大江湿原の草紅葉はほとんど茶色になり、最後の紅葉のカラマツが見頃を迎えています
天気・気温
山と周辺の状況
大江湿原は、ほとんど茶色になり草紅葉も終わりです。そんな中、大江湿原のシンボル的な三本カラマツは、黄色に色付き、今が見頃となりました。
また、長蔵小屋の周囲は特にカラマツの多いところですが、ここのカラマツの葉がきれいです。とくに、晴れて日光が当たると金色に輝きます。小さく細長い形をしたカラマツの葉が散るときは、その黄色に日光が当たってキラキラと黄金に輝きながら落ちてきます。それはそれはきれいな景色です。
ところで、針葉樹は常緑で紅葉をしないのですが、カラマツは紅葉し落葉します。それはなぜでしょう。
樹木は、根から葉まで地中の栄養を含んだ水分を吸い上げ、葉で光合成を行い成長の養分を作り出すとともに、余分な水分を葉から蒸散しています。しかし寒くなると根から水分を吸い上げることが出来なくなり、葉をそのままにしておくと必要な水分まで失われてしまうので、葉は光合成をやめ、自然に枯れて落葉するのです。
針葉樹は寒くなっても光合成をする常緑樹ですが、シベリアのような所では昼の時間が短くなるため光合成が出来ずに葉を落とす性質があるそうです。
カラマツはこのシベリア地方の性質を受け継いだ種類ではないかと言われています。尾瀬沼周辺のカラマツの今年最後の美しい姿をぜひご覧いただきたいと思います。
なお、大清水や一ノ瀬付近の紅葉は、まだこれからのようでした。
尾瀬シーズンも、残り少なくなりました。各施設の営業終了(閉鎖)予定日と橋板の取り外し予定日をお知らせします。ご確認ください。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/89121/
登山道の状況
周辺の登山道、遊歩道で、問題箇所は特にありません。尾瀬沼の周回コースは、南岸側は倒木や木道が傾いている箇所もあるので、北岸を歩くことを勧めています。現在、三平下~沼尻間に倒木があり、通行には注意してください。
燧ヶ岳への登山は、山頂周辺は浮き石が多くなっているので、落とさないように注意してください。
・長栄新道(尾瀬沼・浅湖湿原~)は、とくに1~3合目あたりはぬかるみが多くなっています。
・御池新道(御池~)は、広沢田代周辺の階段で破損箇所に注意してください。
登山装備
雨具・防寒着を必ず持参してください。山の天気は変わりやすく、晴れていたと思っていてもいきなり雨が降り出したり、風が強くなったりします。
また雨で濡れた木道は非常に滑りやすくなっています。トレッキングシューズなど滑りにくいしっかりとした靴でお越しください。
注意点
【三平下 公衆トイレ改装工事のお知らせ】
三平下の尾瀬沼山荘裏にある公衆トイレが、8月1日から10月31日までの予定で改装工事に入り使用できなくなります。
付近の尾瀬沼第二公衆トイレ、一ノ瀬公衆トイレ、沼尻公衆トイレをご利用ください。
お知らせ
【イベント情報】
10月は、7回の星空観察会を行います。ビジター近くにお泊りの方、一緒に星をながめませんか。参加費は無料です。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/89196/
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: