甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

登山口の紅葉は終わり間近。小屋から上は雪が凍結しチェーンアイゼンが効きにくい所があります

黒戸尾根は刃渡りから積雪があります 山頂へは前爪アイゼン+ピッケルが必要(2020.12.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
黒戸尾根は刃渡りから積雪があります 山頂へは前爪アイゼン+ピッケルが必要(2020.12.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

11/11(水) 17:30 -4.4℃ 晴れ

山と周辺の状況

■概況 
本日11/11スタッフが小屋まで上がりましたので、小屋までの登山道の状況と、11/11山頂まで登られたお客様に伺った小屋から上の情報をお伝え致します。

山腹の紅葉が終わり、雪も無く、ちょっと中途半端な時期となり、11月は登山者の少ない季節です。
静かな山歩きをしたい方にはおすすめの季節です。
小屋までの登山道には雪はありません。今日はキリッと冷えた空気の中快適に歩く事ができました。

体力があるだけでは、登る事が出来ない季節となってきました。頂上を目指す方は万全の準備で登るようお願い致します。
気温も低いので、防寒対策をお忘れなく。

・黒戸尾根 登山口~小屋までの情報
黒戸尾根下部の紅葉ももうすぐ終わりです。
落ち葉を踏みしめながら、所々残った黄葉を眺めて登りとなります。
鞍掛山や烏帽子岳方面も、木々の葉は枯れ落ちて初冬の装いです。
笹の平を過ぎると、木々の葉はすっかり枯れ落ちて冬枯れの風景となりました。
登山道の両脇には大きく育った霜柱がいっぱいでザクザク踏みしめながら登りとなります。
登山道から見上げるると、山頂の雪はだいぶ見えなくなり、篠沢七丈瀑は少しずつ凍り始めています。

・黒戸尾根 小屋から上の情報
八合目付近と九合目より上には雪が残っています。
気温が低いため雪が硬く凍結し、チェーンアイゼンが効きにくい場所もあったそうです。

登山道の状況

■黒戸尾根 
小屋より上のに行かれる場合はアイゼン、ピッケルなど冬山装備が必要な状況です。
ホームページの画像を参照して装備選定をお願いします。

登山装備

3000m級山岳の冬の登山装備が基本です。
防寒具雨具は必携です。

注意点

山小屋内は、ストーブをつけさせていただいておりますが、コロナ対策で同時に換気もさせていただいております。
小屋内でも快適にお過ごしいただくために、着替えや、防寒着の準備をしっかりとしてお越しいただきたいと思います。

日も短くなってきました。小屋には16:00頃までにはご到着いただけるよう、早めの出発、余裕を持った行動をお願い致します。

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
感染症対策の上、テント、小屋泊ともに完全予約制にて営業中
ホームページトップに、小屋の利用の注意(必読)、予約状況のリンクがあります。

七丈小屋からのお願いも御覧ください
https://www.kaikoma.info/post/%E3%80%90%E6%9B%B4%E6%96%B0%E3%80%91%E4%B8%83%E4%B8%88%E5%B0%8F%E5%B1%8B%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%81%8A%E9%A1%98%E3%81%84

・予約と問い合わせ 090-3226-2967 
※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。今季はテントも予約が必要です。

■今シーズンは七丈小屋の売店営業はありません。

■2020-2021シーズン冬期営業
2020年12月1日~2021年5月31日(予定)
詳しくは以下を参照ください
https://www.kaikoma.info/post/2020-2021%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3%E5%86%AC%E6%9C%9F%E5%96%B6%E6%A5%AD%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%A6

■小屋のオンラインショップ
https://kaikoma.theshop.jp/

昨年の今頃の様子は?

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25

雨により地盤が緩んでいるので注意。小屋から上の残雪も少なくなりアイゼンなど不要2023.06.02

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 樹林帯の状況
  • 山頂付近の様子
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • テント場の様子。雪が半分残っている状態。第1+第2テント場あわせて10張りほど地面の上に設営できそう(小型テントであれば)。
  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

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駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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