鹿島槍・爺ヶ岳 | 冷池山荘

6月はまだ残雪期。柏原新道はアイゼンやピッケルは必携です。新越山荘は6/29(土)から営業

種池平の雪原を爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳に向かう稜線。快晴の朝(2019.06.25 冷池山荘 )
種池平の雪原を爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳に向かう稜線。快晴の朝(2019.06.25 冷池山荘 )
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日本気象協会提供 2024年4月27日 10:00発表
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日本気象協会提供 2024年4月27日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

種池山荘と冷池山荘は6/14(金)に営業開始しました。

新越山荘は6月29日(土)からの宿泊営業開始になります。
営業開始に向けて準備をしております。

■6月中は、まだまだ残雪に注意です。
梅雨入り後はたびたびのまとまった雨が降ったり、一方ではメリハリの利いた晴天もあったりで、雪融けは順調に進んでいる感じの鹿島槍ヶ岳&爺ヶ岳周辺です。
登山道上には各所に残雪が残っている季節です。

針ノ木岳大雪渓のある針ノ木岳方面、、鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳の登頂にも、6月中ぐらいはザックの中にアイゼンをしのばせ、ピッケル等を携帯するのが当然のことかと思います。

登山道の状況

■柏原新道 アイゼンやピッケルは必携です。
柏原新道の上部にはまだまだ大量の残雪が残っます。
滑落でもしようものなら、谷底まで一直線の大事故必至です。
6月中は使う使わないではなく、アイゼン、ピッケル等の携帯は当たり前のことです。

柏原新道も中間帯上部の「石ベンチ」付近 かなり夏道が見えるようになりました。
下りではここまで来るとと安心感がでてきます。

「ガラバ」辺り 残雪斜面の傾斜はやや緩くなってきましたが、注意です。

最上部の「富士見坂」一部で夏道が出てきましたが、まだまだ滑落には要注意!
下りは特に注意!スタッフが雪切りに出かけますが、雨や日差しでダレてしまうので、気をつけて下さい。
道下に木々が出てきているところは、少し気が楽ですが、ずーっと下まで雪渓が続いているような箇所は気を抜かないように!



※柏原新道の雪切り作業(整備)は5日に一度ぐらいしかできません
直角にカットした部分も次第に融けてダレてしまいますので、各人が適切な判断にて登下山下さい。

■赤岩尾根
赤岩尾根の最上部も雪斜面のトラバースとなります。
今しばらくは十二分にご注意下さい。


■種池山荘は西側登山道がまだ深い雪の下です。

■冷池山荘テント場の北側は雪庇の残雪があります。

■新越山荘の北側、南側の登山道は雪の下です

登山装備

3000m山岳の残雪登山装備が基本です。
アイゼン、ピッケル等必携です。

お知らせ

■冷池山荘
http://www.kasimayari.jp/

系列の山小屋 新越山荘、種池山荘も同じURLです。
※大町事務所 電話0261-22-1263 (かしわばら宅) 宿泊予約もこちらへ

・2019年の営業
冷池山荘 4/27(土)~5/6(月) 6/14~10月中旬

■2019営業期間(系列小屋)
種池山荘 6/14~10月中旬
新越山荘 6/29~9月下旬

昨年の今頃の様子は?

2023年GW営業はありません(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)。夏山営業7/1~(5/15から予約受付)2023.04.27

冷池山荘と種池山荘は営業7/1~、新越山荘は7/15~。7月泊の予約受付は5/15~(テント6/1~)2023.05.10

冷池山荘周辺の過去の様子

  • 爺ヶ岳も鹿島槍ヶ岳も主稜線の雪庇の張り出しも気持ち小さい感じがします。
  • 鹿島槍ヶ岳。手前の里山の雪ももうじき無くなってしまいそうです
  • 鹿島槍ヶ岳の頂上稜線では30cm近い積雪でしょうか。吹き溜まりは場所によっては1mあっても不思議でありません。
  • 鹿島槍ヶ岳も全容を現してくれました。頂上付近に雪が残っているのが見えます
  • 日当たりの少ない針ノ木岳や蓮華岳の北側斜面には雪が残っているのがわかります
  • 昨日そして今日の雨で小屋前の雪もほぼ消え去りました。種池山荘前
  • 前日の雪も上がって好天下、爺ヶ岳を皆さん目指します。爺ヶ岳南峰まででしたら主稜線も危険なところはほぼありません。
  • 15時 冷池横の黄葉の木々が白く染まりました
  • 種池山荘前も白の世界へ
  • 前線通過の雨に洗われて、いちだんと紅葉は輝きを増しました。
  • いい感じでにぎわった、種池山荘前庭。
  • 今年も「初氷娘」の登場する季節到来! 初氷で鹿島槍ヶ岳に乾杯(種池山荘)

冷池山荘

電話番号:
0261-22-1263
連絡先住所:
長野県大町市平5328

地図で見る
http://www.kasimayari.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鹿島槍ヶ岳 標高 2,889m

 この山は、後立山連峰の中央部に位置し、名実ともに後立山の盟主という存在である。  端麗と表現される南北2つの峰と、それを結ぶ吊尾根がつくるこの山の姿は、どこから眺めても美しい。この山に魅せられた岳人たちは、同時にこの山が内懐に秘める荒々しさのとりこにもなったのである。それは山麓からではうかがい知れない、北壁や荒沢奥壁などのバリエーション・ルートである。これらのルートの開拓は大正末期から昭和の初期に、学校山岳部を中心に華々しく行われ、それは日本におけるアルピニズムの歴史に、貴重な一頁を記しているのである。  鹿島槍ヶ岳への登路は、縦走路のほかには、東面・信州側から短くて急峻な赤岩尾根1本のみである(鹿島から所要9時間)。この尾根の途中の高千穂平は、鹿島槍ヶ岳のよき展望台ともなっているが、そこから眺める大冷(おおつべた)沢の源頭には、残雪期に獅子やツルの雪形が現れる。そこから昔は、山名をシシ岳とかツル岳、あるいは双耳峰からの連想で背比べ岳などとも呼ばれていた。現在の鹿島槍ヶ岳の山名は鹿島集落の背後にある槍ヶ岳といった意味である。山体は信州側は急崖、西面・越中側はなだらかな非対称山稜の典型である。  西面には、支稜の牛首尾根を挟んで東谷と棒小屋(ぼうごや)沢が、西面の水を集めて黒部川に注いでいる。この棒小屋沢と、剱岳東面を流下する剱沢とが、黒部峡谷に対して対向から合流する、有名な黒部の十字峡を形成している。  東面を落ちる白岳、大冷の各沢は、源頭部にバリエーション・ルートを提供している。その1つ、カクネ里はU字谷をなし、平家の落武者が隠れ住んだという(隠(かく)れ里(さと))伝説をもつ、ロマンを秘めた圏谷である。もちろんここに人が隠れ住むというのは不可能だが……。  南峰から主稜を南へ下ると、肩といった存在の布引岳(残雪が布を敷いたように見えるのでこの名がある)で、付近には船窪地形が散見される。その南の小平地には冷(つべた)池があり、冷池山荘が建っている。また吊尾根の雪田付近から北峰を巻いて北へ下ると、両側の谷からの浸食によって、主稜線に深いⅤ字形の切れ込みの入った八峰(はちみね)のキレットに出る。その北側にキレット小屋がある。  登山口の鹿島集落は昔から戸数11戸しかなく、集落の人々は平家の落武者の子孫といわれている。ここで民宿を営んでいる狩野氏宅には、近代登山以降の鹿島槍ヶ岳の登高記念帳が保存され、それがそのまま鹿島槍ヶ岳の登山史ともなっている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

爺ヶ岳 標高 2,670m

 後立山連峰の南部にあり、3つのピークからなる。北から一直線に南下してきた後立山の主稜線は、この爺ヶ岳で西方へ大きく湾曲し、越中側にすり鉢を半分に切ったような、ハイマツの見事な大斜面をつくっている。一方、東面には大きな白沢天狗尾根を張り出している。この天狗尾根や扇沢にはかつて登山道があったが、現在は廃道となり、種池山荘の柏原正泰氏が拓いた柏原新道がある。新道は扇沢出合から爺ヶ岳南稜をたどって種池に登るもの(扇沢出合から所要3時間30分)で、2つの廃道の欠点を取り除いた、後立山連峰の主稜線へ登るものとしては、最も容易なコースである。  爺ヶ岳の山名は、南峰と中央峰との間、白沢の上部に、残雪期に種子蒔き爺さんの雪形が現れることから付けられたもので、爺さんが蒔く種を漬ける種池だ、というおまけまでついている。種池は主稜上の池塘で、そばには種池山荘があり、幕営地にもなっている。この西方にも棒小屋沢乗越の池がある。種池から南峰にかけて、またその南斜面も広大なお花畑である。  積雪期の爺ヶ岳東面は、ヒマラヤひだが発達して壮観で、いくつかのバリエーション・ルートが拓かれている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

岩小屋沢岳 標高 2,630m

飛騨山脈北部、富山県と長野県の県境にそびえる山。西側には種池小屋、東側には新越乗越山荘がある。

ユーザーの登山記録から

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