谷川岳 | 谷川岳登山指導センター

センター前の湧水が枯渇中のためトイレも使用不可。西黒尾根や巖剛新道を登られる方はご注意ください

肩ノ小屋からの展望(みんなの登山記録 モンターニャ さんの投稿から)(2019.09.01 モンターニャ さん)
肩ノ小屋からの展望(みんなの登山記録 モンターニャ さんの投稿から)(2019.09.01 モンターニャ さん)
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天気・気温

08/13(火) センター前 11:00現在 晴れ。気温31℃。
みなかみ町の天気予報
明日
雨のち晴
17℃
6℃
明後日
25℃
3℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 12:00発表
前橋市の天気予報
明日
雨のち晴
21℃
11℃
明後日
26℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

夏真っ盛りとなりました。大盛況の山の日を乗り越え、センター前では30℃を軽く超え、標高1500m前後で森林限界となる谷川岳の稜線は日焼けにはもってこいのリゾートとなっています。日焼け止めを忘れると、たちまち憧れの温泉まんじゅうのようになれるでしょう。
案の定、先日には熱中症による遭難がありました。ヘリで搬送され、幸い重症とはならなかったようですが、対応を誤れば大事に至る可能性もありました。その他、疲労困憊による滑落遭難など、暑さが原因での事故が数件発生しています。

登山中、手足のしびれや痙攣など、身体がいつもと違う反応をしているときは危険信号です。パーティーで登っていたとしても無理をせず周りに伝え、タオルやシャツなどで日陰を作って水分を摂り、回復を待ちましょう。この時期は普段の3倍の水分を持っていっても大げさではないように感じます。多少かさばりますが、日傘も一つの有効な手段でしょう。それぞれに合った対策や装備でお出かけください。

稜線上では見頃を迎えた高山植物が皆様のお越しをお待ちしております。

登山道の状況

中には手つかずのルートもあるようですが、各登山道は順調に草刈り整備が進んでいるようです。崩落や通行不能などの情報も今のところはありません。

[天神尾根]
熊穴沢避難小屋上部の鎖場は天神尾根で1番事故の多い場所です。事故のほとんどは下りで発生しています。慌てず焦らずゆっくりと下山しましょう。13時には下山を開始すれば混雑時も余裕があって安心です。

[西黒尾根]
急登で健脚者向けのコースです。高度感のある鎖場、ガレ場などがあります。天神尾根からの下山に使う方がいますが下山には不向きです。滑落の危険もあり、ガスなどで道迷いとなる可能性も高いです。先月、登山者が下山中に滑落し、重症となる遭難も発生しています。

[巖剛新道]
一部崩壊箇所はありますが慎重に通過可能です。

[中芝新道]
現在、整備をしていないのでルートは笹や雑草に覆われ、道迷いや滑落などの危険が高く、特に一ノ倉岳からの安易な下山は遭難の可能性があります。芝倉沢から先の旧道も崩壊地が多く危険。新道の利用をお勧めします。

[一ノ倉沢]
ヒョングリ滝が出ていますがその上部からテールリッジ取付き周辺に雪渓が残り穴も開いて崩落寸前の場所もある状態です。岩場への取付きは慎重な判断が必要です。

[その他]
馬蹄形(ジャンクションピークから茂倉岳の間)や蓬峠から白樺避難小屋の道などは笹が茂り足元がとても見えづらい状態です。特に清水峠周辺などは送電線巡視路も多く、登山道と間違えやすくなっているので注意が必要です。

登山装備

・谷川岳は標高がそれほど高くないため、晴れれば一気に気温が上昇します。例年、熱中症(時に重症)での救助要請が多発する時期です。帽子で日よけ、水分は余分に持つなど熱中症対策は万全に!
・光沢の残る鎖場の鎖は濡れていると滑りやすく危険です。ホームセンターなどに売っているグリップのいい薄手の手袋などがあると便利です。
・ブヨやメマトイは少なくなりましたが、気になる方は虫よけスプレーや防虫ネットをお持ちください。
・天気によっては濡れや風により、山頂付近では防寒が必要な時もあります。薄手のフリースやダウンなど、ザックに入れておくと休憩中なども快適で、怪我や遭難など万一の装備としても安心です。
・日帰りの登山であってもレインウェア、ヘッドランプ、防寒具などは必須です。
・雪の残るルートではアイゼンなどの滑り止めが必要です。

注意点

・登山指導センターから一ノ倉沢までの道はマイカー規制中です。一般車の進入はできません。
・8月1日、新道一ノ倉沢出合で親子熊の目撃情報あり。西黒尾根の樹林帯でも成獣の目撃情報がありました。

お知らせ

登山指導センター前の湧水が枯渇してしまい、休憩舎もトイレも利用できなくなってしまいました。西黒尾根や巖剛新道を登られる方はロープウェイのトイレで済ませておきましょう。運が良ければセンター前の湧水が出ていることもありますが、期待はしないでおきましょう。

登山される方はロープウェイ駐車場をご利用ください。

■小屋の情報
肩ノ小屋の宿泊は、基本的に予約が必要です。

昨年の今頃の様子は?

雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25

状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02

残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09

登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16

例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23

天気予報を確認し、余裕をもった登山計画を2023.05.30

身体が暑さに慣れていない時期。水分は多めに持ち、日焼け止めを使うなどの対策を2023.06.06

谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

  • みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から
  • みんなの登山記録 茂やん さんの投稿から
  • 平標山(みんなの登山記録 yamakichiさんの投稿から)
  • 一ノ倉沢(みんなの登山記録 かつさん さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 ALPS1998さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 Jimny-Hikerさんの投稿から)
  • ガスも出ていましたが、綺麗な眺望でした(みんなの登山記録 gumigumigumiさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)
  • オキの耳から南方面(みんなの登山記録 まさ0806さんの投稿から)
  • 谷川岳 山開きの日(みんなの登山記録 あーさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SSGさんの投稿から)
  • 谷川岳と一ノ倉岳(みんなの登山記録 サンシマ さんの投稿から)

谷川岳登山指導センター

電話番号:
0278-72-3688
連絡先住所:
〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽

地図で見る
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 越後山脈

谷川岳 標高 1,977m

 谷川岳は「耳二ツ」といわれ、沼田市や月夜野町(つきよのまち 現・みなかみ町月夜野)方面から見ると、ちょうどネコの耳のような双耳峰に見えるので、手前をトマの耳、奥の高い方の峰をオキの耳と呼びならわしている。  トマの耳は古くから薬師岳とも呼ばれ、山頂には石造りの薬師瑠璃光如来が祭られていたという。一方、オキの耳には、富士山の浅間菩薩が地元の人たちに福を与えんとして降臨したとの伝説も残り、別名谷川富士と呼ばれる。  元来谷川岳は、谷川本谷の北方にそびえる俎嵓を指していたのだが、陸地測量部が誤って、薬師岳に谷川岳と名称をつけた。ジャーナリズムが遭難の起こるたびに「谷川岳」の文字を使用した結果、今日では1963m峰(トマの耳)が谷川岳ということに定着したという。  昭和6年(1931)9月、上越線が開通した翌月、土樽(つちたる)側の万太郎谷で東京の一青年が疲労凍死し、登山者による遭難第1号となった。  谷川連峰の特異性については、次のような点が考えられる。  登山人口の多い首都圏に近くて交通の便がよく、アプローチが短いので、すぐに山に取り付ける。スポーツ登山や大衆登山の普及と相まって、絶好の登山地となった。  日本列島脊梁地の一部として、この山域の局地気象の複雑さは特異ともいえる。東京と清水峠の気温の差は、夏でも9~10度あり、加えて強風、豪雪、雪崩、濃霧といった悪条件が重なる。  標高は2000m内外であるが、峻険な岩壁を有し、高山性を帯びた山々である。地質も複雑で階層状をなし、多様な岩石が分布し、それが地形や植物分布に大きな影響を与えている。例えば、豪雪との関連もあるが、針葉樹林帯がほとんど見られない。  昭和42年(1967)から、群馬県の谷川岳遭難防止条例により、危険地区への入山の届出制や冬山の一時的登山自粛または禁止など規制が行われている。また、毎年融雪期にあたる3月末から5月中旬にかけては、気温上昇による雪崩の発生が予想されるため、危険地区の登山を禁止している。  昭和13年(1938)7月1日、スポーツ登山としての第1回山開きが行われた。西黒沢からガレ沢(当時の主要コース)をつめて尾根に登り、ザンゲ岩から山頂に出た。以後7月の第1日曜日は「安全登山の日」として、現在も山開きの日になっている。  ロープウェイを利用する天神平コースが所要2時間30分。厳剛新道コースは土合駅から4時間40分。西黒尾根コースは土合駅から4時間30分でそれぞれ山頂へ。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

一ノ倉岳 標高 1,974m

 谷川岳トマの耳の北1.8km、1時間の所にあり、東に一ノ倉尾根、北東にカタズミ岩の岩峰をその末端に起こす堅炭尾根(かたずみおね)を派生する。堅炭尾根には中芝新道が開かれている。  一ノ倉岳の東面は、剱岳、穂高岳と並んで、日本三大岩場の1つといわれ、あまりにも有名な存在である。オキの耳から一ノ倉岳に至る上越国境稜線の東側、湯桧曽川に向かって急峻になぎ落ちる沢は一ノ倉沢と呼ばれ、北を一ノ倉尾根、南を東尾根に挟まれた谷には、標高差800mを超す壮大で峻険な岩壁と、悪絶なルンゼが多く、谷川岳を代表する岩場である。  クラは岩壁の意で、この付近で最も大きな岩壁をもつ沢であることからこの名がある。  中でも、二ノ沢流域、滝沢下部と上部のA~Dルンゼ、本谷の第2~6ルンゼ、烏帽子岩、衝立岩(ついたていわ)、コップ状岩壁は、登攀の好対象とされ、現在も多くのクライマーを迎えている。その登攀の歴史は、わが国の近代登山の歴史といってもよく、この岩場の果たした役割は大きい。  頂上までは谷川岳トマの耳から所要1時間。土樽駅から茂倉新道経由5時間30分。蓬峠から縦走して3時間。中芝新道(芝倉沢旧道出合)から3時間。残雪期に芝倉沢から3時間30分。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

茂倉岳 標高 1,978m

茂倉岳は谷川連峰のほぼ真ん中に位置する山で、標高は谷川岳に勝る高さを持つが登山者はそれほど多くなく、静かな山旅が味わえる。 山頂付近には立派な避難小屋や近くに水場があるので、利用価値が高い。山頂からは平標山から谷川岳にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。

ユーザーの登山記録から