尾瀬沼・燧ヶ岳 | 尾瀬沼ビジターセンター

尾瀬沼の南岸は残雪の状態が危険なため通行止め。尾瀬沼のミズバショウも見頃と言える状態になってきました。

大江湿原と燧ヶ岳(2017.06.29 尾瀬沼ビジターセンター)
大江湿原と燧ヶ岳(2017.06.29 尾瀬沼ビジターセンター)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

06/09(金) 晴れ。9時の気温+12.8℃ 昨日の最高+12.8℃ 最低9.2℃
会津若松市の天気予報
明日
雨時々曇
22℃
16℃
明後日
曇のち雨
16℃
10℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 0:00発表
みなかみ町の天気予報
明日
雨のち曇
19℃
14℃
明後日
曇のち雨
19℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今週の尾瀬沼周辺は底冷えするような寒さの日が続きました。6/5は再考で8.3℃までしか気温が上がらず、最低は1.2℃。木道には霜が降りていました。
思いがけない残雪の量と低い気温に、装備不足で対応しきれず、体調を崩したり怪我をされる方が多くいます。

尾瀬ヶ原では ミズバショウ ミズバショウ が見頃を迎えていますが、尾瀬沼の ミズバショウ ミズバショウ もようやく見頃と言える状態になってきました。長蔵小屋の南側にある釜ッ堀湿原の ミズバショウ ミズバショウ などは、とてもきれいです。

なお、まだ尾瀬沼周辺にはたくさんの残雪があります。尾瀬沼の南岸は、残雪の状態が危険なため通行止めとしています。
また、沼尻トイレ使用可能となりましたが、1棟のみ使用可能ですので、できるだけ緊急時に使用されるようにお願いします。事前にトイレを済ませられるようお願いします。

登山道の状況

●尾瀬沼周辺
尾瀬沼周辺の道は、残雪が多く残っていてほとんど木道は見えていません。北岸側は、現在は踏み抜きに特に注意です。ストックなどで足元を確認するなどしてください。
南岸側(三平下~沼尻)は現在、残雪の状態が危険なため、通行止めとなっています。

●沼山峠~大江湿原
沼山峠~大江湿原も残雪が多く、踏み抜き・転倒・道迷いに注意が必要です。木道はまだ雪の下で見えませんが、斜面には足跡がつい道迷いの危険は少なくなってきています。ただし、踏み固められた雪は大変滑りやすくなっています。

大江湿原は、雪が融けはじめてところどころでベンチや木道が見えてきています。雄大な燧ヶ岳と雪解けの大江湿原がきれいな時期です。

●見晴~尾瀬沼方面
沼尻から白砂峠、およびイヨドマリ沢あたりの森林内で、残雪が多く残り、道がわかりづらくなっています。とくに白砂峠は、厚く雪に覆われています。また、雪がない箇所も滑りやすくなっています。
途中、ブナの新緑がきれいでした。

●三平下~大清水
登山道のほとんどで、雪が残っていて、道がわかりづらくなっています。踏み抜きにも注意してください。ブナの新緑が美しい時期です。

●燧ヶ岳
長英新道(浅湖湿原~燧ヶ岳)は、樹林帯で多くは雪に覆われています。道がわかりづらくなっているので、リボンやマークを見失わないようにしてください。
御池新道(御池~燧ヶ岳)は、爼嵓直下の急斜面、および柴安嵓直下の急斜面などは、滑落の危険性があります。アイゼン・ピッケルを用意して、慎重な行動が必要です。途中、いくつもルートとは違う方向に足跡がついています。テープやマークもわかりずらいので、慣れていない方は、雪が融けるまでこちらのルートは控えたほうがよいと思います。
見晴新道(見晴~燧ヶ岳)は、残雪が多く、通行には十分な注意が必要です。
ナデッ窪については、雪崩・滑落の危険があるので残雪期の通行は控えてください。

●燧裏林道・三条ノ滝
三条の滝への登山道は、通行できるようになりましたが、まだ残雪が残っているので注意してください。
燧裏林道は残雪が多く、道迷いの危険性が高くなっています。とくに天神田代~御池の間が多く、道迷いと踏み抜きに注意が必要です。また、兎田代~天神田代間はぬかるみが多いので、泥汚れ対策を行ったほうが良いでしょう。
天神田代~渋沢温泉小屋跡のルートは通行禁止です。

登山装備

防寒対策および、残雪対策が必須です。
スニーカーではなく登山靴を履き、防寒着やレインウェアを忘れずお持ちください。
思いがけない残雪の量と低い気温に、装備不足で対応しきれず、体調を崩したり怪我をされる方が多くいます。

注意点

山小屋・休憩所の営業開始予定日は、以下URLをご確認ください
https://www.oze-fnd.or.jp/wp4/wp-content/uploads/2017/04/90f532e62d7e5fc7811eb187bb567fd7-2.pdf

尾瀬にはツキノワグマが生息しています。尾瀬を散策する時には、クマの生息地を訪れるということを忘れないでください。クマについての理解を深め、人身被害を防止しましょう。
https://www.oze-fnd.or.jp/ozd/br/

お知らせ

入山前に靴に着いた土をしっかり落とすようお願いします(下界の植物の種子を尾瀬に持ち込まないためです)。

昨年の今頃の様子は?

尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17

ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31

尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子

  • カラマツの紅葉も終盤の尾瀬
  • 今朝は冷え込んで霧氷が付きました
  • 高い霜柱が立ちました
  • カラマツの黄葉がピークです
  • 三本松カラマツもすっかり色づきました
  • 三本カラマツも色づき始めました
  • 尾瀬沼周辺の紅葉
  • 一ノ瀬付近の紅葉
  • 霜が下りて真っ白になりました
  • だいぶ樹木の紅葉が進みました
  • 草紅葉は盛りですが、樹木はまだこれからです
  • 大江湿原の草紅葉

尾瀬沼ビジターセンター

電話番号:
連絡先住所:

地図で見る

施設の詳細を見る

関連する山

福島県 / 南会津・尾瀬

燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰である。福島県の最高峰であり、これより北にはこれ以上高い山はない。しかし、東北の山というよりは尾瀬のシンボル的な山である。  山頂は、最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)(2346m)、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、御池(みいけ)岳(2280m)の五峰が居並ぶ。山は円錐形で、輝石安山岩からなる。日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この燧ヶ岳火山が大きく関わっている。すなわち、只見川はこの燧ヶ岳の火山活動によって堰止められ、尾瀬が出現したと考えられている。ヒウチの名は火打ちで、火山に由来していると思われる。一説には、会津駒ヶ岳側から望むと「火打ちばさみ」の雪形が見られるためともいわれる。  燧ヶ岳を開山したのは、尾瀬沼のほとりに建つ長蔵(ちようぞう)小屋の初代平野長蔵であった。当時桧枝岐に住んでいた長蔵は、沼畔に小屋を仮設して燧ヶ岳登山の足掛かりにした。長蔵は燧ヶ岳を信仰の対象として開山したのであった。燧ヶ岳の祭神は「燧大権現」でカツラギヒトコヌシ神という。爼嵓山頂にその石祠が祭られている。  尾瀬のシンボルというだけあって、その展望の主役は尾瀬ガ原と尾瀬沼である。向こうにもう1つのシンボル至仏岳の姿が美しい。展望は日光連山も主役である。最高峰である白根山をはじめ、金精山、温泉ヶ岳、男体山などの峰々から、また那須連峰、上信越の山々、越後三山、会越の山々から飯豊連峰まで、関東と東北の山がずらりと並び圧巻である。山頂付近の火口ガレ場地帯にはコマクサの花が咲くが、株が極端に少ないため、現在一般の立ち入りが禁止されている。  登山道は5コースある。長英新道とも呼ばれる燧新道は、平野長蔵と長英が親子2代にわたって切り開いた道で、長蔵小屋から3時間15分。尾瀬沼畔である沼尻からの沼尻コースは、最も古いコースで、ナデッ窪の急な斜面を一気に登り、所要2時間30分で、ミノブチ岳の途中で長英新道と合流する。湿原地帯を抜ける変化に富んだ御池コースは、熊沢田代や広沢田代を経て所要3時間30分。以上3コースは、燧ヶ岳山頂に直接登るものだ。  一方、下田代や温泉小屋からのコースは、いずれも柴安嵓に登るコース。下田代からのコースは見晴新道と呼ばれ、温泉コースとともに樹林帯を登る静かなコースである。どちらも2時間30分で山頂に達する。この2コースはいずれも急登の連続である。

群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

栃木県 群馬県 / 南会津・尾瀬

鬼怒沼山 標高 2,141m

 栃木県の北西部、日光市と群馬県片品村との境にあり、別名、絹沼山などとも書かれる。  山頂近くには高層湿原では日本一の高所にある、鬼怒沼がある。鬼怒沼は大小50余りの池塘からなり、まさに高山植物の宝庫である。また、湿原からは遠く尾瀬の山々や白根山が望める。周辺にはコメツガ、オオシラビソなどの自然林も多く、カモシカなどの野生動物の貴重な生息地となっている。  鬼怒沼山は眺望に恵まれないためか、登る人はまれで、不遇をかこっている。  しかし、山麓には奥鬼怒四湯として知られる秘湯があり、温泉プラス山旅で存分に楽しめる。  バスの終点女夫淵温泉から鬼怒沼湿原まで3時間40分、鬼怒沼山まで4時間20分。  群馬県側の大清水から物見山経由で3時間30分、丸沼から湯沢峠経由でも入山可能。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報