アキノキリンソウやシャジン、トリカブトなどが開花。まだまだ暑いですが、秋が近づいている感じです
天気・気温
山と周辺の状況
今日は朝から不安定な天候で、しとしと降る中にザーッと降る時間が混じり、雷も1日鳴っていました。昨夜から強く降った雨の割に、各沢は濁りがあるもののさほど増水は見られませんでした。
台風の影響は、登山道上に枝などがかなり落ちましたが、沢の増水などもあまりなく、雨風ともにそこまで影響はありませんでした。
今週も4件の遭難が発生しています。うち3件は熱中症や脱水症状が原因と思われる行動不能となっています。原因はさまざまですが、水分を持っていても自分のペースでないため、ついつい飲まずに登ってしまったり、睡眠不足だったり、朝食を食べていなかったりと、暑さだけでなく登山前に要因があることも多いようです。
その他、遭難にはなっていませんが、鎖場付近の岩が落ちてきて怪我をしているケースなどもあります。当たり前ですが体調だけでなく状況の確認をしながら登る必要があるのかな、と思います。
花は
シモツケソウ
シモツケソウ
などが終盤で、
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
やシャジン、
トリカブト
ヤマトリカブト
も目に入るようになってきました。まだまだ暑いですがピークは越え、秋が近づいている感じです。
登山道の状況
中には手つかずのルートもあるようですが、各登山道は順調に草刈り整備が進んでいるようです。崩落や通行不能などの情報も今のところはありません。
[天神尾根]
天気の良い週末は渋滞が起きる事が予想されます。下山にはロープウェイまで2時間以上かかる可能性もあります(ロープウェイの最終は17時)。夕立(落雷)発生の恐れもあり13時頃には下山開始される事をお勧めします。
熊穴沢避難小屋上部の鎖場は天神尾根で一番、事故の多い場所です。事故のほとんどは下りで発生しています。慌てず焦らずゆっくりと下山しましょう。
[西黒尾根]
急登で健脚者向けのコースです。高度感のある鎖場、ガレ場などがあります。天神尾根からの下山に使う方がいますが下山には不向きです。滑落の危険もあり、ガスなどで道迷いとなる可能性も高いです。西黒尾根の鎖場で浮石が落ち怪我をされた方がいます。浮石かどうかチェックしてから掴むようにしましょう。
[巖剛新道]
一部崩壊箇所はありますが慎重に通過可能です。
[中芝新道]
現在、整備をしていないのでルートは笹や雑草に覆われ、道迷いや滑落などの危険が高く、特に一ノ倉岳からの安易な下山は遭難の可能性があります。芝倉沢から先の旧道も崩壊地が多く危険。新道の利用をお勧めします。
[一ノ倉沢]
ヒョングリ滝が出ていますがその上部からテールリッジ取付き周辺に雪渓が残り穴も開いて崩落寸前の場所もある状態です。岩場への取付きは慎重な判断が必要です。
[その他]
馬蹄形(ジャンクションピークから茂倉岳の間)や蓬峠から白樺避難小屋の道などは笹が茂り足元がとても見えづらい状態です。特に清水峠周辺などは送電線巡視路も多く、登山道と間違えやすくなっているので注意が必要です。
登山装備
・谷川岳は標高がそれほど高くないため、晴れれば一気に気温が上昇します。例年、熱中症(時に重症)での救助要請が多発する時期です。帽子で日よけ、水分は余分に持つなど熱中症対策は万全に!
・光沢の残る鎖場の鎖は濡れていると滑りやすく危険です。ホームセンターなどに売っているグリップのいい薄手の手袋などがあると便利です。
・ブヨやメマトイは少なくなりましたが、気になる方は虫よけスプレーや防虫ネットをお持ちください。
・天気によっては濡れや風により、山頂付近では防寒が必要な時もあります。薄手のフリースやダウンなど、ザックに入れておくと休憩中なども快適で、怪我や遭難など万一の装備としても安心です。
・日帰りの登山であってもレインウェア、ヘッドランプ、防寒具などは必須です。
・雪の残るルートではアイゼンなどの滑り止めが必要です。
注意点
・登山指導センターから一ノ倉沢までの道はマイカー規制中です。一般車の進入はできません。
・8月1日、新道一ノ倉沢出合で親子熊の目撃情報あり。西黒尾根の樹林帯でも成獣の目撃情報がありました。
お知らせ
登山指導センター前の湧水が枯渇してしまい、休憩舎もトイレも利用できなくなってしまいました。西黒尾根や巖剛新道を登られる方はロープウェイのトイレで済ませておきましょう。運が良ければセンター前の湧水が出ていることもありますが、期待はしないでおきましょう。
登山される方はロープウェイ駐車場をご利用ください。
■小屋の情報
肩ノ小屋の宿泊は、基本的に予約が必要です。
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谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽