湿原では草もみじがまだみられ、山や林内は木々の葉は色づいていますが、葉は落ち始めています。尾瀬はシーズンも終わりが近づいてきました。
天気・気温
山と周辺の状況
尾瀬はシーズンも終わりが近づいてきました。紅葉の様子は、湿原では草もみじがまだみられ、山や林内は木々の葉は色づいていますが、葉は落ち始めています。
紅葉の始まりと比べ、湿原の景色が変わっています。湿原が虎模様(黒と黄色)になっていることに気づきます。これは、湿原の表面の凸凹による現象です。ケルミ(凸)とシュレンケ(凹)とも呼ばれています。どうしてこんなに、なるのかと言いますと・・・色々と説があります。
1.傾斜した泥炭の層が、どんどん蓄積してある程度厚くなると、その重さで下に流れ落ちシュレンケが出来たという説
2.泥炭層の表面が凍結、融解を繰り返したことによるもの。
3.もともと湿原に凸凹があり、環境や植物による遺骸が蓄積し、水分量で植物の成長に影響し蓄積した泥炭の量で差が生じた。
4.大雨や融雪時などゆるい斜面を流れた水によって植物遺骸などが運ばれ、水の流れに直交した模様を作り、水分量で植物の成長に影響し蓄積した泥炭の量で差が生じた。
などがありますが、未だに、はっきりとした事は分かっていません。尾瀬の不思議の1つです。
尾瀬の湿原をよく見ると、尾瀬を代表する花である
ミズバショウ
ミズバショウ
が、芽をだしているのを確認できます。
ミズバショウ
ミズバショウ
は今の時期に芽を出し、雪の下で越冬し、来年雪が溶けると同時に花を付け始めます。このような新芽を見ていると来年への期待が膨らみます。
日が落ちる時間も早くなりましたが、残りの尾瀬を見にお越しください。
登山道の状況
鳩待峠から山の鼻までは、とくに問題なく歩けます。尾瀬ヶ原では木道でのスリップに注意してください。
至仏山は7/1より登山可能となっています。
笠ヶ岳の登山道に、登山道以外へ立ち入らないよう柵でロープを張っていましたが、今シーズンの終了が近づいてきたので、撤去しました。通行の際は登山道を外れない様にお願いします。
登山装備
寒暖差は20度を超える日もあります。急な天候の変化に対応出来るように防寒着や雨具などをお持ちください。
注意点
尾瀬はツキノワグマの生息地なので、クマ鈴をつけるなどのクマ対策をして、もしクマに出会っても、写真を撮ったり大声を上げるなどの刺激を与えないようにしてください。
出会ってしまったら、背中を向けたり、走ったりせずに、目を合わせないようにゆっくり後ずさりして立ち去ってください。
シカの植生被害度を調査するための柵を設置をしました。近年、尾瀬ではシカの問題が起こっています。シカがミズバショウを荒らしたり、ミツガシワの根、ニッコウキスゲの新芽や蕾等を食べます。
花が咲く前に食べられてしまうと言うことは、種(子孫)を残せなくなるので、次の年には数が減少してしまいます。
シカ柵設置作業への、ご理解ご協力を、お願いいたします。
お知らせ
山の鼻ビジターセンターは10月29日に閉館いたします。
また、尾瀬の山小屋や公衆トイレなどの営業期間にご注意ください。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/82537/
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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