甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に

山頂方面も昨夜雨だったようです。今朝の冷え込みで雪面が硬く、アイゼンをしっかり効かせながら歩きました。(2023.04.27 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
山頂方面も昨夜雨だったようです。今朝の冷え込みで雪面が硬く、アイゼンをしっかり効かせながら歩きました。(2023.04.27 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

■天候と自然
4/27 朝の七丈小屋の気温は-3.8℃(4:30)
昨日は夕方までしっかりと雨が降り続きました。

テント場の状況は第一テント場はほぼ地面が出ている状態ですが、第二テント場はまだ雪が残り、起伏もあり、整地が必要な状況となっています。

4/26 朝の七丈小屋の気温0.3℃(6:00)
昨日の午後から雪がちらちら降り始め、朝方には雨に変わりました。
濡れると冷たい雨です。
終日雨の降る予報となっています。
雨水をしっかり確保できそうです。

4/25 朝の七丈小屋の気温は-4.3℃(5:00)と冷え込みました。

4/24 標高の低い登山口付近は新緑が美しく、とても気持ちよく歩くことができます。
朝ドラで一躍、注目されるようになったお花、バイカオウレン。八丁坂付近の日当たりのよい苔の中に、いち早く花を咲かせていました。小さいですがとても可憐で美しいお花です。

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 積雪があります
(登山道の要所の画像が公式Instagram にあります ホームページからも参照できます)

4/26 山頂方面、及びテント場の様子を見に行ってきました
山頂方面も雨だったようです。
今朝はしっかり冷え込んだため、雪面が硬く、アイゼンをしっかり効かせながら歩きました。
八合目~ルンゼ手前間にある夏ルート付近(斜面のトラバース)が一番の核心部と感じました。
(公式Instagramに画像があります)
気温差が多いので、雪の状態も早朝と日中では全く変わってきます。
一番、事故が多いのがこの季節と言われていますが、ちょっとした気の緩みが事故に繋がります。
一歩一歩、慎重に歩いてください。

4/24 登山口~小屋までの登山道の様子
刃渡りをすぎたこところまでは雪はありません。
黒戸山のトラバースから残雪があります。氷化している箇所もありますので、滑り止めをつけた方が安心して歩くことができます。

五合目~小屋の間もだいぶ地面の割合が増えきましたが、同じく氷化している箇所も多いので気をつけて歩いてください。

小屋より上は雪がまだ豊富にありますので、アイゼン、ピッケルの装備はしっかりお持ちいただくようお願い致します。

登山装備

3000m級山岳の残雪期登山装備が基本
小屋より上は、アイゼン、ピッケル必須。
まだまだ万全の防寒対策で

注意点

最新情報をチェックしていただき、対応できる装備でお出かけください。
装備を万全に余裕をもった計画でお越しいただくようお願い致します。

■登山計画書について(重要)
必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。

■2023年(令和4年)南アルプス林道バス 
令和5年4月25日から運行予定
 4月25日から6月14日の間 「戸台口~歌宿」を運行
 6月15日から11月15日の間「戸台口~北沢峠」を運行
詳しくは以下を参照下さい
http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

■マウンテンタクシー 2022年の運行は終了いたしました。2022年の運行についてはまだ発表がありません

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■営業
・現在冬期営業期間です
2022年11月28日(月)~2023年5月28日(日)の宿泊は冬期営業
※冬期営業期間の予約は、電話予約のみ
利用の詳細はこちらを参照ください
https://www.kaikoma.info/winter

■水道は来年の6月頃まで使用できません
冬季は小屋内で備蓄した水を大切に使用していく形になります。
備蓄した水量に限りがあるため、小屋泊、テント泊以外のお客様は各自で水をご用意していただくことにご協力をお願いいたします。

■2023 夏山営業(5/29からの予約)について
・予約受付中
必ず事前に小屋HPのトップを参照下さい
※「予約時に事前決済(クレジットカード使用)することで予約の完了」ほか、オンライン予約に当てはまらないイレギュラーな対応についても詳しい説明があります。

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

■2023年3月13日以降の対応(感染症関連) 小屋HPを参照下さい

昨年の今頃の様子は?

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 山頂付近の様子
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • テント場の様子。雪が半分残っている状態。第1+第2テント場あわせて10張りほど地面の上に設営できそう(小型テントであれば)。
  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

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駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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