地蔵尾根頂上~横岳稜線は場所により50cm、地蔵尾根の下部樹林帯は80cmの積雪。凍結、トラバース箇所に要注意
天気・気温
山と周辺の状況
行者小屋の夏季営業は6/3(土)から開始。現在は、アイスキャンディの解体作業が順調に進んでいます。昨日、高山植物の観察に縦走路を歩きましたが、
ツクモグサ
ツクモグサ
などの開花は昨年より遅く、新緑はまだ先のようです。
5/19(金)、5/20(土)と「山の集い in 東京2017」に出展します。南八ヶ岳の最新登山道情報や残雪状況、これからの夏山に向けて、まだ夏は始まってないけど、来季の冬山登山やアイスクライミングについて、などの質問に四代目主人の柳沢太貴がお答えします。
GWは、初日からヘルメット無し・ピッケル無し・軽アイゼンの軽装備で硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳を目指そうとしてる方が多数いました。赤岳鉱泉及び行者小屋から上に登る場合には、ヘルメット・ピッケル・12本爪アイゼンなどの雪山装備が必須です。赤岳鉱泉と行者小屋までは、軽アイゼンがあってもなくても登ることが出来ます。
登山道の状況
昨日5/18(木)の朝まで雪が降り、赤岳、硫黄岳で3~5cmの積雪がありました。樹林帯には、まだ雪が多く残っていますので、雪に慣れていない方は軽アイゼンなどの雪対策が必要。稜線上の雪もまだまだ残っていますので、登る方はアイゼン、ピッケルは必携です。
周辺の登山道の状況は、以下の通りです。
・行者小屋(5/17時点)
積雪 0㎝~15㎝
・地蔵尾根の下部樹林帯
積雪 80㎝
・地蔵尾根の上部岩稜帯
積雪 0㎝~5㎝
凍結箇所有り
・地蔵尾根頂上~横岳稜線積雪無し箇所
積雪 0㎝
凍結箇所有り
・地蔵尾根頂上~横岳稜線積雪有り箇所
積雪50㎝
凍結箇所あり、トラバース箇所に要注意です
地蔵尾根の下部樹林帯と稜線の積雪がある箇所を通行する際は、注意が必要です。
●マイカーで美濃戸口~赤岳山荘に入る予定の方へ
わだちがあります。以下は4/7の状況ですが、充分注意して下さい。
4/7現在、雨の影響で美濃戸口から赤岳山荘にかけての林道状況がかなり悪化しています。
全体の4割が砂利が見えている夏道で、6割が凍結している冬道です。
冬道の区間では、
・凍結している箇所
・みぞれになっていてハンドルをとられやすい箇所
・凍結した高さ3㎝~5㎝のわだちが出来ている箇所が点在しています。
4輪の金属チェーンを装着した車でも車幅が狭い車は傾いてハンドルをとられたり、わだちを越えて車線変更することが出来なくて車や登山者とすれ違いすることが困難な状況になっています。
昼にはチェーンを装着しないで入った車が滑り落ちてスタックして、JAFを呼んでいました。
お車で赤岳山荘まで入る方は、下記装備が必須です。
・車高の高い4輪駆動車
・スタッドレスタイヤ
・金属タイプのタイヤチェーン
これは典型的な春の悪化した林道状況です。
これまでの積雪に対して雨が降ってしまうと、スタッドレスタイヤを履いていてもみぞれにハンドルをとられやすくなったり、滑べりやすくなったりしてしまい、路面状況が厳冬期よりも難しく高度な運転技術が要求されます。
赤岳山荘までお車で入る方は、十分に用心してから入ることを推奨します。
登山装備
冬山装備が必要です。防寒着、アイゼン(最低12本)、ピッケル、バラクラバ(目出し帽)、冬靴、サングラス、ヘッドランプなど。
レイヤリングに十分な配慮が必要な時期です。このところ日中晴れると行動中は大変汗をかく日もあります。徐々に春が近づいている兆しではありますが、一方で山はまだ真冬の状態でもあり、対応できるレイヤリングを工夫して下さい。
着替えや手袋の替えなとも必要です。
雪目対策のサングラスは必須です。
注意点
天候をよく確認し、登山はご自分の判断のもと安全登山を心がけて下さい。
お知らせ
●赤岳鉱泉・行者小屋ホームページはURLが変更になりました。
http://userweb.alles.or.jp/akadake/
Facebookはこちら http://blog.livedoor.jp/akadakekousen/
・赤岳鉱泉は通年営業
・行者小屋 ゴールデンウィークは、5/3(水)から5/6(土)の宿泊まで営業いたします。
行者小屋のゴールデンウィーク宿泊予約は、赤岳鉱泉直通電話0948249986又はホームページ内の宿泊予約フォームからよろしくお願いいたします。現在は行者小屋が閉まっていて直通電話が通じません。
※赤岳鉱泉 スタッフ募集中!
●赤岳鉱泉・行者小屋にお越しになる方へ大切なお知らせです。
「持ち物の盗難に注意して下さい」
今冬、お客様所有または赤岳鉱泉所有の登山用品や日用品の紛失、盗難、間違いが発生しました。消灯後から朝にかけて小屋内やテント場で起きました。
そのため小屋の玄関上に「お願い」を掲示しました。間違い防止の為には、下駄箱横に荷札を用意しましたのでご活用ください。貴重品は肌身離さずお持ちください。山小屋という性質上、完全な防犯は難しいですが 、小屋として積極的に注意喚起を行っていきます!
赤岳鉱泉周辺の過去の様子
赤岳鉱泉
- 現地連絡先:
- 0266-62-8100
- 電話番号:
- 090-4824-9986
- 連絡先住所:
- 長野県諏訪郡富士見町落合桜ヶ丘10716