予約は一ヶ月前から受付2023.05.24
唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子
唐松岳頂上山荘
- 電話番号:
- 090-5204-7876
- 連絡先住所:
- 長野県北安曇郡白馬村北城6336