尾瀬沼・燧ヶ岳 | 尾瀬沼ビジターセンター

大江湿原は雪解けが進んでいますが、ミズバショウの見頃はまだ先。燧ヶ岳への登山道は残雪多く、道迷い注意

大江湿原と燧ヶ岳(2017.06.29 尾瀬沼ビジターセンター)
大江湿原と燧ヶ岳(2017.06.29 尾瀬沼ビジターセンター)
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天気・気温

06/01(木) 弱雨・霧。9時の気温+12℃ 昨日の最高+20.2℃ 最低7.4℃
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日本気象協会提供 2024年5月6日 0:00発表
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※ご利用上の注意

山と周辺の状況

本日は、まるで梅雨時のようにしとしとと降っています。尾瀬沼ビジターセンター開所当日に積もっていた雪も春の日差しと共に大分融けてきました。
一方で樹林帯などの日差しがあまり当たらない部分にはまだ残雪があり、踏み抜きや転倒などにまだまだ注意が必要です。

先日、大江湿原へ花の開花状況を確認しに行きました。 ミズバショウ ミズバショウ は日を追うごとに開花数が増えてきているように感じますが、見頃にはもう少し日にちがかかりそうです。
ミズバショウ ミズバショウ に隠れて リュウキンカ リュウキンカ ワタスゲ ワタスゲ の花を見ることができました。

ワタスゲ ワタスゲ は霜に弱く豊凶の差が大きい植物になります。霜が降りず無事果穂を実らせた場合は、6月下旬~7月上旬にかけて皆さんの良く知る姿の ワタスゲ ワタスゲ を観察することができます。
5/29の朝は、霜が降りていましたので心配ですが、当たり年になるよう心待ちにしています。

浅湖湿原方面を確認すると、だいぶ雪解けが進んでいました。ここには ミズバショウ ミズバショウ がほとんど咲いておらず、湿原の縁にぽつぽつとある程度でした。一方、 ワタスゲ ワタスゲ は広範囲に顔を覗かせていたので初夏が楽しみです。

まだまだ尾瀬沼周辺は早春という趣ですが、あっと言う間に本格的なシーズンが到来し、季節が移ろいで行くのでしょう。

登山道の状況

●尾瀬沼周辺
尾瀬沼周辺の道は、残雪が多く残っていてほとんど木道は見えていません。北岸側は、現在は踏み抜きに特に注意です。ストックなどで足元を確認するなどしてください。
南岸側(三平下~沼尻)は現在、残雪が多く危険で、オススメしていません。

●沼山峠~大江湿原
沼山峠~大江湿原も残雪が多く、踏み抜き・転倒・道迷いに注意が必要です。道迷い防止のピンクテープを見逃さないようにして歩いてください。
大江湿原は、雪が融けはじめてところどころでベンチや木道が見えてきています。雄大な燧ヶ岳と雪解けの大江湿原がきれいな時期です。

●見晴~尾瀬沼方面
沼尻から白砂峠、およびイヨドマリ沢あたりの森林内で、残雪が多く残り、道がわかりづらくなっています。とくに白砂峠は、厚く雪に覆われています。また、雪がない箇所も滑りやすくなっています。
途中、ブナの新緑がきれいでした。

●三平下~大清水
登山道のほとんどで、雪が残っていて、道がわかりづらくなっています。踏み抜きにも注意してください。

●燧ヶ岳
長英新道(浅湖湿原~燧ヶ岳)は、樹林帯で多くは雪に覆われています。道がわかりづらくなっているので、リボンやマークを見失わないようにしてください。
御池新道(御池~燧ヶ岳)は、爼嵓直下の急斜面、および柴安嵓直下の急斜面などは、滑落の危険性があります。アイゼン・ピッケルを用意して、慎重な行動が必要です。途中、いくつもルートとは違う方向に足跡がついています。テープやマークもわかりずらいので、慣れていない方は、雪が融けるまでこちらのルートは控えたほうがよいと思います。
見晴新道(見晴~燧ヶ岳)は、残雪が多く、通行には十分な注意が必要です。
ナデッ窪については、雪崩・滑落の危険があるので残雪期の通行は控えてください。

●燧裏林道・三条ノ滝
燧裏林道や平滑ノ滝・三条ノ滝方面はまだ残雪が多く、特に「うさぎ田代分岐~尾瀬ヶ原休憩所」の区間は滑落等の危険性があるため、現在通行止めとなっています。
そのため、燧裏林道と赤田代間は「段吉新道」を通行してください。
また、三条ノ滝展望台の手すりの設置は6月3日を目標に調整中とのことですが、天候や雪解けの状況等で前後する場合がありますので、ご了承ください。

登山装備

防寒対策および、残雪対策が必須です。

注意点

山小屋・休憩所の営業開始予定日は、以下URLをご確認ください
https://www.oze-fnd.or.jp/wp4/wp-content/uploads/2017/04/90f532e62d7e5fc7811eb187bb567fd7-2.pdf

尾瀬にはツキノワグマが生息しています。尾瀬を散策する時には、クマの生息地を訪れるということを忘れないでください。クマについての理解を深め、人身被害を防止しましょう。
https://www.oze-fnd.or.jp/ozd/br/

お知らせ

入山前に靴に着いた土をしっかり落とすようお願いします(下界の植物の種子を尾瀬に持ち込まないためです)。

昨年の今頃の様子は?

尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17

ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31

尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子

  • カラマツの紅葉も終盤の尾瀬
  • 今朝は冷え込んで霧氷が付きました
  • 高い霜柱が立ちました
  • カラマツの黄葉がピークです
  • 三本松カラマツもすっかり色づきました
  • 三本カラマツも色づき始めました
  • 尾瀬沼周辺の紅葉
  • 一ノ瀬付近の紅葉
  • 霜が下りて真っ白になりました
  • だいぶ樹木の紅葉が進みました
  • 草紅葉は盛りですが、樹木はまだこれからです
  • 大江湿原の草紅葉

尾瀬沼ビジターセンター

電話番号:
連絡先住所:

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関連する山

福島県 / 南会津・尾瀬

燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰である。福島県の最高峰であり、これより北にはこれ以上高い山はない。しかし、東北の山というよりは尾瀬のシンボル的な山である。  山頂は、最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)(2346m)、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、御池(みいけ)岳(2280m)の五峰が居並ぶ。山は円錐形で、輝石安山岩からなる。日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この燧ヶ岳火山が大きく関わっている。すなわち、只見川はこの燧ヶ岳の火山活動によって堰止められ、尾瀬が出現したと考えられている。ヒウチの名は火打ちで、火山に由来していると思われる。一説には、会津駒ヶ岳側から望むと「火打ちばさみ」の雪形が見られるためともいわれる。  燧ヶ岳を開山したのは、尾瀬沼のほとりに建つ長蔵(ちようぞう)小屋の初代平野長蔵であった。当時桧枝岐に住んでいた長蔵は、沼畔に小屋を仮設して燧ヶ岳登山の足掛かりにした。長蔵は燧ヶ岳を信仰の対象として開山したのであった。燧ヶ岳の祭神は「燧大権現」でカツラギヒトコヌシ神という。爼嵓山頂にその石祠が祭られている。  尾瀬のシンボルというだけあって、その展望の主役は尾瀬ガ原と尾瀬沼である。向こうにもう1つのシンボル至仏岳の姿が美しい。展望は日光連山も主役である。最高峰である白根山をはじめ、金精山、温泉ヶ岳、男体山などの峰々から、また那須連峰、上信越の山々、越後三山、会越の山々から飯豊連峰まで、関東と東北の山がずらりと並び圧巻である。山頂付近の火口ガレ場地帯にはコマクサの花が咲くが、株が極端に少ないため、現在一般の立ち入りが禁止されている。  登山道は5コースある。長英新道とも呼ばれる燧新道は、平野長蔵と長英が親子2代にわたって切り開いた道で、長蔵小屋から3時間15分。尾瀬沼畔である沼尻からの沼尻コースは、最も古いコースで、ナデッ窪の急な斜面を一気に登り、所要2時間30分で、ミノブチ岳の途中で長英新道と合流する。湿原地帯を抜ける変化に富んだ御池コースは、熊沢田代や広沢田代を経て所要3時間30分。以上3コースは、燧ヶ岳山頂に直接登るものだ。  一方、下田代や温泉小屋からのコースは、いずれも柴安嵓に登るコース。下田代からのコースは見晴新道と呼ばれ、温泉コースとともに樹林帯を登る静かなコースである。どちらも2時間30分で山頂に達する。この2コースはいずれも急登の連続である。

群馬県 / 南会津・尾瀬

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 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

栃木県 群馬県 / 南会津・尾瀬

鬼怒沼山 標高 2,141m

 栃木県の北西部、日光市と群馬県片品村との境にあり、別名、絹沼山などとも書かれる。  山頂近くには高層湿原では日本一の高所にある、鬼怒沼がある。鬼怒沼は大小50余りの池塘からなり、まさに高山植物の宝庫である。また、湿原からは遠く尾瀬の山々や白根山が望める。周辺にはコメツガ、オオシラビソなどの自然林も多く、カモシカなどの野生動物の貴重な生息地となっている。  鬼怒沼山は眺望に恵まれないためか、登る人はまれで、不遇をかこっている。  しかし、山麓には奥鬼怒四湯として知られる秘湯があり、温泉プラス山旅で存分に楽しめる。  バスの終点女夫淵温泉から鬼怒沼湿原まで3時間40分、鬼怒沼山まで4時間20分。  群馬県側の大清水から物見山経由で3時間30分、丸沼から湯沢峠経由でも入山可能。

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