甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

暑さはありますが、登山道脇は秋の花が彩るようになりました。遅い小屋着は危険です

梅雨明けして小屋からも青空を望めるようになりました(2020.08.04 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
梅雨明けして小屋からも青空を望めるようになりました(2020.08.04 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

8/21 22時の天気は晴れ、気温は15.3℃
お盆も過ぎて、暑さも一段落かと思っていましたが、この2日間程は暑さが戻って来て、汗を流しながら小屋の清掃、消毒作業を行っております。

暑さが戻った為か、昨日今日とお昼前には雲が湧いて来て、雷の音が遠くで聞こえます。
今日こそは夕立が来るかなと警戒していましたが、幸い雨に降られる事はありませんでした。

暑さはありますが、季節は確実に進んでいるようで、登山道に咲く花々のラインナップは明らかに変わってきました。
2日前に黒戸尾根下部の登山道脇には、ホトトギスがちらほら見られました。
小屋の周辺には、 アキノキリンソウ アキノキリンソウ や、タカネビランジが見られます。

花々は季節の変化に敏感に反応して移り変わりを見せてくれています。

■9月からの営業について
9月より小屋のご宿泊定員を、8名から12名に変更。
(テントは引き続き上限を20張りまたは30)

週末を中心に満員だった日程が多くありましたが、少し余裕ができましたのでぜひご検討ください。
予約カレンダーはこちら
https://www.kaikoma.info/reservation-calendar

なお、11月以降につきましても営業ができるよう準備を進めたいと思いますが、ご予約につきましては、後日改めて受け付けを開始させていただきたいと思います。

登山道の状況

■黒戸尾根 大きな支障の連絡はありません

■釜無川林道から鋸岳方面 登山道+林道は最新情報を得て

■黒戸尾根から早川尾根経由、鳳凰三山方面の縦走についての注意
広河原へのエスケープができない状況ですので、計画立案の際はご留意ください。

以下を参照下さい。山梨の登山、山岳情報 7/9
https://www.facebook.com/YamanashiMCI 
2020年度は南アルプスマイカー規制を実施しないことが決定し、併せて「県営林道南アルプス線:夜叉神ゲート~広河原」「県道南アルプス公園線:開運ゲート~広河原」が通行止めとなります。
これにより、北岳の主要登山口となる広河原への交通手段はありません。
また、北岳周辺の山小屋および救護所の休業が決定しており、登山者の安全確保ができないことから、北岳周辺の県観光文化部管理登山道を利用禁止とします。

・南アルプスマイカー規制について
https://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/50915161945.html

・山梨の登山・山岳情報ポータル
https://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/tozan_sangakujouhou.html

■尾白川渓谷登山道の通行規制 8/1現在
大雨の影響による崩落のため、千ヶ淵より先の渓谷道は通行止めとなっております。
旭滝、百合ヶ淵までは通行できません。
神蛇滝へは尾根道から迂回路をご利用ください
https://twitter.com/cityhokuto/status/1289515022826131456

登山装備

3000m級山岳の夏山登山装備が基本です。

注意点

最近小屋への到着が遅くなるお客様が増えています。
今年は登れる山が限定されており、入山出来る山を求めてこの黒戸尾根を登って来られるお客様も多いかと思います。

山に行きたいお気持ちはとても良く分かるのですが、今一度ご自身の体力、経験、装備を良く見つめ直して、無理の無い計画で登山をお楽しみ頂きたいと思います。

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
感染症対策の上、テント、小屋泊ともに完全予約制にて営業中
ホームページトップに、小屋の利用の注意(必読)、予約状況のリンクがあります。

七丈小屋からのお願いも御覧ください
https://www.kaikoma.info/post/%E3%80%90%E6%9B%B4%E6%96%B0%E3%80%91%E4%B8%83%E4%B8%88%E5%B0%8F%E5%B1%8B%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%81%8A%E9%A1%98%E3%81%84

・予約と問い合わせ 090-3226-2967 
※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。今季はテントも予約必要です。

■今シーズンは七丈小屋の売店営業はありません。
今シーズンは水場とトイレのみ利用が可能です。
(例年のように日帰りの皆様を中心に売店でドリンクや軽食を補充される方が多いですが今季はできません)
最後のドリンク入手可能ポイントは、駐車場脇の売店「おじろ」の自動販売機となります。ご注意ください。

■小屋のオンラインショップ
https://kaikoma.theshop.jp/

昨年の今頃の様子は?

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25

雨により地盤が緩んでいるので注意。小屋から上の残雪も少なくなりアイゼンなど不要2023.06.02

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 樹林帯の状況
  • 山頂付近の様子
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • テント場の様子。雪が半分残っている状態。第1+第2テント場あわせて10張りほど地面の上に設営できそう(小型テントであれば)。
  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

双児山 標高 2,649m

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