谷川岳 | 谷川岳登山指導センター

しばらく好天が続きましたが雪解けは遅いです。5月24日に国道291号の立入禁止ゲートが解除され電気バスの運行も始まりました

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天気・気温

05/29(水) センター前 6:00現在 雨。気温13℃。
みなかみ町の天気予報
明日
25℃
2℃
明後日
晴時々曇
26℃
7℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 4:00発表
前橋市の天気予報
明日
26℃
8℃
明後日
27℃
13℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

しばらく好天が続きましたが、相変わらず雪解けは遅く、各ルートの上部は雪に覆われている個所が多いので、引き続きアイゼン、ピッケルなどの滑り止めは必要です。

最近ですが、西黒尾根と巖剛新道の分岐から肩の広場までの雪の急斜面やトラバースに、肩ノ小屋の管理人の森下さんが滑落防止のロープを張り、斜面にキックステップで道を切っておいてくれたそうです。ありがたいですね。

また、登山者からの情報によると、茂倉岳避難小屋はまだ雪で埋まっているものの、無理矢理隙間から入れば寝泊まりできる状態だそうです。トイレも親切な方が掘って利用できるようにしてくれたようです。ありがたいですね。

雪解けが進み、各沢増水しています。降雨と重なるとコースによっては渡渉点で渡れなくなる場合もあります。エスケープルートの選択は慎重に。

登山道の状況

天神尾根は夏道が出てきた所はありますがまだ多くが雪に覆われています。特に熊穴沢避難小屋までのトラバースには十分注意して下さい。この付近では過去に滑落死亡事故も起きています。

田尻尾根は上部の天神尾根合流点付近に雪が多く木道も出ていないため急斜面で踏み跡もなく不明瞭です。

新道は西黒沢橋が冠水し、渡る際には靴が濡れます。マチガ沢には橋が架かりました。芝倉沢は渡渉注意。その先もまだ雪が残っておりルート不明瞭で雪渓の状態が悪い箇所もあります。旧道も沢沿いにはまだ雪が大量に残っており滑落、踏み抜き崩壊などの恐れがあります。

西黒尾根は尾根に出たあたりから雪が多くなります。鎖場は出ています。巖剛新道との分岐から上部からは急登で雪の上を歩きますのでアイゼン、ピッケルは必須です。ザンゲ岩付近に深いクラックがありますので慎重にルートを選定して下さい。上部はクラック等あり下山には不向きのルートです。

白毛門は山頂直下のクラック等、雪の状態が悪く経験者向きです。

登山装備

現在、谷川岳登山にはアイゼン、ピッケルなどの雪山装備が必要です。

チェーンスパイクや簡易アイゼンなどで登山されていた方もいたようですが、雪の状況や気温によってはアイスバーンで危険(滑落や行動不能)となる場合があります。

天気が良いと雪の照り返しもあり、体感温度が高くなります。日焼け対策や脱水、熱中症にも注意しましょう。

日帰り登山でもヘッドランプは必携です。

注意点

5月24日(金)に、国道291号の立入禁止のバリケードが解除されました。それに伴いロープウェイ駅から一ノ倉沢出合い間の電気バスが25日(土)より運行開始となりました。谷川岳山岳資料館より先は引き続きマイカーは進入禁止ですが歩行は可能です。

一ノ倉沢は危険地区の登山禁止期間が終わりましたが4月の降雪などによりブロックが落ちきっていないため登山中にブロック雪崩、落石が多数あったと登攀者より報告がありました。他の危険地区も同様と考えられますので充分注意してください。

お知らせ

登山指導センターの休憩舎は24時間利用できます。センター前の湧水は出ています。

登山指導センターのトイレが使用できます。次の人のことも考え、皆さんでキレイに使いましょう。使用後は電気を消して、節電にもご協力ください。

登山される方はロープウェイ駐車場をご利用ください。

■小屋の情報
肩ノ小屋の有人営業が始まりました。基本的に宿泊には予約が必要です。

昨年の今頃の様子は?

雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25

状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02

残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09

登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16

例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23

天気予報を確認し、余裕をもった登山計画を2023.05.30

身体が暑さに慣れていない時期。水分は多めに持ち、日焼け止めを使うなどの対策を2023.06.06

谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

  • みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から
  • みんなの登山記録 茂やん さんの投稿から
  • 平標山(みんなの登山記録 yamakichiさんの投稿から)
  • 一ノ倉沢(みんなの登山記録 かつさん さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 ALPS1998さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 Jimny-Hikerさんの投稿から)
  • ガスも出ていましたが、綺麗な眺望でした(みんなの登山記録 gumigumigumiさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)
  • オキの耳から南方面(みんなの登山記録 まさ0806さんの投稿から)
  • 谷川岳 山開きの日(みんなの登山記録 あーさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SSGさんの投稿から)
  • 谷川岳と一ノ倉岳(みんなの登山記録 サンシマ さんの投稿から)

谷川岳登山指導センター

電話番号:
0278-72-3688
連絡先住所:
〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽

地図で見る
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 越後山脈

谷川岳 標高 1,977m

 谷川岳は「耳二ツ」といわれ、沼田市や月夜野町(つきよのまち 現・みなかみ町月夜野)方面から見ると、ちょうどネコの耳のような双耳峰に見えるので、手前をトマの耳、奥の高い方の峰をオキの耳と呼びならわしている。  トマの耳は古くから薬師岳とも呼ばれ、山頂には石造りの薬師瑠璃光如来が祭られていたという。一方、オキの耳には、富士山の浅間菩薩が地元の人たちに福を与えんとして降臨したとの伝説も残り、別名谷川富士と呼ばれる。  元来谷川岳は、谷川本谷の北方にそびえる俎嵓を指していたのだが、陸地測量部が誤って、薬師岳に谷川岳と名称をつけた。ジャーナリズムが遭難の起こるたびに「谷川岳」の文字を使用した結果、今日では1963m峰(トマの耳)が谷川岳ということに定着したという。  昭和6年(1931)9月、上越線が開通した翌月、土樽(つちたる)側の万太郎谷で東京の一青年が疲労凍死し、登山者による遭難第1号となった。  谷川連峰の特異性については、次のような点が考えられる。  登山人口の多い首都圏に近くて交通の便がよく、アプローチが短いので、すぐに山に取り付ける。スポーツ登山や大衆登山の普及と相まって、絶好の登山地となった。  日本列島脊梁地の一部として、この山域の局地気象の複雑さは特異ともいえる。東京と清水峠の気温の差は、夏でも9~10度あり、加えて強風、豪雪、雪崩、濃霧といった悪条件が重なる。  標高は2000m内外であるが、峻険な岩壁を有し、高山性を帯びた山々である。地質も複雑で階層状をなし、多様な岩石が分布し、それが地形や植物分布に大きな影響を与えている。例えば、豪雪との関連もあるが、針葉樹林帯がほとんど見られない。  昭和42年(1967)から、群馬県の谷川岳遭難防止条例により、危険地区への入山の届出制や冬山の一時的登山自粛または禁止など規制が行われている。また、毎年融雪期にあたる3月末から5月中旬にかけては、気温上昇による雪崩の発生が予想されるため、危険地区の登山を禁止している。  昭和13年(1938)7月1日、スポーツ登山としての第1回山開きが行われた。西黒沢からガレ沢(当時の主要コース)をつめて尾根に登り、ザンゲ岩から山頂に出た。以後7月の第1日曜日は「安全登山の日」として、現在も山開きの日になっている。  ロープウェイを利用する天神平コースが所要2時間30分。厳剛新道コースは土合駅から4時間40分。西黒尾根コースは土合駅から4時間30分でそれぞれ山頂へ。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

一ノ倉岳 標高 1,974m

 谷川岳トマの耳の北1.8km、1時間の所にあり、東に一ノ倉尾根、北東にカタズミ岩の岩峰をその末端に起こす堅炭尾根(かたずみおね)を派生する。堅炭尾根には中芝新道が開かれている。  一ノ倉岳の東面は、剱岳、穂高岳と並んで、日本三大岩場の1つといわれ、あまりにも有名な存在である。オキの耳から一ノ倉岳に至る上越国境稜線の東側、湯桧曽川に向かって急峻になぎ落ちる沢は一ノ倉沢と呼ばれ、北を一ノ倉尾根、南を東尾根に挟まれた谷には、標高差800mを超す壮大で峻険な岩壁と、悪絶なルンゼが多く、谷川岳を代表する岩場である。  クラは岩壁の意で、この付近で最も大きな岩壁をもつ沢であることからこの名がある。  中でも、二ノ沢流域、滝沢下部と上部のA~Dルンゼ、本谷の第2~6ルンゼ、烏帽子岩、衝立岩(ついたていわ)、コップ状岩壁は、登攀の好対象とされ、現在も多くのクライマーを迎えている。その登攀の歴史は、わが国の近代登山の歴史といってもよく、この岩場の果たした役割は大きい。  頂上までは谷川岳トマの耳から所要1時間。土樽駅から茂倉新道経由5時間30分。蓬峠から縦走して3時間。中芝新道(芝倉沢旧道出合)から3時間。残雪期に芝倉沢から3時間30分。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

茂倉岳 標高 1,978m

茂倉岳は谷川連峰のほぼ真ん中に位置する山で、標高は谷川岳に勝る高さを持つが登山者はそれほど多くなく、静かな山旅が味わえる。 山頂付近には立派な避難小屋や近くに水場があるので、利用価値が高い。山頂からは平標山から谷川岳にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。

ユーザーの登山記録から