しばらく好天が続きましたが雪解けは遅いです。5月24日に国道291号の立入禁止ゲートが解除され電気バスの運行も始まりました
天気・気温
山と周辺の状況
しばらく好天が続きましたが、相変わらず雪解けは遅く、各ルートの上部は雪に覆われている個所が多いので、引き続きアイゼン、ピッケルなどの滑り止めは必要です。
最近ですが、西黒尾根と巖剛新道の分岐から肩の広場までの雪の急斜面やトラバースに、肩ノ小屋の管理人の森下さんが滑落防止のロープを張り、斜面にキックステップで道を切っておいてくれたそうです。ありがたいですね。
また、登山者からの情報によると、茂倉岳避難小屋はまだ雪で埋まっているものの、無理矢理隙間から入れば寝泊まりできる状態だそうです。トイレも親切な方が掘って利用できるようにしてくれたようです。ありがたいですね。
雪解けが進み、各沢増水しています。降雨と重なるとコースによっては渡渉点で渡れなくなる場合もあります。エスケープルートの選択は慎重に。
登山道の状況
天神尾根は夏道が出てきた所はありますがまだ多くが雪に覆われています。特に熊穴沢避難小屋までのトラバースには十分注意して下さい。この付近では過去に滑落死亡事故も起きています。
田尻尾根は上部の天神尾根合流点付近に雪が多く木道も出ていないため急斜面で踏み跡もなく不明瞭です。
新道は西黒沢橋が冠水し、渡る際には靴が濡れます。マチガ沢には橋が架かりました。芝倉沢は渡渉注意。その先もまだ雪が残っておりルート不明瞭で雪渓の状態が悪い箇所もあります。旧道も沢沿いにはまだ雪が大量に残っており滑落、踏み抜き崩壊などの恐れがあります。
西黒尾根は尾根に出たあたりから雪が多くなります。鎖場は出ています。巖剛新道との分岐から上部からは急登で雪の上を歩きますのでアイゼン、ピッケルは必須です。ザンゲ岩付近に深いクラックがありますので慎重にルートを選定して下さい。上部はクラック等あり下山には不向きのルートです。
白毛門は山頂直下のクラック等、雪の状態が悪く経験者向きです。
登山装備
現在、谷川岳登山にはアイゼン、ピッケルなどの雪山装備が必要です。
チェーンスパイクや簡易アイゼンなどで登山されていた方もいたようですが、雪の状況や気温によってはアイスバーンで危険(滑落や行動不能)となる場合があります。
天気が良いと雪の照り返しもあり、体感温度が高くなります。日焼け対策や脱水、熱中症にも注意しましょう。
日帰り登山でもヘッドランプは必携です。
注意点
5月24日(金)に、国道291号の立入禁止のバリケードが解除されました。それに伴いロープウェイ駅から一ノ倉沢出合い間の電気バスが25日(土)より運行開始となりました。谷川岳山岳資料館より先は引き続きマイカーは進入禁止ですが歩行は可能です。
一ノ倉沢は危険地区の登山禁止期間が終わりましたが4月の降雪などによりブロックが落ちきっていないため登山中にブロック雪崩、落石が多数あったと登攀者より報告がありました。他の危険地区も同様と考えられますので充分注意してください。
お知らせ
登山指導センターの休憩舎は24時間利用できます。センター前の湧水は出ています。
登山指導センターのトイレが使用できます。次の人のことも考え、皆さんでキレイに使いましょう。使用後は電気を消して、節電にもご協力ください。
登山される方はロープウェイ駐車場をご利用ください。
■小屋の情報
肩ノ小屋の有人営業が始まりました。基本的に宿泊には予約が必要です。
昨年の今頃の様子は?
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23
天気予報を確認し、余裕をもった登山計画を2023.05.30
身体が暑さに慣れていない時期。水分は多めに持ち、日焼け止めを使うなどの対策を2023.06.06
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽