紅葉は一ノ倉沢あたりが見頃。16日に登山者が熊に襲われ重傷。15日には滑落遭難が発生。装備・計画を入念に
天気・気温
山と周辺の状況
気温が低くなり、指導センター前で今朝は6℃となっております。17日には谷川岳の山頂でみぞれ、平標山の山頂周辺で雪が降ったそうです。現在、積雪はまだありませんが、いつ積雪となってもおかしくないでしょう。防寒対策をしっかりとし、早めの下山を心がけてください。5時半を過ぎますと、暗闇となるため、日帰りでもヘッドライトを忘れずに持ちましょう。
一ノ倉沢の紅葉が見頃を迎えています。
16日に新道、幽ノ沢出合い付近で熊に襲われた登山者が重傷となりました。熊の目撃や痕跡が多くあり、特に新道、旧道は注意してください。熊鈴、熊撃退スプレーなどの携帯をするようにしてください。
15日、白毛門山頂付近で滑落の遭難が発生しています。山頂から土合方面へ少し下ったところから、20m滑落し重傷となりました。警備隊の背負い搬送となり、夜遅くまで救助活動が行われました。くれぐれもご注意ください。
今年は遭難が多発しており、過去3年間の記録と比較して、4割から5割も遭難事故(救助要請)が増えています。
原因は、転落・滑落、発病による重傷者が特に多くなっています。体調、装備を整え、無理のない行動計画を心がけてください。
●谷川岳ロープウェイ、観光リフトが運休します
11月15日〜22日までの間、点検・整備のため、谷川岳ロープウェイと観光リフトが運休となります。ご了承ください。
登山道の状況
登山道上では、台風による倒木や崩落があります。危険箇所については、以下のとおり。
・国道291号線(旧道)の武能沢付近で崩壊あり。通行注意!
・白樺避難小屋から清水峠間の沢も崩落箇所あり。特に、鉄砲平手前の沢は登山道が崩落しています。滑落注意!
・谷川温泉から二俣へ向う登山口から2つ目の沢が、上部から大きく崩落し、登山道も崩れています。再崩落の可能性が高く危険な状態です。いわお新道や中ゴー尾根なども通行はひかえてください。
登山装備
山頂付近は5℃を下回ることもあり、強風や体の濡れで体感温度が0℃以下になる場合もあります。
低体温症は命を落とすリスクがありますので、ダウンやグロープ、帽子などの防寒装備を必ず持ってください。
秋になり、日が短くなりました。日帰りの場合でも、ヘッドランプと登山地図は必ずお持ちください。
注意点
群馬県谷川岳遭難防止条例に基づき、危険地区への立ち入りは入山10日前までに登山届を提出してください。
一ノ倉沢など、群馬県谷川岳遭難防止条例に基づく「危険地区」に一般コース用の登山カードで入山する違反者が増えています。
危険地区に入る場合は事前に届出が義務づけられています(日本山岳スポーツクライミング協会、または日本勤労者山岳連盟所属の山岳会を除く)ので厳守して下さい。
条例違反をした場合は、罰金となる可能性もありますのでご注意ください。
不明の方は当センターまでお問合せ下さい。
一の倉沢までの国道291号線は、全面マイカー規制となっています。
一般車は、通行できませんのでご注意ください。
お知らせ
・小屋の情報
肩ノ小屋は有人営業をしています。蓬ヒュッテは利用できます。白崩避難小屋、笠ヶ岳避難小屋も利用可能です。
・水場の情報
8月19日現在、茂倉岳避難小屋の水場は利用可能です。
清水峠の水場はJR巡視小屋の建物裏の斜面(七つ小屋山側)を2m位降りた所に小屋に引いた沢水のオーバーフローがパイプから出ています。
指導センター先のゲートから先は、一般車両は通行出来ません。
昨年の今頃の様子は?
ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23
天気予報を確認し、余裕をもった登山計画を2023.05.30
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽