大江湿原は草紅葉が進み、グラデーション状になってきました。レンゲツツジの葉が、かなり赤くなってきています
天気・気温
山と周辺の状況
このところの尾瀬は雨が多く、肌寒く感じます。最低気温が15℃を下回る日が多くなり、朝晩はだいぶ肌寒く感じるようになってきました。雨で濡れているせいか秋の色がより濃く見えます。
大江湿原は、少しずつ色づいているように感じられます。湿原は遠くから眺めるとグラデーションのようになってきています。これは生息している植物によって湿原の色が違うからです。
レンゲツツジ
レンゲツツジ
の葉も紅葉を始め、ヤマドリゼンマイの緑とのコントラストが鮮やかです。また、アブラガヤの穂が目立つようになってきました。アブラガヤは熟した実が茶褐色になり、その色がまるで油をしみこませたかのように見えるということからその名がついたという説があります。
先日、燧ヶ岳まで視察に行きましたが、途中の熊沢田代、広沢田代の湿原は少し色付いていましたが、尾瀬沼周辺の草紅葉よりも少し遅いようでした。
林内の木々も少しずつ紅葉し始めました。とくに
ナナカマド
ナナカマド
の葉は部分的に赤くなっているものがありました。
紅葉が進む尾瀬ですが、エゾリンドウの花がまだ咲いています。エゾリンドウは尾瀬の最終ランナーとして秋を彩る花と言われています。咲いた順番で異なる花の色がグラデーションのようになって美しいですが、秋もだいぶ深まってきていると言えるのかもしれません。
登山道の状況
・尾瀬沼周辺はすべて安全に通行できます。南岸は、やや歩きづらくなっています。
・燧裏林道(段吉新道)は、一部、木道の破損やぬかるみ、岩道があります。足元に注意して通行してください。
・沼山峠~尾瀬沼間は、とくに問題箇所はありません。
・燧ヶ岳の登山道は、どのルートも雨が降ると水溜りや、ぬかるみができているためスパッツなどがあると便利です。
◆燧ヶ岳・見晴新道について
見晴新道は土石流の影響で通行止めとなっていましたが、7/13より開通しています。今までのルートは廃道となり、南側に付け替えています。全体を通して、森の中を歩いていきます。まだ新しい道なので、滑りやすいところがありますので、注意しながら通行してください。
下部はぬかるみやすく、中盤は笹の切り株でスバリ安くなっています。全体的にまだ、土が踏み固まっていないので滑りやすいです。
◆燧ヶ岳について
・ナデッ窪(沼尻~山頂)は通行できるようになっていますが、上級者向けのコースです。
・長英新道(浅湖湿原~山頂)は、雨が降った後はぬかるみが多くなっているのでご注意ください。
・御池新道は、とくに問題箇所はありません。
注意点
渋沢温泉小屋は、平成28年度の営業を休止しています。
また、天神田代~渋沢温泉小屋ルートは笹などで道が分かりにくいため通行禁止です
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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