霧雨で登山道は濡れています。道迷い、スリップ、転倒に注意が必要です。日帰りの登山であってもレインウェア、ヘッドランプ、防寒具などは必須です
天気・気温
山と周辺の状況
濃霧で視界不良となっています。
霧雨で登山道は濡れています。
道迷い、スリップ、転倒に注意が必要です。
今週は、下山遅れで登山道が暗闇になり、ライトが無いために行動不能となるという救助要請がありました。
スマホのライトでは暗く、鎖場などでは両手が使えないなど、ヘッドランプの代わりにはなりません。
必ず装備するようお願いします。
ヒメシャジン、タテヤマウツボクサ、ジョウシュウオニアザミ、
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
、ミヤマ
トリカブト
ヤマトリカブト
など夏の終わりの高山植物が咲いています。
登山道の状況
[天神尾根]
天神尾根の登山道に異常はありません。
天気の良い週末は渋滞が起きることが予想されます。下山にはロープウェイまで2時間以上かかる可能性もあります(ロープウェイの最終は17時)。
夕立(落雷)発生の恐れもあり13時頃には下山開始されることをお勧めします。
熊穴沢避難小屋上部の鎖場は天神尾根で一番、事故の多い場所です。事故のほとんどは下りで発生しています。慌てず焦らずゆっくりと下山しましょう。
[西黒尾根]
急登で健脚者向けのコースです。高度感のある鎖場、ガレ場などがあります。天神尾根からの下山に使う方がいますが下山には不向きです。滑落の危険もあり、ガスなどで道迷いとなる可能性も高いです。
西黒尾根の鎖場で浮石が落ち怪我をされた方がいます。浮石かどうかチェックしてから掴むようにしましょう。
[巖剛新道]
一部崩壊箇所はありますが慎重に通過可能です。
[中芝新道]
現在、整備をしていないのでルートは笹や雑草に覆われ、道迷いや滑落などの危険が高く、特に一ノ倉岳からの安易な下山は遭難の可能性があります。芝倉沢から先の旧道も崩壊地が多く危険。新道の利用をお勧めします。
[その他]
谷川連峰の群馬県側の主要な登山道では草刈り整備が終わり、ルートは明瞭ですが、まだ作業前のマイナールートでは草が茂り、不明瞭なコースもあります。新潟県側が管理する登山道は草刈り整備が遅い場所が多いようです(馬蹄形縦走路の一部を含む)。足元が見づらいこと、コースタイムを縮められないことなども考慮して計画しましょう(短パンでは足が傷つきます)。
特に清水峠周辺などは送電線巡視路も多く、登山道と間違えやすくなっているので注意が必要です。
朝日岳付近では木道補修工事が始まったようです。作業に注意して通行してください。
登山装備
先週までの暑さが嘘のように涼しい時間があります。この時期は真夏の暑さが戻ることもありますし、逆に秋の気候で稜線では寒いこともあります。
日によっては熱中症対策とともに、防寒対策も必要になります。
薄いダウンがあると休憩中や万が一のときの保温着として安心です。
雨予報のある日などは、濡れないグローブがあると手がかじかみません。
・日帰りの登山であってもレインウェア、ヘッドランプ、防寒具などは必須です。
・谷川岳は標高がそれほど高くないため、晴れれば一気に気温が上昇します。例年、熱中症(時に重症)での救助要請が多発する時期です。帽子で日よけ、水分は余分に持つなど熱中症対策は万全に!
・ブヨやメマトイは少なくなりましたが、気になる方は虫よけスプレーや防虫ネットをお持ちください。
・光沢の残る鎖場の鎖は濡れていると滑りやすく危険です。ホームセンターなどに売っているグリップのいい薄手の手袋などがあると便利です。
注意点
夏山シーズンには、雨具を持っていないのか、雨具を着るのが面倒なのか、ずぶ濡れで歩く人を見かけました。
秋山になれば、低体温症で行動不能、状況によっては死亡(凍死)する恐れもあるということを考え、雨具はしっかりしたものを装備してください。
身体を濡らさないように行動することで体力を温存し、転倒・滑落などのミスを起こしにくくなります。
・登山指導センターから一ノ倉沢までの道はマイカー規制中です。一般車の進入はできません。
・8月1日、新道一ノ倉沢出合で親子熊の目撃情報あり。西黒尾根の樹林帯でも成獣の目撃情報がありました。
お知らせ
登山指導センター前の湧水が枯渇してしまい、休憩舎もトイレも利用できなくなってしまいました。西黒尾根や巖剛新道を登られる方はロープウェイのトイレで済ませておきましょう。運が良ければセンター前の湧水が出ていることもありますが、期待はしないでおきましょう。
登山される方はロープウェイ駐車場をご利用ください。
■小屋の情報
肩ノ小屋の宿泊は、基本的に予約が必要です。
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谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽